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……と言ってもいいくらい、きょうびのイタリアンスクーターには共通項が多い。それは事実上、各社がピアッジオグループの傘下にあるからで、その心臓部にはほとんど例外なく同社製のパワーユニットが採用されている。
わがスカラベオ250GT改もその例にもれず、ピアッジオ製クォーサーエンジン(同社製250ccエンジンの愛称。ちなみに以前の200ccはリーダーエンジンと呼ばれていた)を搭載しているのだけれど、そこへ今回、同じハートを持つイタスクが居候にやってきた。
それがトップ絵。マラグーティ・ファントムマックス250だ。
最大限に幽霊……つーかもうなんだか凄いネーミングだけど、スクーターレースなんかではかなりツワモノの部類に入るマシンらしい。
その名の通り、いい年のオッサンとしては馴染みにくいスタイル。だがその走りはと言うとこれがなかなか侮れない。出足から高速域まで、トルクに乗って一気に車速を伸ばしていくのだ。こりゃレースでも強いわけだよ。
コイツも確かインジェクション化以前のモデルだから、その意味でもウチのスカラベオとエンジンは実質同じもののハズ。にもかかわらず、そのパフォーマンスにはハッキリとした違いが感じられた。一口に言って、ファントムマックはすべてにダイレクトな印象で駆動系に遊びが感じられない。Vマチックなのになかなかソリッドな感触なのだ。
別に文句を言おうってわけじゃない。要は同じエンジンでも、ブランドごとの味付け(おそらくは駆動系のチューンが違うんだろうなぁ)で、これほどまでの個性が生まれてくるのが面白いと思ったんだよね。
個性的と言えば、3眼式のメーターもなかなか楽しい出来。
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左に燃料計、右に水温計、中央の速度計には、電圧計だの外気温計(バイクなんだから外気温に決まってるか(^^;))がインテグレートされていて、外気温が5度以下になると「TEMP」の文字が「*ICE」に切り替わって点滅するというギミック付き。路面凍結警告なんだろうけど、楽しくも目障りである(爆)。
そして極めつけにイタリアンなポイントはこちら。
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エンジン始動直後は高い指針を示す電圧計が、ヘッドライトを点けた途端(そもそもヘッドライトが消せていいのか?旧車でもないのに(^^;))、一気に半減!そのうえ更にウインカーを点滅させると、その明滅に合わせて指針が1目盛りずつ増減するのだ!
ここまで表情豊かというか敏感だと、確かに付いてる意味があるのかと思う半面、不安も増大するといううもの。だってこのバイク、電源ソケットまで付いてるんだよ。これじゃ怖くて使えないよ~(^^;)
……とまぁ、こんな具合なのでイタスクは楽しい。
付き合い出すとやめられない中毒性があるんである。
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イタリアといえば、やっぱロッソですもんねぇ。
でもクールなシルバーもまたイタリアの一面でもあるんですよ~(^^)