
房小山・バラ谷の頭(ふさこやま・ばらたにのあたま) 1868m、2010m 天気晴れ
山犬の段までの林道はダート区間が随分と状態が悪くなっている。そろそろFFのファミリーカーではきついかもしれない。山犬の段に着くと、6時そこそこなのにすでに車が7~8台。シロヤシオのシーズンだから高塚山は大賑わいかな。自分はバラ谷の頭までピストンの予定。先月までは「日帰りは絶対無理」だと諦めていたが、黒法師から丸盆まで歩けたしぃ「チャレンジしないで諦めてはいけない」と姑息な手を使ってでも・・違う・・対策を考えて挑戦する事にした。その姑息な手・・違う・・対策で、今日は折りたたみ自転車を積んできた。千石沢の登山口まで自転車で進んで30分の時間短縮を狙う。行きが下りで帰りが登りになるが、帰りはもうグダグダで日が暮れても押して戻るつもりだ。
↓山犬の段の白樺
自転車に乗って林道を進む。路面が悪くてスピードは出ないが、乗っているだけなので楽チン。ところがゲートを抜けてしばらく行くと林道の状態が随分と悪くなる。落石が散乱し、崩落箇所も多い。落石箇所は自転車を押して進み、崩落箇所は自転車を抱えて歩いて通過するしかない。結局乗車率は40%位いで、55分かかって千石沢登山口に着いた。時間短縮は15分位いかな。
↓千石沢登山口
登山口から千石沢を上る。最初に右岸から左岸に渡渉し、沢の渕のザレを少し登って、沢の合流部の上に見える黄色い標識で左の沢の左岸に移る。その先の登山道脇に水場が有る。巻き道から戻ると沢は涸沢になっている。そこからは涸れた沢の中の岩を越えて進んだり、ザレた巻き道を登ったり、いずれにせよとっても歩きにくい道を登る。
↓千石沢を登る
沢が狭くなってくるとチョロチョロと水が出ている箇所が有り、その脇に水を集めるための白いハーフパイプの道具が木に掛けてある。そのすぐ前で左の涸沢を詰めれば千石沢の下降点に登りつく。
千石沢下降点のコルはイチョウの大木が有り新緑が綺麗なのところだが、笹が枯れてバイケイソウが随分と増えた様だ。コルから右へ急斜面を千石平に登る。千石平は静かな林の中の広いピーク。ガレの渕から南側の展望が望める。
↓千石平
千石平のシロヤシオは全く咲いていない。チョット早いだろうかとは思っていたが、今日のコース中では咲いているシロヤシオは見られなかった。
千石平から尾根道を15分で樹林の中の鋸山山頂。そこから下る途中で目指す房小山とバラ谷の頭、そして黒法師岳の山頂が並んで見える。真ん中が目的地、、やっぱり、と、遠いなぁ。
↓房小山、バラ谷の頭、黒法師岳
急な下りからヤセ尾根を通過し、小さく登った先がバイケイソウの尾根になる。小広い尾根の中を緩く下っていくが、夏には本当にバイケイソウ漕ぎができそう。
↓バイケイソウ尾根
バイケイソウ尾根を下ると最低鞍部の広いコルに出る。次の尾根は右を巻いてコルに出ると、その先は尾根の左を巻いて登れば気持ちの良い笹の尾根に乗る。
↓房小山までの道は濃くなっている
笹の中の踏み跡は以前より随分しっかり濃くなっている。池の手前は尾根の左の崖の渕に濃い道が通っている。笹の道を駆け上がれば房小山の山頂に到着だ。ココまでは笹が有っても膝下位いだし、道は前回よりは随分ハッキリと付いていた。
↓房小山山頂
房小山から北の尾根に進む。最初は尾根上にはっきりした道がついている。背の低い笹の原の枯れ木越しにバラ谷の頭の山頂が見える。さぁ、チャレンジはここからだぞぉ。。
↓尾根には踏み跡 バラ谷の頭
やがて尾根が広くなり、踏み跡も薄くなる。ここは鹿の踏み跡しかないので、方向を見定めて歩きやすい鹿道をたどる。笹は低いので鹿道が怪しくなったら笹の中を高い方へ向けて進んでいく。前方の枝に真新しいピンクのテープを見つけた。ありがたい。テープを追って踏み跡は右上の尾根に導かれる
↓ここが上西平か・・
尾根上では踏み跡は薄くなるが、進む方向はわかりやすい。尾根から下ると再び広い笹原に出ていよいよ踏み跡がはっきりしなくなってきた。
↓笹に鹿道を追う
笹は深くても膝下位い。先が見通せるので、上を目指して歩きやすい鹿道をたどる。やがて斜面から尾根になると、帰りの単独者とすれ違った。足取りも軽く元気そうですね・・。1986で目指すバラ谷の頭の山頂が目の前に見えた。
↓バラ谷の頭
尾根上の細い踏み跡を進んで山頂部の樹林帯に入る。左へ少し下って登れば直ぐ先に本邦最南の看板が見えた。やったぞ、でももう駆け上がる元気は無い。
↓本邦最南のピーク
本邦最南200m峰の看板から1分でバラ谷の頭の山頂に到着した。ピーク下にはテントが2張り有る。天気下り坂だけど明日は大丈夫だろうか。
山頂からは前回より遠目が利かない。やっと到着した山頂なのに、なんだか感動が少ないなぁ。ここまで5時間43分。やっぱり疲れすぎか。コンビニむすびを食べて短い休憩。帰りも遠いからもぅ行くか・・いやっ、もうチョット休ませて・・。
↓バラ谷の頭山頂
↓これを見ていなかったら来なかったでしょう、ね、
↓麻布山下から見たバラ谷の頭から房小山の尾根(5/1撮影)
今日は随分と暑かったし、帰りはチョット焦って歩いていたかもしれない。最後はやっぱり自転車を押してグダグダで山犬の段に帰り着いた。しかし、今日は異常な位いに疲れ果ててしまった。おかげで日曜日は丸一日使い物にならず、家で廃人扱いにされていました。目標達成したのに、、なんか、・・・納得いかないなぁ・・・。
TIME カシミール(320kb)
山犬の段(6:20)→千石沢登山口(7:15)→千石沢下降点(8:00)→千石平(8:25)→(10:33)房小山(10:45)→(12:03)バラ谷の頭(12:45)→房小山(13:55)→千石沢登山口(16:38)→(17:50)山犬の段 110km 3h