17期おぐれです。今回の定例では、鳩ノ巣フィールドハイラインに位置する、雪害にあって使用できなくなったトイレの修復作業を行いました。
参加メンバー カットさん、ケンシロウさん、おかゆさん、しもっちさん、おぐれ
現場指導責任者 中嶋さん
まず、線の細いヒノキを5本間伐しました。これは、トイレの骨組みに利用します。
間伐 使用器具
スリングベルト、滑車、手元ロープ、鉈、手鋸、大鋸。(今回は、直径10センチ未満の材を選んで間伐したので、ステップ、チルホールなどの伐木セットは使用していません。)
その後、枝払いを行い、皮むきを行いました。
スギヒノキは、夏場は活発に水分を吸い上げるため、この時期の皮むきは非常に行いやすいです。
皮剥ぎを行った5本のヒノキ材から、180㎝2本、130㎝4本の柱を作り出し、残った材はつっかえ棒及び杭材に利用しました。
自然物をそのまま利用し、そして急斜面での作業だったため、良い塩梅に組み立てることに難渋しましたが、百戦錬磨の中嶋さんの指導のもと、着々とその形を成してきました。
釘打ちの図。軽い身のこなしで材に乗り、リズム良く打ち込んでいきます。材の安定を図るためには、釘1本で安定したように見えても、2本しっかり打ち込むということを教わりました。雪によるダメージを考慮して、天井部に高低差を作り、斜度を設けました。
ビニルシートをかぶせる工程です。最終形が見えてきました。風で煽られないように、杭、釘でもって補強しました。
また、外から見られないようにという配慮も施しました。(山中のさらに僻地ではありますが)
完成図です。このトイレは、引き戸になっています。画像正面右端に、紐がくぎにひっかけてあります。取り外せば、服屋の試着室のようにスッと開くことができる仕組みにしました。ロールペーパーも数個配備してあります。また、使用可/使用中の看板を掛けました。万一を避けるためにも必ず利用しましょう。このトイレに鍵はもちろんありません。
開けた時、このような気まずい事態を避けるためにも。
こうして晴れて鳩ノ巣フィールドハイラインに再びトイレが完成されました。鳩ノ巣Fは、多くの作業者、登山者が入山される場所です。鳩ノ巣F上部にいる作業者は、いちいち用を足すために避難小屋近くまで戻る必要はなくなりました。これからもたくさんの方々に利用されるだろうと思います。後の人のことを考えて、みんなで大切に使っていきましょう。
追伸 暑くなってきました。服装に気を使い、水分も余分に持っていくことが望ましいです。おぐれ