三重県津市白山町にあるルーブル彫刻美術館に行ってきました。
ここはパリ・ルーブル美術館美術部の技術陣が実物より直接型取りして作製した復刻作品を展示しており、大きさはもちろんの事、傷ひとつに至るまで実物と同じであるのが売り。
また、フランス博物館協会を通じ一部「大英博物館」「メトロポリタン美術館」などの作品も展示しているそう。
確かに作品自体は見応え十分です。
ミロのビーナスを見るだけでも感動ものです。
左上:ミロのビーナス
発見されたのは1820年キュクラデス諸島の南西メロス島。ギリシア人のある農夫が掘り出した2個の石に興味を抱いた若いフランス人オリヴィエ・ヴーティエが、さらに他の断片を農夫に探して貰ったところ合計6個の断片が発掘された。そしてそれらをパズルのように組み合わせた彼らは、やがて上半身裸体の美しい女性像と遭遇することとなる。発見されたときはバラバラだったのですね。
右上:ツタンカーメン王の黄金のマスク
エジプト第18王朝末期の王。背教者イクナートンの女婿であり、わずか18歳の若さで没した彼のミイラはその権力を示すにふさわしく五重の大棺に納められ、最後の棺は驚くことに235kgの純金製であった。1922年カーナボン卿とカーターらが発見。あまりにも有名。
左下:ペルシャ王親衛隊の射手
ダリウス一世の宮殿を飾っていた彩釉煉瓦の装飾。現地から壁ごと持ち帰ってしまったのですね。
右下:ナポレオンのデスマスク
実物大の彼を見れる数少ない作品。死因が胃がんだったため少し痩せているようにも見えますが、死後担当医が石膏で取ったものなので、本当のナポレオンに出会うことができます。よく目にする姿は良く誇張されたものなのですね。
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左上:キューピット
ロココ時代の特徴である繊細優雅で柔らかな曲線を、愛くるしいキューピットの姿を通して見事に表現。見る角度によって表情が違います。
右上:入浴するビーナス
ブロンズ製ですが、生き生きしています。
左下:アモールとプシケ
ギリシアの伝説に登場する美少女プシケ。彼女に恋したビーナスの子、アモール(キューピット)はプシケを宮殿に誘いいつしか二人は愛しあうようになる。そんなある夜、誓いを破りこっそり彼の寝顔を見たプシケに怒り彼女のもとを去ってしまうアモール。しかしやがてジュピターのはからいで二人はふたたび愛しあう。本当にプシケは美しいです。
右下:蝶をとらえるアモール
初め蝶かどうかが良く分かりませんでした。
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左上:考える人
東京にも確かありますね。
右上:サモトラケのニケ
1863年エーゲ海東北のサモトラケ島でフランス領事、シャルル・シャンポワーゾがまずパロス島の大理石で作られた女性像トルソを発見した。続いて周辺からは同じ大理石で作られた118点の断片となった翼の部分が見つかった。これを復元したところ有翼の勝利の女神「ニケの像」であることが分かった。頭部と両腕は見つからなかったのが残念ですね。
左下:記録し忘れましたので、わかりません
右下:モーゼ
ルネッサンスを代表する三大巨匠の一人、ミケランジェロの作品。情熱的でダイナミックな作風により、モーゼの神々しいまでの姿を表現した超大作。紀元前15世紀ごろのユダヤ教の創立者であるモーゼはエジプトで迫害を受けていたイスラエル人を救い、40年間にも及ぶ砂漠での苦難の旅を経た後約束の地を目前にして没した。昔映画で見ました。
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上左右:象牙彫金作品
象牙による若い女性の肉体の表現は見事で、肌のツヤだけでなく、顔の表情もはっきりと表現されています。彫金にも様々な技巧が駆使されています。惚れ惚れします。
下:ルイス島のチェス駒
この作品はハリーポッターに登場しましたね。1831年スコットランド北西部に位置するルイス島で発見。12世紀の作品といわれセイウチの牙やくじらの歯などから作られているそう。表情がいいですね。
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左上:ハムラビ法典
「もしある者が強盗を働き捕らえられたなら、この者は死刑に処せられるであろう」。こうした判例形式で王の布告を集成した大石碑、ハンムラビ法典碑。1902年スーサにてフランスの調査隊により発掘されたこの石碑が、モーゼの十戒よりも更に古い時代の法文が書かれた大石碑であることが解明されたのは同年4月、全訳したシェイル神父の博識力によるものであった。その歴史的な発見から大反響を呼んだこの法典には民法、刑法、商法、訴訟法など、前文、282条からなる本文、後文の3構成となって記されている。
右上:アッシリア戦士のレリーフ
現在のイラク北部を支配した古代アッシリアの首都ニネヴェの遺跡でセンナケリブ王(在位前704-前681)の南西宮殿とイシュタル神殿の間の一画から発見。宮殿の壁はレリーフで飾られ、センナケリブ王の勝利を讃えていた。
左下、右下:古代エジプトの彫像。いかにもという感じです。
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右下:聖具箱を持つアテナ女神
ゼウス大神がひどい頭痛を治すため自分の頭を鍛冶の神ヘーパイストに手斧で一撃させたところ、その頭の割れ目から生まれ出たという女神アテナ。母親がなくまた夫を持たない処女神として知られる彼女は、織物、染め物、編み物をはじめ、さまざまな手芸・技芸から工芸までを司ると同時に知恵者でもあり、武道の達人でもある彼女は兜をかぶり戦場へ出掛けてはめざましい手柄をたてた。手にした楯にはゴルゴン・メドゥーサの首がほどこされ、まつわる者に恐怖を与えたという。すべてを超越した女性だけが持ちうることのできる優しさと強さが、作者の類い稀な想像力により巧みに表現された作品である。とても凛々しいので、この説明を目にするまではてっきり男性像だと思っていました。
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犬の銅像には生き生きとした筋肉の躍動を感じます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/84/47d768212eb75793613f1a8084cb5299.jpg)
作品を解説する文章はホームページから引用させていただきました。