つれづれ日記

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食物依存性運動誘発アナフィラキシー

2023年07月04日 06時00分00秒 | 医学

ある食品を食べただけだとアナフィラキシーは出ないけれど、直後に運動をするとアナフィラキシーが出る疾患があります。食物依存性運動誘発アナフィラキシーと言います。

10歳代の報告が多く、男児に多いです。有病率は0.0085%。

食物摂取後2~3時間以内に運動負荷が加わるとアナフィラキシーになります。運動以外にも鎮痛剤(ロキソニンやボルタレンなどの非消炎鎮痛剤)内服やアルコール摂取が誘因になることがあります。

原因としては一番多いのは小麦です。小麦依存性運動誘発アナフィラキシーに対する抗原検査の臨床的感度(陽性率)は、小麦48%、グルテン56%、ω-5グリアジン80%です。なので、アレルギー抗原検査で小麦抗原が陰性であっても、この疾患は否定できません。

原因食品摂取後2時間程度の運動を避けることが原則です。アナフィラキシー起こした人はエピペン持ってた方がいいですよ!

アナフィラキシーのガイドラインは無料で閲覧できますので、ご参照ください。