キング・オブ・長足ツアラーの名をほしいままにするBMW R1200GS。
その高嶺をターゲットに、各メーカーがそれぞれのアプローチから挑戦を重ねてきたのがここ数年のトレンドだ。
その最新の挑戦者が、ドゥカティの新型ムルティストラーダであり、ホンダのクロスツアラー(未だコンセプトモデルだが)/クロスランナーなわけだが(近頃話題のトライアンフ・タイガー800/800XCはミドルクラスのF800GS/650GS対抗なのでここでは措く)、さらにヨーロッパから新たな刺客が登場しそうだ。
そのメーカーとは、'10年のWSB制覇で勢いに乗るアプリリア。
かつてのパリダカブームの中ラインナップされていたアドベンチャーツアラーである「Caponord」ブランドの再興が目指されている。
かつてのCaponordが当時のリッターSSであるRSVとエンジンを共有していたのに対して、新世代のそれは、同社の現行メガモタードであるドルソデューロ1200をベースにしている。もうお気づきの通り、これは990SMをベースに990SMTを生み出したKTMとまったく同じアプローチだ。上記リンク先記事のスパイショットを見る限り、外観的にもSMTと瓜二つの姿をしていることが分かる。
そして、ドルソデューロのオリジナルモデルでもある750の存在を考えれば、Caponordの弟分であったTuaregが同じ文法で登場することも容易に想像できるだろう。
いまだ体格的にハンデのある日本のライダーにとって、KTMの敷居が高いと言われることを思えば、アプリリアのこうした動きは(昨年来の日本向け低車高モデル発表を含めて)、歓迎できる動きかもしれない。
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僕的には「スプリンター」(…は言い過ぎか)。
降参!