遠州のかめの『山へ行かまい』

山の景色・花の写真、山歩きの記録。

白山(1日目) 2015-07-30

2015年07月30日 | 9.白山

白山 1日目(別当出合-室堂) 天気:曇り・雨

 前日に室堂へ予約電話を掛けるが、ずっと話中でなかなかつながらない。10数回目でやっと繋がって素泊まりの予約を入れる。予約取れて良かったぁ。これで、初日は観光新道を登って室堂素泊まり、2日目は白山を堪能してから南竜でテント泊の計画で行ける。受付けのお嬢さん(声から判断すると)によると、「予約が多いので駐車場は早めに着いた方が良いですよ」との事。「はいっ、わかりました」と(若者に聞こえる様に)元気に答える。

 浜松から車で6時間弱(疲れた~)。夜中に平瀬に到着して車中で仮眠(眠れねぇ~)。暗いうちに起きて早めに別当出合に向かう(腹へったぁ)。平瀬から10分ほど走って、5時前には別当出合の駐車場に到着した。

 ↓別当出合まで 297.1km 燃費はリッター17km位い

 駐車場の入口に係員のおじさんがいて下の段の駐車場に導かれる(朝からご苦労で~す)。車の入りは3割~4割位いか。天気は曇りで時々パラパラと雨が降ってくる。ぐずぐずと準備をしていると次々と車が入ってきて、出発する頃には7~8割は埋まってしまった。雨の様子を見てうじうじしているうちに、出発時間は6時をとっくに回ってしまった。

 ↓もうすぐ満車、天気イマイチ

 駐車場から別当出合までは5分程歩道を登る。別当出合の待合所にはどこから沸いてきたのか結構な人が溜まっている(と思ったが、帰りの時に比べたら10分の1位いのものだった)。

 ↓あじゃぁっ、天気悪そぉ・・

 稜線の雷雨は怖いので予定を変更して砂防新道をさっさと登って室堂で昼飯にしよう(と、この時は思っていた)

 ↓さぁ、出発だ。

 気温が高くて湿気も高くて今日はとっても蒸し暑い。今日は室堂までだからのんびり行こう。でも、午後から雷雨の予報だからのんびりし過ぎない様に行こう。

 ↓ぜぇぜぇ、やっと中飯場か・・・

 

 テント泊装備に予備も入れて3泊分の食料。水とポカリ込で今日のザックは18kgになった。この位いなら担げるだろう、と思っていた自分が恨めしい。足より先に腰に来たぞ、これはキツイ。

 ↓天気悪し

 

 今年はトレーニング山行をしていない。去年はトレーニングだけした。どっちが良いか?・・・どっちもやだ!。登り始めは雨は時々パラパラと降る程度だったが、徐々に雨脚も強く、雨が降る時間も長くなって来た。砂防新道は急登だ。今日はとっても蒸し暑い。俺は腰が痛いし寝不足だ。もぅ帰ろうかなぁ、と一瞬思ったが、苦労して室堂に予約したしぃ、2日も休暇取ったんだしぃ、6時間も車で走って来たんだしぃ、しかも高速代4,720円もかかっとっとしぃ、なので何としても室堂まで行かなきゃなるまい、とね。。。ん~~嵐の中を登山して遭難する人の感覚が、チョッとだけわかった様な気がする・・・(それじゃだめじゃん!)

 ↓雨の中の行け~

 道端に池が3つかな4つかな、点在する。池にはサンショウウオが居る。うようよいるのでオタマジャクシみたいだ。上から大勢の人声が聞こえる。すぐ上が甚之助小屋の様だ。人ばいっぱいの様なんで、甚之助小屋の手前のベンチで休憩する。ここで指導員の女性の方にノビネチドリを教えてもらった(本当は他の方が教えて貰っていた話を横で盗み聞きしたんだけど・・)。

 ↓ノビネチドリ

 小屋の下のベンチで充分に休憩したので、当然、甚之助小屋ではたっぷり休憩する。小屋の前にはたくさんの人が入れ替わり立ち代わりで休憩している。「さすがに白山はずっげぇ人出だなぁ」と思ったが、帰りの人混みに比べたら屁のようなものだった。しかし今日はなんて蒸し暑いんだ。ポカリ500ccはとっくに空になって水のボトル500ccもここで空になった。水を1L補給したらザックは再び1kg重くなった。

 ↓立派な小屋。トイレ、水場有り。

 甚之助小屋を出発すると本格的に雨が降って来た。たまらずカッパを着てカメラはザックにしまい、ザックにはザックカバーを掛ける。登山道は川の様に泥水が流れていく。強い雨の中、その道を登山者が次々と登って行く。あ~ぁ、あれでは靴の中までぐっしょりになりますよ。自分は、道脇の樹木の下で小やみになるまでしばし待つ事にする。

 ↓南竜分岐

 10分だろうか20分だろうか、小やみになったところで歩き出す。少し上が南竜分岐だった。室堂へは左へまだまだ急登が続く。右へは南竜のテント場への巻道だ。昨日、室堂の予約が取れていなかったら今日は南竜テント泊になったはずだ。その場合はここで登りは終わりだが雨中のテント設営になったわけだ。どっちが良かったかな?・・・どっちもいやだ!。お~っと、もぉ11時40分だよ。さぁてがんばって登るしかあるまいて。再びカメラをザックにしまって出発。

 ↓いちいちザックを降ろしてカメラを出して撮影したら再びザックにしまう。やってられない。

 途中でたまらずザックを降ろして休憩。道端に座ったら、しらないうちにウトウトとしていた。雨にうたれながら眠ったのは初めてだ。重いザックを担いで再び歩き出す。道だけを見ながらヨタヨタを進む。おっと、延命水だぞ。水を一口のんで息を吹き返す。やったね、もう少しで黒ボコ岩だ。

 ↓ふぅ~、やっと黒ボコ岩だ。

 

 黒ボコ岩の周りには大勢の人が休憩している。休む場所が無いので自分は少し先の木道の脇で休憩する。回りには弥陀ヶ原の笹原が広がっているが、、真っ白で景色も見えない。花はところどころにキンポウゲが咲いているが、そのほかはコバイケイソウばかりだ。

 ↓弥陀ヶ原の木道

 天気は相変わらず雨がざっと降ったり突然止んだりの状態。悪天候なのに風が無いので寒さは感じないどころかこの高度でもまだ蒸し暑い。勘弁してよ、と思ったら、おっと、足元に黒百合が咲いているじゃありませんか。

 ↓黒百合様

 エコーラインを分岐すると再び登りになる。最後の最後にこってりと絞られてやっとこさで室堂に到着した。時間はもうすぐ14時になるよ。良~く、がんばりましたね。

 ↓やっと室堂に着いた

 館内に入って受付。これが大行列でさんざん待たされた。なんだかなぁ、と思っていたが、夕方の混雑に比べたら鼻くそのようなものだった。

 ↓この位いでは混雑とは言えない

 ↓こちらが夕方の混雑

 自炊1泊5,300円也、を支払ったらお兄さんが自炊棟に案内してくれた。「白山荘」と書いて有る。他の建物に比べて小さいし古そうだ。

 ↓これが自炊棟。

 だが、入ってみればこれがなかなか広くて良い小屋だった。寝床は余裕で3人、詰めて5人のスペースに一人だけだ。マットと綺麗な毛布が2枚。予約の時に「シュラフ持って来ます」と言ったんだが、「マットと毛布2枚は付いてますっ」ていわれた。寝床のスペースはオープンだが区切りが有って寝てしまえば隣とは隔離される。先着は2パーティの5~6人。最終的には15人位いだっただろうか。遅い昼飯を喰ったら売店へ生ビールを買いに行こう。おっと、乾燥室が使えるって。濡れた物を干しに行かなくちゃ。どっちが先かって。。当然、生ビールですよね。

 ↓小屋の内部。

 雨の合間を縫って生ビールを買いに走る。思わず「生ビール大」と注文したら「大は有りません」と言われた。生ビール一律800円。大きな紙コップに入れてくれた。但し、紙コップは持ち帰ってくださいとのこと。缶ビールは500円だが、これも空き缶は持ち帰ってくださいだって。だったら当然、生ビールですよね。(かめさん、よっぽど生ビールが飲みたいんですね)

 ↓割り当てられた寝床。毛布は2枚。

 雨は時々ざ~っと降っては小降りになったり瞬間的に止んだりしている。止んだ時を狙って乾燥室に濡れ物を回収に行く。カッパは乾いていたがシャツとタオルは全然乾いていなかった。奇跡的に靴の中までは浸水しておらず、靴と靴下は無傷だったのがありがたい。天気はずっと回復しなかったが、夕方に一瞬だけガスが晴れて御前峰の山頂が見えた。

 ↓山頂が見えたのはこの数分だけだった。

 ビールの後は持参したいも焼酎の水割りで時間を潰す。消灯は8時半との事だったが、晩飯(尾西のアルファ米にレトルトカレー)を食べたら7時過ぎには就寝。今日はキツかったなぁ。明日の計画はお花松原まで足を延ばしたら南竜へ降りて天泊だったが、今日の調子では絶対無理だな。明日は晴れたら池めぐりの後、早めに南竜に降りてテントを張りましょうね。天気が悪かったらどうしよう、雨がひどかったら下山してしまいおうか。まぁ、天気は良くなりそうですから、午前中は持つと思います。グッドラック、おやすみなさい。

 ==> 2日目

  TIME  なんじゃこのTIMEは。キツかったんだねぇ、かめさん、良くがんばりました・・・。

別当出合駐車場(6:20)-別当出合(6:40)-中飯場(8:10)-甚之助避難小屋(10:35)-南竜分岐(11:40)-黒ボコ岩(13:10)-(14:00)室堂  浜松西=白鳥IC-越前大野-白峰-別当出合 300km 5.5h ¥4,720


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