【思い出シリーズ】お金に苦労しました。

先日岩手に行った際に叔父さん叔母さんに「イギリス生活で一番苦労したことって何ですか？」ってたずねられました。喉元過ぎれば熱さ忘れるってやつなのでしょうか？そういう質問をされると何も思い出せなくて恥ずかしいです。

イギリス生活として自分の中で何も整理されていないことが恥ずかしい…せっかくブログをやってるのだから思い出したら記しておこうと思います。円安進行中が思い出させてくれました。

自民党が何をしたのか分かりませんが、政権が変わったらすごい勢いで為替が円安方向に移っています。1ドル80円台が見る見るうちに100円まで。イギリスポンドも同様に1ポンド125円だったのが今では150円台までになっています。

僕らがイギリス赴任した2007年は超円安時代…と言うかドル高ポンド高の時代で、1ポンド230円。最大で260円まで行ったと思う。

日本に住んでいるだけであれば外国為替市場って直接お財布に影響を与えることは無いのですが、海外旅行をしたり…ましてや海外で生活を始めるには非常に重要な数字になります。

1ドルや1ポンドと言うのは、現地の物価指数によりますが、先進国では概ね100円と似たような現地のお金の価値です。つまり1ポンドあればスーパーの安売りで500mlのペットボトルのコーラが買えます。

我々がイギリスに渡った頃は1ポンド230円の相場ですから、現地で5ポンド程度のマクドナルドのセットが日本円では1000円を超えてるわけで、日本円からすると非常にお金のかかる生活でした。

特に赴任当初は現地での貯蓄があるわけではないのに、生活必需品を買わなければならないので日本の口座からお金を使わなければならないのです。現地で50万円程度の価値のクルマ…つまり5000ポンドのクルマを買おうとしたら日本円で115万円も用意しなければならない。。。高いものを日本円で買おうとする程為替の影響を受けるのでホント大変でした。

さらに赴任するころは結婚式を挙げることあり、日本円にはほとんど手をつけられなかった。なので現地給料を頑張って貯めて5000ポンドのクルマを買う予算を立てるので精一杯でした。。。それに付け加え、イギリスの会社を立ち上げたばかりと言うこともあって、会計会社との契約の出金枠の影響で給料が振り込まれる日が遅れたりして大変だったぁ。「クルマ買っちゃったんですけど、今月は25日にちゃんと振り込まれますよね？」って確認を取ったんだった。

今思えば懐かしい思い出だが、何とか乗り越えてたんだなぁ。

その後リーマンショックや日本の政権が代わったりして円高が始まり、イギリスの新たな赴任者が乗るクルマが高価なクルマになっていきました。入社数年の若手なのにポンド価格で僕のクルマの3倍以上のクルマを買う人も出るぐらい…僕が赴任したときであれば400万も必要だよ…それが200万円で買えちゃうんだから為替相場とはオッカナイものです。

これからまた円安方向に動く見込みもあります。給料はちゃんと毎月25日に振り込まれるようにしましたが…これからのイギリス赴任者は苦労することでしょう。