遠州のかめの『山へ行かまい』

山の景色・花の写真、山歩きの記録。

白山(2日目) 2015-07-31

2015年07月31日 | 9.白山

白山 2日目 白山-南竜 天気:晴れ

 ドーン、ドーン、「誰だぁ、朝っぱらから太鼓なんて叩くやっ・・」。あっ、ご来光が見られるぞ~の太鼓だ。やった~、晴れたぞぉ。。おやすみなさ~い。

 ↓夢かと思ったが本当だった。今日は良い天気です。

 トイレへ行って(臭いで)目が覚める。朝飯は昨日のアルファ米の残りでお茶漬けにしよう。さぁ、今日はのんびりと白山の池めぐりだ。まずは御前峰(ごぜんがみね)へレッツラゴー(古い)。荷物はそのまま小屋に残して、サブザックで出かける。

 ↓山頂ご来光組の人たちが降りて来る

 まずはハクサンフウロのお花畑の中に付けられた工事中の仮道を抜ける。その先は石畳の階段だ。道の両側には沢山の花々が咲いている。コバイケイソウは当たり年だろうか。お~クルマユリが群生している。こっちは黒百合の群生だ。あっ、こっちにも・・。すんげぇ~、黒百合が普通の花の様にあちこちに咲いている。

 ↓クルマユリ

 石畳を抜けてチョッとキツいハイマツの登りになる。しかし、足元にはイワギキョウ、振り返れば別山と室堂がきれいに見えている。

 ↓・・・

 最後、岩ごろの道を登って白山奥宮の前を抜ければ御前峰の山頂に着いた。山頂には1人、2人。そのうちだれも居なくなった。

 ↓向こうに見えるのは大汝峰(おおなんじみね)

 空は真っ青だが水分が多いようで、北アルプスはうっすらとしか見えない。右から、御嶽・乗鞍・槍・穂高は確認できる。しかし北アルプスは遠いなぁ。。

 ↓山頂の奥宮と展望表示板

 山頂標識を通り過ぎて池めぐりへ向かう。尾根を少し進んだら急な崖のガレた道を降りる。降り立ったら荒々しい火山の火口の風景だ。

 ↓紺屋ヶ池と剣ヶ峰

 

 振り返れば御前峰の山頂に大勢の人が見える。自分はちょうど良い時に登った様だ。

 ↓翠ヶ池(みどりがいけ)

 お池めぐり分岐まで来た。向こう側に見える大汝峰がとっても立派に見える。時間はたっぷりあるので登ってみましょう。

 ↓大汝峰。ん~、団体さんの先行者が見える。

 道は遊歩道から登山道レベルに変わる。岩の急登を登った先は尾根道になり、分岐から25分も登れば大汝峰の山頂に到着した。先着の団体さんが下ったら山頂には自分ひとりきりだ。

 ↓大汝峰山頂。石垣の中に大汝神社の社が有る

 大汝峰 2684m。標高は御前峰より少し低いが、展望が良く、広い山頂は気持ちが良い。ん~、これは良~い山頂ですね。正直、御前峰よりもおすすめの山頂です。

 ↓大汝峰から、剣ヶ峰、御前峰、遠くに別山 パノラマ

 さっきより北アルプスが良く見えている。槍・穂はすぐにわかる。左の遠くに見えるピラミッドは、、剱岳だろうか・・

 ↓やりっほー。 パノラマ

 本当に良い山頂だった。さぁて、室堂に戻りますか。大汝峰を下って千蛇ヶ池の分岐まで来た。右に行けば池めぐりルート。真っ直ぐは室堂へ戻る近道のルートだ。

 ↓池めぐりルート分岐

 

 分岐の下で綺麗なお嬢さんがしゃがみ込んでいる。どうしたのかと思ったら、「ここに白花のハクサンコザクラが有りますよ」と教えてくれた。

 ↓一輪だけ咲いていた白いハクサンコザクラ

 この辺りには小さな池・水たまり?が点在してその周りがお花畑になっている。この池めぐりルートは本当に夢の国の遊歩道の様だ。人の手で造られた夢の国なんてまやかしにしか見えないっすよ。

 ↓この池の畔でまったり

 ↓さらば大汝峰、また来たいなぁ

 真っ直ぐの近道を通って10時前に室堂に戻る。白山荘に入るとお客は誰もおらず、山小屋の若い従業員が掃除をしていた。荷物を外のベンチに移動してラーメンの昼飯を食べながら、生乾きのシャツとタオルを乾かす。太陽は偉大だ。

 室堂の周りもすごいお花畑が広がっている。黒百合も、ハクサンコザクロも、ハクサンフウロも、ミヤマキンポウゲもあちこちに群生していて、とにかく花の数がものすごく多い。

 ↓あちこちに黒百合の群生。

 ↓ハクサンフウロの群生地。一角に白花のハクサンフウロが咲いていた。

 どれも貴重な高山植物なのだが、雑草みたいにあちこちに生えてる。なんてこったい。

 ↓一面のハクサンコザクラ

 昼飯も喰ったし、そろそろ南竜ヶ馬場に向かわねばなるまい。すっかり乾いたシャツとタオルをザックに入れる。重たいザックを担ぐといやになるが、南竜まで2時間弱だから、、がんばろう。。

 ↓宿泊棟の間から展望歩道・トンビ岩・平瀬道の道に入る

 登山道はすぐにトンビ岩コースを右に分け、しばらく水平に進むとほどなく平瀬道と展望歩道の分岐に出る。右に曲がって展望歩道に入る。

 ↓平瀬道分岐 パノラマ

 展望歩道とはなるほど展望の良い歩道だ。しばらくはハイマツの中を緩やかに下っていく。やがて急な下りになると尾根の途中にアルプス展望台が有る。展望表示板が有るが、アルプスはすでに雲の中で見られなかった。その先を少し下れば目指す南竜が見えた。最後は木道を歩く様だ。天場にはすでに数張りのテントが見える。

 ↓別山と南竜ヶ馬場

 ここから樹林帯に入り、急下降の後は巻道を沢を何本か渡って眼下の大平原に下って行く。最後に木道が現れると結構ヘロヘロで南竜ヶ馬場に到着した。ザックを分岐に置いて南竜山荘に受け付けに行く。テント泊1人300円。安い。ここにビール屋さん(売店です)も有る。

 ↓左・天場、右・南竜山荘

 天場は広い。下は土で小石が有るがどかせば問題ない。ペグは刺さるし大きな石も有る。一番奥の左にトイレ、右にケビンが有る。奥に行き過ぎるとビール屋さん(売店です)が遠くなるし、風向きによってはトイレが臭うかもしれない。真ん中辺りにテントを張ったら南竜荘までビールを買いに行く。売店のお兄さんが「ビールの空き缶は持って来てください」、との事。わ~い、空き缶はお持ち帰りしなくて良いんだ。ならば、2本ください。

 ↓天場、上の段。左の小屋は炊事棟。水は蛇口からジャブジャブ出る。

 ビールを買ってきてもまだ14時過ぎ。天場の周りのお花畑をうろうろする。ビールお代わりを買ってきてもまだ15時。天場の下の雪渓に遊びに行く。いも焼酎に移ってやっと16時。こんなのんびりした時間、、良いなぁ。そろそろ晩飯の準備をするか。

 ↓テント脇にはニッコウキスゲ

 晩飯は今日もアルファ米にレトルト。今日もエラかったけど良い1日でした。遠き山に陽は落ちて、明日は下山かぁ・・。

 ==> 3日目

  TIME  ほんとにのんびり歩いたんですね。

室堂(5:40)-(6:25)御前峰(6:50)-(8:10)大汝峰(8:30)-(10:00)室堂(11:10)-(13:00)南竜ヶ馬場


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