「Go Your Own Way」のキャッチコピーの下、どうしてもレースの呪縛から抜け出せない日本製スーパースポーツとは違う独自の道を歩んできた英国トライアンフのスポーツモデル。
タイガーのようなマルチパーパスモデルは当然として、デイトナのような先鋭的なスポーツモデルであってもそれは変わらず、だからこそ他にない魅力を磨くことができたのだといわれてきた。
そのトライアンフが08年、レースシーンへの本格復帰を果たした。
マシンは言わずと知れたデイトナ675。
WSSクラスの排気量制限(4気筒は600cc、2気筒は750ccまで)が、3気筒について675ccまでと規定されたことに伴うもので、実はトライアンフはこれを見越してこのマシンを開発したのだという説もあるが、いずれにせよこれはニュースと言っていいだろう。
WSSは市販車ベースの2輪レース最高峰であるWSBに続く2ndカテゴリーではあるが、欧州の保険制度などとの兼ね合いもあって、かの地ではもっともエキサイティングかつ市場へのインパクトが強いクラスでもある。だからこそ日本の各メーカーも、過激なまでの性能を持った600ccスーパースポーツをリリースし続けているわけだ。
WSB/WSSの08開幕戦が昨日、カタールのロサイルサーキットで行われた。
来月MotoGPの開幕戦が行われるその場所だ。
トップカテゴリーのWSBも、前年度BSBチャンピオンの清成龍一や、MotoGPから移籍のカルロス・チェカ、玉田誠らの参戦で話題に事欠かなかったものの、結果的には緒戦ということもあって、従来からの上位陣が力を発揮する展開になった。
そして一方のWSS。
予想通りヤマハYZF-R6やホンダCBR600RRが上位を占める中、デイトナ675を駆るクレメンティが見事12位でフィニッシュ。これは同クラスを戦う日本のベテラン、藤原克昭のカワサキZX-6Rよりも上位の成績だ(リザルトはこちら)。
triumph.co.ukサイトより転載。画像はプレシーズンテスト中のもの。
エントリーした4台のデイトナ675の内2台はリタイヤ、残る1台は21位フィニッシュとなったが、いずれも予選は中位以上に付け、最高速でも国産勢と互角に渡り合うなど上々の滑り出しと言えそう。
「サーキットから生まれ出た」ような国産600勢に対して
「サーキットへと帰り着いた」デイトナ675。
並みいる国産勢を破ってデイトナ600(こちらは4気筒)が勝利した03年のマン島TTレースの再現は果たしてあるのか。
「Triumph」ってのは下着じゃなくて「勝利」って意味だからね!
今年のWSSは要注目かも。
※追記:WSSに参戦するデイトナ675の所属チームはBE1 Racingっていうイタリアンチーム。モノクロ仕立てのユニオンジャックが渋い! BE1レプリカカラーとか出たら売れそうなヨカーン。
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これからの、WSSでのデイトナ。
気になっています。
それよりも、激しく下着に反応。
女性にタイガーについて良く聞かれるので、
バイクも作っていますと、答えてしまいます(^^ゞ
そういうガセビア広めちゃ駄目ですよ……(^^;)
あれは「勝負下着」って意味なんですから(爆)
レオビンチ装着の寅吉クンの今後にも注目してます。
でもバッフルは付けましょうね(笑)
ちょっと吹かしたら、本当に痺れました。
(バッフル付けとけば静か~アイドリング)
シートが無い(加工中)ので、乗れません(^^ゞ
いじくり白虎(笑)2台でお会いできると楽しいですね(^^)
それにしても、
サーキットから生まれた・・・
サーキットに帰る・・・
私的にはGSXRのキャッチコピーを
思わずには、いられません~(^^)