東京ヤングジュオン日記

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卒業生の活動日記

第26期 里山・森林ボランティア入門講座in東京 第2回報告

2024-12-16 | 里山・森林ボランティア入門講座

こんにちは!

事務局インターン生のシュガーです。イチョウやカエデなどの紅葉のピークを過ぎ、木枯らしが頻繁に吹く肌寒い季節になってきましたね。

今回は少し前の紅葉の時期(11月24日)に行われた『森林ボランティア講座 第2回』の様子をお伝えしていきます!!

第2回以降は実際に現地でのフィールド活動になります。

今回の舞台は東京都青梅市にある「西多摩自然フォーラム」さんの『青梅の森』になります。当日は快晴であり、作業をするのにとても恵まれた天候となりました。

午前中は青梅丘陵の森林の中に入り、西多摩自然フォーラム代表の久保田さんのもと、植生調査を行いました。

植生調査を行った場所は、伐採から13年が経過したクヌギ-コナラ二次林クラスの幅約20mの斜面です。この地点ではヤマザクラ1本を除いてほぼ全ての木本を皆伐しましたが、現在では多くの低木やササ・草本が生え、生物多様性豊かな空間となっております。

この地点では、アラカシやヒサカキなどの常緑広葉樹、リョウブやイヌシデ、エゴノキといった落葉広葉樹が確認されました。落葉樹は完全に葉が落ちていることもあり、冬芽や樹皮などを判断基準に同定を行いました。

また、植生調査と並行して「青梅の森」の植生変遷についてもお話を伺いました。青梅の森はかつて農地やクヌギ・コナラを中心とした里山の「二次林」に覆われ、薪炭材として地域の方々に有効活用されていました。しかし、エネルギー革命や高度経済成長期以降の拡大造林の機運の高まりなどにより大部分がスギ・ヒノキを中心とした「人工林」に変化しました。二次林や人工林も生物が過ごしやすい空間を持続させるためには人による管理が必要となっていきます。そのため、西多摩自然フォーラムが行っている除伐や笹刈りといった活動は「青梅の森」を維持する重要なものなのです。

午前中の作業を終え、アカマツ広場で昼休憩をとりました。尾根部に位置していることもあり、広場一帯には高さ10mを超えるアカマツが生えており、急遽松ぼっくり探しなども始まりました(笑)

コナラ林・スギ-ヒノキ林・アカマツ林など、様々な植生景観が広がる青梅の森は非常に魅力的であると昼食をとりながら改めて感じました。

 

作業を再開し、午後は笹刈りと薪割りを行いました。

笹刈りを行う地点は、イヌシデやコナラの高木が点在する頂部平坦面であり、非常に多くのササが繁茂しています。

笹刈りの作業時間は30分でしたが、受講生の多くが「もう30分たったの!?」と思うほど皆様作業にのめり込んでいました(笑)

終了後、ササに覆われていた空間は10m先まで林床が見えるほど広がる世界となっており、後ろに積み重ねたササの量を見て作業の達成感がありました。

 

続けて薪割りの作業を行います。

薪割りでは玉切りにされた材を用います。材はコナラやヒノキが中心で、特にヒノキは割った後の香りがとても良く癒されました。

薪割りでは斧やクサビを使って材を何分割にもしていきます。割れた材の中からはタマムシなどの昆虫の幼虫が現れ、一部の班では急遽食事会が始まったとかないとか…

斧を振りおろす際の身体の使い方・当てる面の場所・バランス感覚といったいくつかのポイントが噛み合って初めて綺麗に薪が割れます。自分も受講生と共に薪割りの作業を行いましたが、なかなか難しく今後の部会での活動などで補填していければなと思いました。(他の受講生の皆さんはとても上手かったです、是非参考にしたいところです!)

第2回では一日を通して植生調査学習や笹刈り、薪割りといった様々な活動を行いました。普段から森林に訪れる人もそうでない人も、自然に触れ、体を動かし、楽しみながら作業に臨めたのではないかと思います。今回の講座をサポートしてくださった西多摩自然フォーラムの皆様およびヤングジュオンの尾暮さんにこの場を借りて感謝申し上げます。また、西多摩自然フォーラムさんでは他にも生物観察や里山保全の活動をされているとのことなので、是非参加してみたいと思いました。

受講生の皆様、本日はありがとうございました!!次回以降も是非よろしくお願いします!!

 

(シュガー)

 

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