脚が、たいせつ。

昨日仕事で訪問してきた「スクーデリアオクムラ」さんは、バイクの足まわりチューニングを専門にしたユニークなショップだ。
ショップと言うよりファクトリーと言った方が似つかわしいのかもしれない。
それも、ワークスライダーじゃない僕たちにも門戸の開かれたファクトリーだ。

ショップを率いる奥村さんは、かつてヤマハとホンダの両ワークスから全日本選手権に参戦して活躍した、正真正銘のワークスライダー。
その奥村さんと彼の信頼するメカニックが実戦の中で積み上げてきたノウハウと技術を、僕たちのために提供してくれる。ここはそんな希有なお店なのだ。

この日も店内にはあふれんばかりの入庫車両。
さらにこの数倍の「サスペンションのみ宅配入庫」が、スクーデリアオクムラでのファインチューンの時を待っている。

バイクに乗っていると、いろんな神経が鋭敏になる。
さらにはその神経が、バイクに入りこんでいくような錯覚を覚えるときがある。
バイクの脚は、そんな僕たちライダーの手足であり、触角だ。

敬愛するわがツー友・K氏がここに愛車TZRの脚回りを託したのは、だからとても納得できるし、うらやましくもある。

僕もいつか自分のバイクの脚を携えて、スクーデリアの門を叩きたい。
その時には、もっともっと奥村さんとバイク談義も楽しみたいな。