福島県会津若松市に支店を設置しているorしていた銀行について、支店名を「若松から会津」へ変更した歴史と支店設置場所(福島県を本拠とする銀行に関しては基幹店のみ)をまとめてみました。取り上げた順序は支店名称変更した年の古い順(のつもりとはず)です。
年号は参考資料とした各行の社史が和暦優先であったため、和暦・西暦の順で記載してあります。
若松から会津の付いた名称へ変更したケースとしては県立高校で若松女子高校が共学化の際に会津学鳳高校に変わったケースも存在しております。
また、支店設置当初から「会津支店」としていた銀行についても参考として掲載しました。
なお、昭和30年(1955年)1月1日の周辺自治体との合併に伴い、若松市から会津若松市に自治体名変更した際の住居表示変更につきましては各行ごとの項目内で記載を省略してあります。
書きかけ調査途中のところが多々ありますが、加筆修正を後程行います。
みずほ銀行(旧富士銀行)
明治23年(1890年)2月21日 安田銀行若松支店として北会津郡若松町大字大町一之町字大町一之町25に支店設置。
明治40年(1907年)2月18日 土蔵造りの店舗建物を建築する。
大正12年(1923年)11月1日 安田銀行会津支店と改称。
昭和23年(1948年)10月1日 株式会社安田銀行が株式会社富士銀行と商号変更し、富士銀行会津支店となる。
昭和39年(1964年)8月10日 支店建物を新築する。なお、土蔵造りの旧支店建物は愛知県犬山市の明治村へ移築され保存される。
平成14年(2002年)4月1日 第一勧業銀行・日本興業銀行との経営統合に伴い、みずほ銀行会津支店となる。
東邦銀行
大正11年(1922年)12月1日 郡山商業銀行若松支店として若松市大字大町一之町字大町一之町6-21に支店設置。
昭和16年(1941年)11月4日 会津銀行・白河瀬谷銀行と合併により東邦銀行若松支店となる。
昭和17年(1942年)2月28日 東邦銀行会津支店に併合となり廃店となる。
なお、店舗建物は2015年時点でも「四つ角大正館(会津西洋館)」として現存しています。
福島銀行(福島相互銀行)
昭和14年(1939年)11月17日 福島無尽金庫若松出張所として若松市甲賀町123に設置。
昭和15年(1940年)4月12日 若松市栄町114に移転。
昭和24年(1949年)8月2日 福島無尽金庫若松出張所を福島無尽金庫若松支店とする。
昭和26年(1951年)10月20日 相互銀行法施行により福島無尽金庫から福島相互銀行への名称変更に伴い、福島相互銀行若松支店となる。
昭和39年(1964年)4月1日 福島相互銀行会津支店と改称。
昭和40年(1965年)2月1日 支店所在地、住居表示変更により会津若松市東栄町4-28
昭和42年(1967年)6月26日 会津若松市大町堅丁字大町堅丁1番地5に移転。
昭和57年(1982年)2月28日 支店所在地、住居表示変更により会津若松市大町1-10-16
平成1年(1989年)2月1日 福島相互銀行から福島銀行へ行名変更に伴い(業態を相互銀行から普通銀行に変更のため)、福島銀行会津支店となる。
平成9年(1997年)7月23日 会津若松市大町1-6-22に移転
なお、会津若松市大町1-10-16に所在した旧店舗建物は改装し1997年10月1日より陶磁器販売のすゞ信店舗として使われて2015年時点でも現存しております。移転先の会津若松市大町1-6-22にかつて「すゞ信」が存在しており、敷地の交換をした模様。(情報提供sheep様)
第四銀行
大正4年(1915年)6月1日 新潟銀行若松支店として若松市大字大町一之町字大町一之町17に支店設置。
大正6年(1917年)2月11日 行名変更により第四銀行若松支店となる
昭和11年(1936年)1月4日 若松市七日町204に移転。
昭和42年(1967年)8月10日 支店所在地、住居表示変更により会津若松市大町1-2-8
昭和48年(1973年)10月1日 第四銀行会津支店と改称。
昭和54年(1979年)*月**日 会津若松市大町1-9-24に移転。
なお、旧店舗建物は2015年時点でも「滝谷建設工業株式会社 会津若松店」として現存しています。
大東銀行(大東相互銀行)
大正2年(1913年)6月3日 会津勧業無尽本店として若松市七日町212番地2に開業
昭和17年(1942年)8月18日 郡山無尽・磐城無尽と合併により大東無尽若松支店となる。
昭和26年(1951年)10月20日 相互銀行法施行により大東無尽から大東相互銀行への名称変更に伴い、大東相互銀行若松支店となる。
昭和42年(1967年)8月10日 支店所在地、住居表示変更により会津若松市大町1-1-38
昭和58年(1983年)4月1日 大東相互銀行会津支店と改称。
平成1年(1989年)2月1日 大東相互銀行から大東銀行へ行名変更に伴い(業態を相互銀行から普通銀行に変更のため)、大東銀行会津支店となる。
東邦銀行
明治29年(1896年)5月26日 会津銀行本店として北会津郡若松町大字大町一之町字大町一之町6-2に開業
昭和16年(1941年)11月4日 白河瀬谷銀行・郡山商業銀行と合併により東邦銀行会津支店となる。
日本勧業銀行
昭和19年(1944年)9月18日 福島県農工銀行合併により日本勧業銀行会津支店となる。
昭和26年(1951年)2月24日 日本勧業銀行福島支店と統合になり廃店となる。
昭和26年(1951年)2月26日 日本勧業銀行会津支店跡に東邦銀行会津一之町支店が開設される。
常陽銀行
昭和27年(1952年)7月31日 若松市紺屋町1番1に常陽銀行会津支店開設
昭和36年(1961年)5月1日 会津若松市馬場一之堅町字馬場一之堅町4番地5に新築移転。
昭和41年(1966年)9月1日 支店所在地、住居表示変更により会津若松市馬場町1-28
参考資料・参考Webサイト
富士銀行八十年史 富士銀行、1960年
富士銀行百年史別巻 富士銀行、1982年
富士銀行史 1981―2000 富士銀行、2002年
東邦銀行二十年史 東邦銀行、1963年
東邦銀行五十年史 東邦銀行、1992年
福島銀行70年史 福島銀行、1994年
第四銀行百年史 第四銀行、1974年
第四銀行 有価証券報告書 昭和54年3月期 第四銀行、1979年
大東相互銀行四十年史 大東相互銀行、1983年
大東銀行50年のあゆみ 大東銀行、1993年
日本勧業銀行六十年史 日本勧業銀行、1957年
常陽銀行二十年史 常陽銀行、1955年
常陽銀行四十年史 常陽銀行、1976年
常陽銀行七十年史 常陽銀行、2006年
福島民報
日経金融新聞
(写真と記述追加)福島銀行会津支店の現店舗と旧店舗の写真を追加し、旧店舗の現状を追記しました。2015年12月2日8:00
(記述追加)福島銀行会津支店の現店舗移転日を追記しました。2015年12月13日7:45
(写真追加)明治村に移築された安田銀行会津支店の建物写真を追加掲載しました。2016年10月1日9:25
年号は参考資料とした各行の社史が和暦優先であったため、和暦・西暦の順で記載してあります。
若松から会津の付いた名称へ変更したケースとしては県立高校で若松女子高校が共学化の際に会津学鳳高校に変わったケースも存在しております。
また、支店設置当初から「会津支店」としていた銀行についても参考として掲載しました。
なお、昭和30年(1955年)1月1日の周辺自治体との合併に伴い、若松市から会津若松市に自治体名変更した際の住居表示変更につきましては各行ごとの項目内で記載を省略してあります。
書きかけ調査途中のところが多々ありますが、加筆修正を後程行います。
支店名を「若松」から「会津」に変更(東邦銀行は統合)した銀行の一覧
みずほ銀行(旧富士銀行)
明治23年(1890年)2月21日 安田銀行若松支店として北会津郡若松町大字大町一之町字大町一之町25に支店設置。
明治40年(1907年)2月18日 土蔵造りの店舗建物を建築する。
大正12年(1923年)11月1日 安田銀行会津支店と改称。
昭和23年(1948年)10月1日 株式会社安田銀行が株式会社富士銀行と商号変更し、富士銀行会津支店となる。
昭和39年(1964年)8月10日 支店建物を新築する。なお、土蔵造りの旧支店建物は愛知県犬山市の明治村へ移築され保存される。
平成14年(2002年)4月1日 第一勧業銀行・日本興業銀行との経営統合に伴い、みずほ銀行会津支店となる。
東邦銀行
大正11年(1922年)12月1日 郡山商業銀行若松支店として若松市大字大町一之町字大町一之町6-21に支店設置。
昭和16年(1941年)11月4日 会津銀行・白河瀬谷銀行と合併により東邦銀行若松支店となる。
昭和17年(1942年)2月28日 東邦銀行会津支店に併合となり廃店となる。
なお、店舗建物は2015年時点でも「四つ角大正館(会津西洋館)」として現存しています。
福島銀行(福島相互銀行)
昭和14年(1939年)11月17日 福島無尽金庫若松出張所として若松市甲賀町123に設置。
昭和15年(1940年)4月12日 若松市栄町114に移転。
昭和24年(1949年)8月2日 福島無尽金庫若松出張所を福島無尽金庫若松支店とする。
昭和26年(1951年)10月20日 相互銀行法施行により福島無尽金庫から福島相互銀行への名称変更に伴い、福島相互銀行若松支店となる。
昭和39年(1964年)4月1日 福島相互銀行会津支店と改称。
昭和40年(1965年)2月1日 支店所在地、住居表示変更により会津若松市東栄町4-28
昭和42年(1967年)6月26日 会津若松市大町堅丁字大町堅丁1番地5に移転。
昭和57年(1982年)2月28日 支店所在地、住居表示変更により会津若松市大町1-10-16
平成1年(1989年)2月1日 福島相互銀行から福島銀行へ行名変更に伴い(業態を相互銀行から普通銀行に変更のため)、福島銀行会津支店となる。
平成9年(1997年)7月23日 会津若松市大町1-6-22に移転
なお、会津若松市大町1-10-16に所在した旧店舗建物は改装し1997年10月1日より陶磁器販売のすゞ信店舗として使われて2015年時点でも現存しております。移転先の会津若松市大町1-6-22にかつて「すゞ信」が存在しており、敷地の交換をした模様。(情報提供sheep様)
第四銀行
大正4年(1915年)6月1日 新潟銀行若松支店として若松市大字大町一之町字大町一之町17に支店設置。
大正6年(1917年)2月11日 行名変更により第四銀行若松支店となる
昭和11年(1936年)1月4日 若松市七日町204に移転。
昭和42年(1967年)8月10日 支店所在地、住居表示変更により会津若松市大町1-2-8
昭和48年(1973年)10月1日 第四銀行会津支店と改称。
昭和54年(1979年)*月**日 会津若松市大町1-9-24に移転。
なお、旧店舗建物は2015年時点でも「滝谷建設工業株式会社 会津若松店」として現存しています。
大東銀行(大東相互銀行)
大正2年(1913年)6月3日 会津勧業無尽本店として若松市七日町212番地2に開業
昭和17年(1942年)8月18日 郡山無尽・磐城無尽と合併により大東無尽若松支店となる。
昭和26年(1951年)10月20日 相互銀行法施行により大東無尽から大東相互銀行への名称変更に伴い、大東相互銀行若松支店となる。
昭和42年(1967年)8月10日 支店所在地、住居表示変更により会津若松市大町1-1-38
昭和58年(1983年)4月1日 大東相互銀行会津支店と改称。
平成1年(1989年)2月1日 大東相互銀行から大東銀行へ行名変更に伴い(業態を相互銀行から普通銀行に変更のため)、大東銀行会津支店となる。
開設時点から支店名「会津」であった銀行の一覧
東邦銀行
明治29年(1896年)5月26日 会津銀行本店として北会津郡若松町大字大町一之町字大町一之町6-2に開業
昭和16年(1941年)11月4日 白河瀬谷銀行・郡山商業銀行と合併により東邦銀行会津支店となる。
日本勧業銀行
昭和19年(1944年)9月18日 福島県農工銀行合併により日本勧業銀行会津支店となる。
昭和26年(1951年)2月24日 日本勧業銀行福島支店と統合になり廃店となる。
昭和26年(1951年)2月26日 日本勧業銀行会津支店跡に東邦銀行会津一之町支店が開設される。
常陽銀行
昭和27年(1952年)7月31日 若松市紺屋町1番1に常陽銀行会津支店開設
昭和36年(1961年)5月1日 会津若松市馬場一之堅町字馬場一之堅町4番地5に新築移転。
昭和41年(1966年)9月1日 支店所在地、住居表示変更により会津若松市馬場町1-28
参考資料・参考Webサイト
富士銀行八十年史 富士銀行、1960年
富士銀行百年史別巻 富士銀行、1982年
富士銀行史 1981―2000 富士銀行、2002年
東邦銀行二十年史 東邦銀行、1963年
東邦銀行五十年史 東邦銀行、1992年
福島銀行70年史 福島銀行、1994年
第四銀行百年史 第四銀行、1974年
第四銀行 有価証券報告書 昭和54年3月期 第四銀行、1979年
大東相互銀行四十年史 大東相互銀行、1983年
大東銀行50年のあゆみ 大東銀行、1993年
日本勧業銀行六十年史 日本勧業銀行、1957年
常陽銀行二十年史 常陽銀行、1955年
常陽銀行四十年史 常陽銀行、1976年
常陽銀行七十年史 常陽銀行、2006年
福島民報
日経金融新聞
(写真と記述追加)福島銀行会津支店の現店舗と旧店舗の写真を追加し、旧店舗の現状を追記しました。2015年12月2日8:00
(記述追加)福島銀行会津支店の現店舗移転日を追記しました。2015年12月13日7:45
(写真追加)明治村に移築された安田銀行会津支店の建物写真を追加掲載しました。2016年10月1日9:25
>銀行側の動機はどういうところにあったのでしょうね。
安田銀行(富士銀行→みずほ銀行)は安田系銀行の大同合併にて九州の若松市(現:北九州市若松区)にも支店が存在することになったため、福島県の若松支店を会津支店へ・福岡県の若松支店を九州若松支店に名称変更せざるを得なかったのだという理由があるのかと。
8月末の小倉遠征時には、富士銀行若松支店
の跡地も見てくる予定としております。
仮題「二つの若松支店どうする安田銀行」という記事作成を予定しております。
東邦銀行会津支店に関しては単純に会津銀行本店だったから会津支店にしたのでは?
大東銀行は社史に他行が若松から会津に改称したので当行も名称変更した旨の記述ありました。
第四と福銀の名称変更に関しては、どんな動機があったのかは社史を閲覧しても見えてきませんでした。
国鉄(JR)の駅名変更・市の名称変更も踏まえて今後考察をしてみたいと思っております。