リートリンの覚書

日本の神様・闇龗


日本の神様

闇龗
(くらおかみ)


谷底暗闇の龍神

一説には谷底暗闇の龍神といわれています。 
 
日本神話では、神産みにおいて伊邪那岐命が迦具土神を斬り殺した際に生まれたとされています。
 

別名


闇淤加美神
(くらおかみのかみ)
 
淤加美神
(おかみのかみ)

龗神
(おかみのかみ)
 
龗(おかみ)は、龍の古語です。
 

神格

 
水を司る神
雨乞いの神
 

「日本書紀」では

 
日本書紀 巻第一 神代上 
第五段の第六の一書では、
このように登場しています。
 
また、剣の頭から滴った血がほとばしって神となりました。闇龗といいます。 次に闇山祇、次に闇罔象。
 
軻遇突智(かぐつち)を生む際、母、伊奘冉尊(いざなみのみこと)は、やかれて死んでしまいました。
 
この時、伊弉諾尊(いざなきのみこと)は恨んで、軻遇突智を三段に斬ってしまいました。
 
軻遇突智を斬った剣の頭から滴った血が、ほとばしり神となりました。その神が闇龗です。


「古事記」では

 
本文では、このように登場しています。

次に剣の柄(つか)にに集まった血が、指の俣より漏れ出して、出現した神の名は、闇淤加美神。次に闇御津羽神。


剣の柄に溜った血が指の俣より漏れ出して出現した神です。


そのほか

 
・同神を祭神としている、貴船神社の社記では、高龗神・闇龗神について、「呼び名は違っていても同じ神なり」と記されています。一説には、高龗神は「山上の龍神」、闇龗神は「谷底暗闇の龍神」といわれています。
 
・高龗神を祭神とする神社は、京都の貴船神社を本源とする貴船社系を中心に全国に分布する雨乞い信仰の神社など約三百社にのぼります。京都の貴船神社は、丹生川上神社と並び古くから朝廷によって祈雨・祈晴の神として崇敬され、水の神として農業、醸造、染織、料理飲食、浴場などの業種の関係者の信仰を集めています。
 
・縁結びや夫婦和合の神徳については、平安時代の歌人、和泉式部が貴船神社の巫女の祈祷により夫婦別離の危機を乗り切ったする故事によります。
 

神徳

 
祈雨・祈晴
豊水安全
商売繁盛
夫婦和合など
 

祀る神社

 
貴船神社
(京都府京都市)

丹生川上神社下社
(奈良県吉野郡)
 

 
新しい知識を得た場合
随時更新予定です。




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