必要なわけではなかったのですが、ついつい音源モジュール Roland SC-55(年代物wikipediaによると1991年、中古)を購入してしまいました。
( Amazon 詳細:Roland SC-55 サウンドモジュール )
( こうしてみると、まるで無線機みたいです。特に前面にMIDIコネクタがあるあたりも。)
○電源プラグ接触不良で電源が落ちる ○パネルの一つ 切替ボタン動作不良
ということで、ジャンク品として¥2980 !!! 同じ機種の中古相場をチェックしても確かに格安のジャンク品価格です。(きちんとデバイスとして動作しないのだから当然かもしれません。もう¥5000追加したら、どうやらちゃんと動作するモジュールを入手することが出来るようです。でも、もともと1990年前半ころの製品なので、もうほとんど20年前の製品ですから、あちらこちらの故障発生は普通でしょうね。)
一般的には「半田づけ部分のはがれ、亀裂」とスイッチ内部の「金属板表面の経年変化」のはずです。いずれも素人でも対応できそうです。
( 基板上の、その他の断線・接触不良や、コンデンサーの寿命だとしても、ずいぶん手間がかかりそうですが、「休日の楽しい電子工作」素材として遊ぶことが出来そうです。)
(それをこえた所での故障であれば、もうプロでないと無理です(--;) )
なんか良く分からないけど「おもしろそー」と思ってしまったのがいけません。ポチッ。
もしその程度の故障で、修理後無事動作してくれるようになったら、我が家にはMIDIキーボードが二つありますから( あと一つはUSB専用キーボード )、この装置にキーボードを接続すると、モジュールの出力を先日購入したLEPT小型デジタルアンプに接続すれば、さまざまな音でシンセサイザーを鳴らすことが出来ることになります。
もともとPC上のソフトシンセサイザーを使っているので、この音源モジュールが動作しなくても不都合は無いので、のんびり電子工作・修理をして遊んでみようかと思っています。
ちなみに、この音源モジュールというデバイス、
現在のローランドのインテグラ7という製品は税込みで17万円を越えていますし、ヤマハのモチーフラックは12万円を越えています。見た目は小さなただの箱なんですが、中はきわめてハイレベルなこだわりの上質な、広大なシンセサイザーの世界が広がっているんですね。( ちなみにSC-55は127音色、インテグラ7は6000音色以上・・・音の数をかぞえることに意味の無い世界!!)
(修正 ローランドSC-55には全部で317種類の音色が入っているという記述を読みました。うーん、どうも別のバンクにもさらに音が入っているということか、そのへんもダウンロードした説明書を片手に、もう少しよく見ていくことにします。(^-^;))
Youtube ROLAND INTEGRA-7 Demo&Review by 氏家氏
早速修理 Roland SC-55 2016.01.15
夕方、部屋でちょうど半田づけしながらちょっとオーディオ・ケーブルを一本作っているところへ、配達されてきました。ジャンク品(扱い)ローランドSC-55・音源モジュール。
Web上でショップの症状に関するコメントを見て、「基板の電源ジャック・半田はがれ」と思っていました。届いたSC-55を箱から出して、すぐ付属の純正電源アダプタで通電してみました。なるほど、コネクタ・ケーブルを手で触るとモジュールに電源が入ったり落ちたりしています。
OK、OK・・・届いたばかりの音源モジュールの分解を開始しました。ちょうど半田づけ関連の工具を出していましたし・・・(^-^;)。
あっ、分解していくと、もうひとつジャンク扱いになった理由の、フロントパネル「MIDIチャンネル切り替えボタン」のところが見えます。すぐ手を出すことが出来そうなので、先にフロントパネルをさらに分解します。
これなら、最悪ボタンスイッチを部品で入手して半田付けし直せばよさそうです。でも、今日のところはそのまえに、ボタンの隙間から接点復活剤をたらして、クリーニングしながらしばらくカチカチカチ・・・カチカチ・・・カチカチとしておきました。
とりあえず今日のところはこれで元に戻します。
今度は、決定的なジャンク扱い理由の「電源ジャック接触不良」に取り掛かります。基板だけにして良く眺めてみると・・・半田が割れていたり、剥がれていたりするところはありません。
あれーーーーーっ、見当はずれかなーぁ。 とジャックの中を覗き込んだら、中の金具が結構錆びています。それから、金具がつぶれて弾力が失われています。
これかぁ!(^-^) 良かった、単純な接触不良でした。ジャック内の金具の錆びによる通電不良と、金具の変形でジャックとプラグの接触する力が弱くなっているようです。
ということは、さびを削り落として接点を磨いて、それから、ちょっとだけジャック内の金具に力を加えて、差し込まれたプラグをしっかりと挟み込むようにしてやるだけ、これで修理完了となります。
見当があたりかはずれか、とにかく一通り作業をして、通電してみました。
あたりーーーーーー(^-^)。
ということで、MIDIチャンネルボタンの不具合でチャンネル変更が不確かという点と、通電不良で電源が落ちるという点で、ジャンク扱いのローランド音源モジュールSC-55が、普通に稼動するMIDIツールに復活しました。
結局半田付けのやり直しまではしませんでしたが、一度分解して組み立てる作業に、接点復活スプレーと磨き作業が加わって、トータルで1時間半ほどの作業でした。
( 正面パネルは白けていましたが、シリコンオイルスプレーで新品みたいになりました)
今、内蔵されているDEMO音楽を、オーディオスピーカーから聞きながら、このメモ書きをしています。良かったよかった。
追記 それでももし今後も同様の不具合が発生するようなら、「電源ジャック」と「スイッチ」を電子パーツショップで入手して、基板に新しく半田付けし直してもいいなあと思っています。このローランドSC-55という音源モジュールは、そうやって使う価値のある一品だと思います。
Youtubeにアップされている動画を引用しておきます。
Roland SC-55 Sound Canvas Demo
Roland SC-55 Synthesizer Module playing "The Christmas Song" (Chestnuts)
( こちらは収録されている曲ではなく、音源を使って作成された音楽です )
PASSPORT.MID played on a Roland Sound Canvas SC-55
--------------------------------------------------------------------
Windows95が1995年とすると、この当時にPCを使い込んでMIDI音楽をトライするのは今と比べると大変だったはずです。それでも、その当時のこの音源のレベルの高さはすごいですね。もちろん現行音源モジュールはもうこれでもか!というくらいのものになっていますが、ジャンク扱いだったSC-55のさまざまな基本的な音源を利用するだけで、色々な音楽制作を楽しめそうです。
ちなみに1990年には、必要に迫られてPCを使い始めました。NEC98 とか、マルチメディアが扱える富士通のPCも使っていました。
その当時安くなってきた外付けハードディスク、巨大容量の100MBを12万円で購入したのは、覚悟が必要でしたし、使ってみてその便利さにホクホクだったりしたのですが、そのような当時のPCデバイスのほとんどは、21世紀の現在、さまざまな規格の変更、進化のため利用することが出来ないのではないでしょうか。
・・・が、そのPC上で音楽をやろうとは思ったことはありませんでした。 そんな当時のMIDIデバイス・音楽モジュールを、2016年になって手に入れることになるとは!!!! しかも、かなり、結構・・・今でもいけてる(^-^)。
今度は、手元のMIDIキーボードに接続して、SC-55の中の音源をひとつひとつ実際に慣らして楽しもうと思っています。
-------------------------------------------------------------------
追記 MIDI接続でのSC-55 音色 2016.01.16
週末土曜日の午後、昨日届いたジャンク・音源モジュール(修理済み)ローランドSC-55に、キーボードをMIDI接続して、正面のパネルを操作しながらいくつか音を出してみました。(こちらも普通に無事動作)
あれ、なんかすごくいい音!想像以上にきれいな音が部屋のオーディオスピーカーから出てきます。( アンプ:LEPY小型デジタルアンプ スピーカー:DENON )
1990年初頭の製品ということで、この約25年前の音源モジュールから出てくる音を勝手に「想像」していたものが・・・きっと当時のPCゲームの「効果音」と重なり合っていたのかもしれません。
21世紀、現行の音源モジュールの音質のすばらしさはあちらこちらの動画やHP・ブログなどで見聞きしますが、四半世紀前のローランドSC-55の段階でこれほどまでにすばらしい音源が用意され、小さな箱の中にコレクションされていたとは、驚きです。
現在では、バイオリンといえばバイオリンの音が出て、三味線を選べば確かに三味線、グランドピアノを指定すれば本当にピアノの音がするように思いますが、さすがにそういうリアリティについては四半世紀前の音源モジュールでは無理があると思います。
でも一つ一つの音源が「どんなに本物っぽいか」という視点ではなく、いろんな音を利用しながら音楽を楽しむ!という視点では、面白い、綺麗な音がこの音源モジュールにはたくさん詰まっているということが出来そうです。( SC-55:128種類の音 )
なんとも楽しい「小箱」です(^-^)。
PCにインストールされたCUBASEで、複数の音色を多重トラック録音したり、また、外付けのZoomマルチトラック録音機(8トラック)録音して、曲作りを楽しむのに、今回手に入れた音源モジュールは面白いことになりそうな気がします。
(今回の基本MIDI接続)
追記 MIDIキーボードの電源
通常PCに接続してソフトシンセを使って音を出す時と違って、SC-55のような音源モジュールを利用して、MIDIキーボードでシンセサイザー演奏をしようとする時は、それぞれMIDIキーボードを駆動させる「電源」が必要になります。
たとえば手元にあるRoland GAIA SH-01では、電源アダプター挿すか、本来裏に用意されているフタを開いて乾電池を入れるか、する必要があります。それに対して、YAMAHA KX-61は「乾電池駆動」になっていないので、こちらは電源アダプターを利用して12V電源を確保する必要があります。
しかし、その「電源」さえ確保できたら・・・
方法1・・DCジャックにリチウムポリマー電池・3セルをプラグ加工して用意
これならば、KX-61MIDIキーボードを使う時に、簡単に電源供給できます。
方法2・・起動しているPCのUSBに、USBケーブルを挿す
= PCからUSB電源を得てKX-61のパネルに電源を供給。
方法3・・家庭100Vコンセント・12V出力のACDCアダプタを購入してKX-61に挿す
ともかく電源さえ確保することが出来たらYAMAHAのKX-61はMIDIケーブルで音源モジュールと接続して、シンセサイザーサウンドを鳴らすことが出来ます。
-------------------------------------------------------------------
MIDIも初めてのことですし、ピアノ・・・鍵盤・・・キーボードもこの年になってついに手を出してしまって、もうヘロヘロ、よたよたなんですが、面白がって鍵盤遊びをしています。
とりあえず始めたばかりのメモ、記録として動画(一部静止画にライン入力録音)をとっていこうと思っています。もし将来上達することが出来たら、ああこの頃はこんなことやってたんだぁーと、面白いかなと思ってのことです。
Youtube YAMAHA KX-61 -USB接続- PC・ソフトシンセ(KorgM1)
ちなみにPCの音声出力も、音源モジュールの音声出力も 手元の「ミキサー」に引き込んでいるので、どちらで音を出しても、ミキサー経由で出力した音を 「録音機」で記録することができます。
(個人的な問題は、動画はすべて今のところWindowsムービーメーカーで処理していますが、音声編集ソフトが現在のPCにはありません。用意しようと思っています。・・ カメラ内蔵マイクで音を録音すれば一発で解決ですが、ライン入力の音とはやはり違いますからね。)
そんな、こんなで、ちょっとずつ合間の時間を利用して、キーボード鍵盤あそびをあれこれいろんな形で試して行こうと思っています。
追記 音源モジュール Roland SC-55の各種機能(驚き!) 2016.02.
もともとジャンク品ということで、修理の電子工作用素材として購入したのですが、あっさり感動品になってくれたので、それでは!とついつい音源モジュールを使っての音遊びに腰を上げてしまいました。
しかしながら、購入してからチェックしてみると1991年登場のデバイスということです、1980年代のテレビゲームの効果音ていどかなとどうしても思ってしまうのですが、実際にMIDIキーボードで演奏してみると、その(個人的な)想像を大きく超えた高音質のサウンドに驚かされてしまいました。
そこで、ローランドHPから「取扱説明書」PDFをダウンロードしてみました。
うーん、よくわからん(--;)・・・ということで、とりあえず手にとって読むことが出来るようにプリントアウトしてホッチキスで閉じて冊子を用意しました。
このところ、合間を使って目を通しているのですが・・・ その高機能ぶりにも再び驚かされました。
また個人的な偏った想像の話ですが、この音源モジュールには「プリセット」と呼ばれるメーカーが作って設定してある多くの種類の音を「ただ選択して鳴らす」だけ!!と思っていたのが、大きな間違いでした(^-^;)。
( 逆に手元のRoland SH-01GAIAでは、基本的にはスタートの発信音からユーザーが加工して、加工して、加工して、音を作っていくシンセサイザーです。ピアノとか、バイオリンとか、サックスとか、そのようなプリセットは搭載されていないタイプのシンセサイザーです。)
ローランドSC-55では、基本的な音源はメーカーが作ってあるのですが、パネルには各種エフェクターの調整が可能になっていますし、説明書を読むとパネルのボタンを複数操作することで、メニューの奥に入っていくことが出来て、カットオフやレゾナンスなども調整することが出来るようになっていました。(後継機種のSC-88proではパネル表面に調整ボタンが配置されている)
説明書を見てくとずらりと各種機能が搭載されているのが、読み進めると大混乱してしまうので、個人的に扱うことが出来るようになりたい機能をいくつかピックアップしてメモしておこうと思います。
○音源モジュール Roland SC-55 の各種設定機能 2016.03.21
モジュール正面パネルに、配置されているボタンは、全部で8つ。使用頻度の高いものが優先的にボタンになっているのでしょう。
(パート変更、音色変更、音量変更、左右パン調整、リバーブ調整、コーラス調整、キーシフト調整、midiチャンネル変更の8つ)
そして、セットでボタンを押す操作をするものが、
ミュートボタン( すべての音を止める、指定したパートの音を止める、選択可能)
モニターボタン(すべて、指定パート、選択可能)
こうして、改めてみると、音源モジュールSC-55は、シーケンサーと接続して連動させながら使っていくというのが「基本」になっているのがよく分かります。そのきわめつけが、
マイナスワン(希望のパートの音を止めて、その楽器のパートを自分で演奏時)
あと、他の楽器と音を合わせる場合に、正面パネルのボタンをいくつか操作して、
マスターチューン、 ファインチューン、 のチューニングが可能になっています。
( こうして、メモで文字入力作業をしながらデバイスの機能と使い方のイメージをつかもうとしています。。。。。。(^_^;) )
さてさて、ここから複雑なボタン操作をして変更可能な機能が、、、、
ベンドレンジ( ベンドホイール操作時の音程変化幅の調整)
モジュレーション デプス
キーレンジ(接続鍵盤の音域を変更設定)
( これでスプリット設定可能、パート1を左手、右手にパート2など
で、例えば左手にベース、右手にトランペットなど、設定可能)
ベロシティ( 鍵盤の押し具合に対して、その反応度合いの設定可能)
モノ、ポリ モード( 単音か、同時に複数音を鳴らすか設定可能)
ポルタメント( 音と音の間で引きずるような音の度合い調整可能)
エクスプレッシオン( 全16パートの、それぞれの楽器の演奏音量の微調整)
ビブラート( 各音色のビブラートを、速さー深さー効果開始時間 で微調整)
いやあ、たいしたものですね。これらの操作は、正面パネルに操作ボタンはありませんが、複数のボタンを押すことで、正面の液晶画面にメニューが表示され、それを目で確認しながら値を変更して行くことになります。
SC-55に戻ると、さらにシンセサイザーとして重要な項目も変更可能です。ただ、個人的には以下の機能はパネル正面に出ていて、一発操作で即調整可能というのが望ましいです。(実際、後継機種のSC-88では正面パネルにボタンが出てきています。)
◯カットオフ(音質調整)
◯レゾナンス(音質調整)
◯エンベロープーアタック(鍵盤押下時、音の立ち上がり速度)
◯エンベロープーディケイ(発音後の、音の減衰)
◯エンベロープーリリース(指を鍵盤から話した後の、余韻音の持続)
これらは、シンセサイザーで演奏する楽器の種類、演奏する音楽の雰囲気で、事前にセットアップしたい内容です。もしかすると、演奏途中でも変更したくなることはとても多いと思われます、本当は。
ところが、SC-55では、パネルの[パート]選択ボタンを二つ同時に押し、[パートを選択]し、今度は[ ALL ] + [ MUTE ] の二つを同時に押して、[ 音色変更ボタン ] をポチポチと希望の設定変化の分だけ押して、、、、、(変更完了)、 確定のためもう一度パネルの[パート]選択ボタンを二つ同時に押す、、、と、、、、これで操作終了となります。
(正面パネルにたくさんボタンが配置されているJV-1080では、基本的に変更したいボタンを押して、パネル中央の大きなダイヤルを回す! これで操作が実現します。)
一番いいのは、ヤマハの高価なモジュールのように「つまみ」そのものが正面のパネルについているのが理想的です。キーボードの上に音源モジュールを設置しておけば、それならば、演奏途中でも好きなように音色を変化させることができますし、鍵盤タッチの反応具合を音楽の途中で変更できますね。
( Roland GAIA SH-01は、キーボードパネル上にすべてのつまみ、フィーダーがむき出しで付いているので、どのタイミングでも、いつでも、変更が可能です。 )
上にメモしたように、確かに操作がややこしいですが、使用頻度はかなり高いので、いつもいつも音源モジュールSC-55を使い続けていたら、きっと指がその操作を覚えてしまうことでしょう。
なによりこれらの豊富な機能が満載されたローランドの音源モジュールの、造りの素晴らしさに驚かされました。必要で購入したのではなく、ジャンク品ということで電子工作素材のつもりで購入したため、手にしてその高機能ぶりに驚かされたわけです。
修理という修理をすることなく、すぐ普通に動作するようになったこと(物分りのいい子)、に加えて上記の高機能ぶりを目の当たりにして、個人的にはいきなりお気に入りアイテムとなった、Roland SC-55 です。
きばん??・・・・きばん、きばん・・・
おお!きばんがきばん?
ほんとだ!なるほどなるほど。
基盤・・・基板・・・、了解です。
置き換えておきます。ありがとうございます。