５００円の支払いを踏み倒す

その会員は２１歳の女子大生だった。カード利用は５００円。後にも先にもそれだけなのだが、口座振替ができなかった。たった５００円の残高もない口座ということなのでおそらく普段使っていない口座を登録したのだろう。

５００円と言えども請求書は送ってある。再三ハガキで督促状も送ってある。そのハガキはコンビニのレジで支払いができるものだ。電話にまったくでないまま１ヶ月以上経過して、やっと電話にでたと思ったら「なんの請求ですか？」ときく。請求書には利用店名しかでてこないので、その内容まではわからないと伝えた。

だいたいたった１回利用しただけなのだから憶えていそうなものだと思うが、請求内容がわからないので支払いたくないと言う。利用店名に心当たりはあるらしいが、はっきりした記憶はないらしい。とりあえず払ってもらわないと信用情報が悪くなりますと伝えたが、それっきり連絡がとれなくなった。

たかが５００円されど５００円

もう立派なブラックリスト入りしてしまっているだろう。卒業して就職したら、新生活のためにローンを組むこともあるかも知れない。スマホだって新調したいかも知れない。たった５００円のために当分お見送りとなる可能性が高い。なんで支払いを済ませてから、その中身を調べようと思わないのだろうか。それが不思議だった。