木曽駒ヶ岳・宝剣岳(きそこまがたけ 2956m・ほうけんだけ 2931m) 天気:霧のち晴れ
夏だ!山だ!!中央アルプスだ!!・・・また中央アルプスですか?。さてはかめさん、駒ケ岳ロープウェイの女性乗務員のストーカーだな!!。「違います」。
前回の三ノ沢岳でチョット心残りだったのが、最後に宝剣岳をパスした事。浜松のジャカランダさんのコメントで、昭和の昔に木曽駒へ行った時も宝剣岳をパスしてた事を思い出した。あの時も「仕方ない、又、いつか来れば良いさ。」と軽~くパスしたんだった。あれから30年じゃん。次の、又いつか、はいつだよ。そうだよ、今週だよ。
↓朝の菅の台バス停。
土曜より日曜の方が天気は良さそうなので、投票日だけど日曜日に行くことにした。今回も1時に出発。4時過ぎには菅の台に到着した。駐車場はガラガラだ。1番バス楽勝だとのんびり準備をして5時前にバス停に向かったら、今週から1番バスは6時12分になっていた。あらま~、車に戻って出直しだ。
車で少しだけうとうとしたら、キップを買ってもう一度一番バスに並び直す。6時に臨時バスが出て、7時には千畳敷に着いた。千畳敷は晴れているが、少し上はガスで真っ白で、稜線が見えない。計画より1時間遅れだが、予定通り極楽平へ向かう。こちらへ向かったのは私ともう一人だけの様だ。しめしめ、宝剣岳へは渋滞無しで登れそうだぞ。
↓ロープウェイ駅。この後、稜線はガスは晴れた。
今回の道すがらはウメバチソウが沢山咲いている。黄色はシナノオトギリ・ミヤマダイコンソウ・ミヤマアキノキリンソウかな。濃い紫はミヤマリンドウ。白いのはムカゴトラノオだろう。チングルマは実ばかりになった。前回より花は少ないかな。もう秋だもんね。登るにつれてガスが晴れてきた。見上げれば青空の下に極楽平だ。
極楽平に登れば、稜線のガスは取れたが三ノ沢岳にはガスが張り付いている。伊那谷もガスで南アルプスは見えない。木曽谷もガスで今日は御岳山も空木岳もな~んにも見えない。天気予報は午前は曇りで午後から晴れだった。早く晴れてくれないかな。稜線を北に三ノ沢岳の分岐へ向かう。トウヤクリンドウが多いがまだ花は開いていない。コマウスユキソウがチラホラ残っているが花は痛んでいる。分岐に着いたら宝剣岳はガスで見えたり隠れたりしている。
↓分岐から、木曽駒ヶ岳、中岳、宝剣岳
ここで高年の男性パーティさんからシャッターを押してくれとカメラを渡された。カメラを構えると「もうチョット下がれ」とかおっしゃる。下がると崖なんですが、、お茶目なじじぃだこと・・。
ガスが晴れると宝剣岳の岩場が見える。あれを辿るのか、と思うとチョットビビル。私、結構ヘタレなんです。「人生はチャレンジやで」と心で叫んで(情けねぇ)根性を入れ直したら、ヘッピリ腰で宝剣岳へ、いざ、「いかざぁ、なるめぇ」。
↓千畳敷を見下ろす。
最初のコルへ下ると土の道から岩場の登りになる。岩場にはホールド・スタンスは沢山有るし、錨でも繋ぎそうなぶっとい鎖が、岩に埋められたどでかいアンカーボルトから吊り下がっている。雨や雪にでもならなければ危険な所は無い。だけど、やっぱ高いんだよね。岩に付けられた○印を忠実に追う。
↓小ピークを越えて行く。
手足フル動員で岩を登る。鎖や人工の足場にも頼る。登りはまだ良いんだけど、ピークを越えてコルへの下りは、、下をみるとビビりますね。足場はしっかり、鎖は頑丈、問題は高さと根性か。
↓奥が山頂。近くに見えるけど、まだもう少し。
小ピークを2つ、3つかな、越える。○印の他に×印も有るので、そっちへは行かない様に気を付ける。下るところは見栄を捨てて後ろ向きになり、鎖をしっかりつかんでそろそろと下る。短い区間の土の尾根道も有り一息つける。
↓最後の登り。
一旦大きく下って巻道を行くとその先でコルに出る。見上げれば、最後の登りの様だ。若いご夫婦ペアが降りてきたが山屋では無さそう。奥さん大丈夫かな。すれ違ったら最後の登りに取り付く。鎖を頼って岩を攀じ登り、右へ岩窓をくぐってさらに岩をよじ登れば、やっと宝剣岳の山頂標識前に着いた。
↓宝剣岳山頂。
山頂部は大岩だらけで狭い。伊那側をぐるっと回り込んで裏の社から山頂の岩へ登れる。山頂の岩は頭頂部にへこみが有って水がたまっていた。私はヘタレなんで岩の上へは立てなかったですが、ここまでで充分です。
↓山頂から見る乗越浄土への下山路。
山頂にも人が増えてきた。狭い山頂を譲って宝剣岳から宝剣山荘へ下る。最初は木曽側の岩場の巻き道だが足場も鎖もしっかりしている。そこを過ぎればその後は危険箇所も無く普通に降りられる。
宝剣岳へは極楽平からの道の方が格段に怖いですね。特にそっちを下りに取ると一番怖いと思います。まぁ、どちらでもビビリ屋でなければほとんど問題ないんでしょうが。
↓乗越浄土へ下る最初のトラバース。やばくは無い。
宝剣岳を降りたら人だらけだ。天狗岩を眺め、天狗山荘の裏を通ったら、ロープで囲まれた道を中岳へ向かう。石ころだらけの味気ない広い道を進むと、巻き道分岐を経て少し登れば中岳に到着する。北側の岩の方が高いが、南側の岩に登って休憩する。何故って、こっちの方が人が少ないから。振り返れば宝剣岳の山頂はガスの中で見えない。前方には木曽駒山頂がでっかい丘の様だ。
↓中岳から宝剣岳を振り返る。
中岳からコルに下る。登山路はロープで囲われた河原の様な石ゴロの広い道。木曽駒への登りに入ると道端にコマクサが咲いている。ずいぶん赤い個体だ。すぐにおばさまの人だかりになった。その上にはピンク色のコマクサも咲いている。花も終わり頃の様だ。コマクサは3株しか見られなかった。
↓中岳のコルから木曽駒。
↓赤いコマクサ
頂上近くになるとさすがに3000m峰。空気も薄いのか、ダブルストックのおばさま方に対抗しすぎたのか、ゼェゼェで山頂に到着した。山頂は広いが人が沢山だ。グループ、夫婦、親子など登山者に観光客も混じって雑多なメンバーだが、単独登山者は圧倒的に少なそう。少し早いが、山頂下の広場で昼のコンビニむすびをたべてしまう。チョット押し気味なので、休憩もそこそこで濃ヶ池へ向かうことにする。
↓木曽駒ヶ岳山頂
濃ヶ池への尾根道に入ると人ッ子一人いない。やっと静かな山歩きに戻る。景色が良さそうな尾根道だが、今日はガスに囲まれて真っ白。お~コマウスユキソウの群落だ。素晴らしい。山頂小屋への巻き道分岐を過ぎると益々ガスが濃くなっきた。岩がちだが良い尾根道です。天気が良かったら本当に気持ちよさそうですね。ガスの切れ間から尾根の下に濃ヶ池が見える。しかし、なんでもそうですが、見えてからが遠いんです。
↓尾根の下に濃ヶ池が見える。
山頂から1時間余りで濃ヶ池への分岐に着いた。10m先には伊勢滝への道を分岐している。稜線の続きを見れば、緩く登った先に大きな岩が見える。遭難碑の岩だろうか。空身で15分も有れば行けそうな距離だ。一瞬行こうかとも思ったが、そうすると多分、投票に間に合わなくなるので、思いとどまった。
↓分岐。すぐ下に伊勢滝への分岐が有る。
濃ヶ池へは、ダケカンバの混じる樹林帯の巻道を進む。足下にはハクサンフウロ、イブキトラノオ、シナノオトギリとミヤマトリカブトが多い。分岐から水平に15分で濃ヶ池に着いた。
8月も終わりなら濃ヶ池の水もずいぶん少ない。早い時期にのんびり訪れてみたい所だ。池の周りもお花畑だ。ヨツバシオガマやチングルマ、ウメバチソウや小さいミヤマリンドウ。薄い紫はタテヤマリンドウでしょうか。
↓ガスって幻想的な濃ヶ池。
濃ヶ池から先の道の入り口が少し判りにくい。道は、濃ヶ池から水の流れ出る小川の中に続いているが、すぐに流れを離れて巻き道が続く。ガレた沢をいくつか渡る。水は流れているが深くは無い。対岸に渡れば道の続きが有る。巻き道は花も多い。ヤマハハコ、ミヤマダイコンソウ、タカネグンナイフウロ、ヨツバシオガマの残り、旬のミヤマトリカブト、こっちはオヤマリンドウ?。大きなガレた沢を渡ると伊勢滝への分岐が有る。分岐を過ぎると、木のハシゴも有る急な登りに変わり、やっとこさで駒飼の池に着いた。ここは、小さいから細かいの池ではない(みんな知っている)。
↓駒飼の池。池とは言えないかも・・
駒飼の池を過ぎれば乗越浄土への登りに入る。稜線が上に見える。そんなに遠くには見えないがたっぷり30分は掛かる。そう、見えてからが遠いんですって。道はガレた斜面をジグザグに登る。ガスは晴れてきて稜線の上は真っ青な空だ。足下を見ればトウヤクリンドウ、ウメバチソウ、ミヤマリンドウ、ウサギギク。ここのウスユキソウはミネウスユキソウだろうか。稜線のコマウスユキソウとは明らかに違うけど。
↓乗越浄土から馬の背尾根・将棋頭山。左中腹に濃ヶ池。
最後の登りはきつい。結構ヘロヘロになって乗越浄土に到着。なんとか2時までに戻って来られた。後は下るだけだが、ロープウェイが1時間待ちだと投票に間に合わない。時間が有れば寄ろうと思っていた伊那前岳はやっぱり時間切れでパスだ。又、宿題が残ってしまった。
↓後は千畳敷に下るだけ。
急斜面を一気に下って千畳敷に降りるとロープウェイの行列の最後尾に付く。並んで待っていると整理券が発行された。結局、待ち時間30分でロープウェイに乗れた。3時を過ぎると待ち時間が長くなる様だ。しらび平で運良く臨時バスにも乗れたので4時には菅の台に到着した。これで投票には間に合いそうだ。
しかし、千畳敷に降りたら山は素晴らしい晴天になって、宝剣岳が真っ青な空にそびえている。チョット悔しいなぁ。
TIME カシミール
菅の台(6:00)→千畳敷(7:05)→極楽平(7:45)→三ノ沢岳分岐(8:05)→(8:40)宝剣岳(8:50)→宝剣山荘(9:10)→(9:25)中岳(9:30)→(10:00)木曽駒ヶ岳(10:25)→(11:30)濃ヶ池分岐(11:35)→(11:50)濃ヶ池(12:10)→駒飼ノ池(13:00)→(13:45)乗越浄土(13:55)→(14:25)千畳敷(15:00)→(16:00)菅の台 往:210km 3h 復:190km 3.5h
夏だ!山だ!!中央アルプスだ!!・・・また中央アルプスですか?。さてはかめさん、駒ケ岳ロープウェイの女性乗務員のストーカーだな!!。「違います」。
前回の三ノ沢岳でチョット心残りだったのが、最後に宝剣岳をパスした事。浜松のジャカランダさんのコメントで、昭和の昔に木曽駒へ行った時も宝剣岳をパスしてた事を思い出した。あの時も「仕方ない、又、いつか来れば良いさ。」と軽~くパスしたんだった。あれから30年じゃん。次の、又いつか、はいつだよ。そうだよ、今週だよ。
↓朝の菅の台バス停。
土曜より日曜の方が天気は良さそうなので、投票日だけど日曜日に行くことにした。今回も1時に出発。4時過ぎには菅の台に到着した。駐車場はガラガラだ。1番バス楽勝だとのんびり準備をして5時前にバス停に向かったら、今週から1番バスは6時12分になっていた。あらま~、車に戻って出直しだ。
車で少しだけうとうとしたら、キップを買ってもう一度一番バスに並び直す。6時に臨時バスが出て、7時には千畳敷に着いた。千畳敷は晴れているが、少し上はガスで真っ白で、稜線が見えない。計画より1時間遅れだが、予定通り極楽平へ向かう。こちらへ向かったのは私ともう一人だけの様だ。しめしめ、宝剣岳へは渋滞無しで登れそうだぞ。
↓ロープウェイ駅。この後、稜線はガスは晴れた。
今回の道すがらはウメバチソウが沢山咲いている。黄色はシナノオトギリ・ミヤマダイコンソウ・ミヤマアキノキリンソウかな。濃い紫はミヤマリンドウ。白いのはムカゴトラノオだろう。チングルマは実ばかりになった。前回より花は少ないかな。もう秋だもんね。登るにつれてガスが晴れてきた。見上げれば青空の下に極楽平だ。
極楽平に登れば、稜線のガスは取れたが三ノ沢岳にはガスが張り付いている。伊那谷もガスで南アルプスは見えない。木曽谷もガスで今日は御岳山も空木岳もな~んにも見えない。天気予報は午前は曇りで午後から晴れだった。早く晴れてくれないかな。稜線を北に三ノ沢岳の分岐へ向かう。トウヤクリンドウが多いがまだ花は開いていない。コマウスユキソウがチラホラ残っているが花は痛んでいる。分岐に着いたら宝剣岳はガスで見えたり隠れたりしている。
↓分岐から、木曽駒ヶ岳、中岳、宝剣岳
ここで高年の男性パーティさんからシャッターを押してくれとカメラを渡された。カメラを構えると「もうチョット下がれ」とかおっしゃる。下がると崖なんですが、、お茶目なじじぃだこと・・。
ガスが晴れると宝剣岳の岩場が見える。あれを辿るのか、と思うとチョットビビル。私、結構ヘタレなんです。「人生はチャレンジやで」と心で叫んで(情けねぇ)根性を入れ直したら、ヘッピリ腰で宝剣岳へ、いざ、「いかざぁ、なるめぇ」。
↓千畳敷を見下ろす。
最初のコルへ下ると土の道から岩場の登りになる。岩場にはホールド・スタンスは沢山有るし、錨でも繋ぎそうなぶっとい鎖が、岩に埋められたどでかいアンカーボルトから吊り下がっている。雨や雪にでもならなければ危険な所は無い。だけど、やっぱ高いんだよね。岩に付けられた○印を忠実に追う。
↓小ピークを越えて行く。
手足フル動員で岩を登る。鎖や人工の足場にも頼る。登りはまだ良いんだけど、ピークを越えてコルへの下りは、、下をみるとビビりますね。足場はしっかり、鎖は頑丈、問題は高さと根性か。
↓奥が山頂。近くに見えるけど、まだもう少し。
小ピークを2つ、3つかな、越える。○印の他に×印も有るので、そっちへは行かない様に気を付ける。下るところは見栄を捨てて後ろ向きになり、鎖をしっかりつかんでそろそろと下る。短い区間の土の尾根道も有り一息つける。
↓最後の登り。
一旦大きく下って巻道を行くとその先でコルに出る。見上げれば、最後の登りの様だ。若いご夫婦ペアが降りてきたが山屋では無さそう。奥さん大丈夫かな。すれ違ったら最後の登りに取り付く。鎖を頼って岩を攀じ登り、右へ岩窓をくぐってさらに岩をよじ登れば、やっと宝剣岳の山頂標識前に着いた。
↓宝剣岳山頂。
山頂部は大岩だらけで狭い。伊那側をぐるっと回り込んで裏の社から山頂の岩へ登れる。山頂の岩は頭頂部にへこみが有って水がたまっていた。私はヘタレなんで岩の上へは立てなかったですが、ここまでで充分です。
↓山頂から見る乗越浄土への下山路。
山頂にも人が増えてきた。狭い山頂を譲って宝剣岳から宝剣山荘へ下る。最初は木曽側の岩場の巻き道だが足場も鎖もしっかりしている。そこを過ぎればその後は危険箇所も無く普通に降りられる。
宝剣岳へは極楽平からの道の方が格段に怖いですね。特にそっちを下りに取ると一番怖いと思います。まぁ、どちらでもビビリ屋でなければほとんど問題ないんでしょうが。
↓乗越浄土へ下る最初のトラバース。やばくは無い。
宝剣岳を降りたら人だらけだ。天狗岩を眺め、天狗山荘の裏を通ったら、ロープで囲まれた道を中岳へ向かう。石ころだらけの味気ない広い道を進むと、巻き道分岐を経て少し登れば中岳に到着する。北側の岩の方が高いが、南側の岩に登って休憩する。何故って、こっちの方が人が少ないから。振り返れば宝剣岳の山頂はガスの中で見えない。前方には木曽駒山頂がでっかい丘の様だ。
↓中岳から宝剣岳を振り返る。
中岳からコルに下る。登山路はロープで囲われた河原の様な石ゴロの広い道。木曽駒への登りに入ると道端にコマクサが咲いている。ずいぶん赤い個体だ。すぐにおばさまの人だかりになった。その上にはピンク色のコマクサも咲いている。花も終わり頃の様だ。コマクサは3株しか見られなかった。
↓中岳のコルから木曽駒。
↓赤いコマクサ
頂上近くになるとさすがに3000m峰。空気も薄いのか、ダブルストックのおばさま方に対抗しすぎたのか、ゼェゼェで山頂に到着した。山頂は広いが人が沢山だ。グループ、夫婦、親子など登山者に観光客も混じって雑多なメンバーだが、単独登山者は圧倒的に少なそう。少し早いが、山頂下の広場で昼のコンビニむすびをたべてしまう。チョット押し気味なので、休憩もそこそこで濃ヶ池へ向かうことにする。
↓木曽駒ヶ岳山頂
濃ヶ池への尾根道に入ると人ッ子一人いない。やっと静かな山歩きに戻る。景色が良さそうな尾根道だが、今日はガスに囲まれて真っ白。お~コマウスユキソウの群落だ。素晴らしい。山頂小屋への巻き道分岐を過ぎると益々ガスが濃くなっきた。岩がちだが良い尾根道です。天気が良かったら本当に気持ちよさそうですね。ガスの切れ間から尾根の下に濃ヶ池が見える。しかし、なんでもそうですが、見えてからが遠いんです。
↓尾根の下に濃ヶ池が見える。
山頂から1時間余りで濃ヶ池への分岐に着いた。10m先には伊勢滝への道を分岐している。稜線の続きを見れば、緩く登った先に大きな岩が見える。遭難碑の岩だろうか。空身で15分も有れば行けそうな距離だ。一瞬行こうかとも思ったが、そうすると多分、投票に間に合わなくなるので、思いとどまった。
↓分岐。すぐ下に伊勢滝への分岐が有る。
濃ヶ池へは、ダケカンバの混じる樹林帯の巻道を進む。足下にはハクサンフウロ、イブキトラノオ、シナノオトギリとミヤマトリカブトが多い。分岐から水平に15分で濃ヶ池に着いた。
8月も終わりなら濃ヶ池の水もずいぶん少ない。早い時期にのんびり訪れてみたい所だ。池の周りもお花畑だ。ヨツバシオガマやチングルマ、ウメバチソウや小さいミヤマリンドウ。薄い紫はタテヤマリンドウでしょうか。
↓ガスって幻想的な濃ヶ池。
濃ヶ池から先の道の入り口が少し判りにくい。道は、濃ヶ池から水の流れ出る小川の中に続いているが、すぐに流れを離れて巻き道が続く。ガレた沢をいくつか渡る。水は流れているが深くは無い。対岸に渡れば道の続きが有る。巻き道は花も多い。ヤマハハコ、ミヤマダイコンソウ、タカネグンナイフウロ、ヨツバシオガマの残り、旬のミヤマトリカブト、こっちはオヤマリンドウ?。大きなガレた沢を渡ると伊勢滝への分岐が有る。分岐を過ぎると、木のハシゴも有る急な登りに変わり、やっとこさで駒飼の池に着いた。ここは、小さいから細かいの池ではない(みんな知っている)。
↓駒飼の池。池とは言えないかも・・
駒飼の池を過ぎれば乗越浄土への登りに入る。稜線が上に見える。そんなに遠くには見えないがたっぷり30分は掛かる。そう、見えてからが遠いんですって。道はガレた斜面をジグザグに登る。ガスは晴れてきて稜線の上は真っ青な空だ。足下を見ればトウヤクリンドウ、ウメバチソウ、ミヤマリンドウ、ウサギギク。ここのウスユキソウはミネウスユキソウだろうか。稜線のコマウスユキソウとは明らかに違うけど。
↓乗越浄土から馬の背尾根・将棋頭山。左中腹に濃ヶ池。
最後の登りはきつい。結構ヘロヘロになって乗越浄土に到着。なんとか2時までに戻って来られた。後は下るだけだが、ロープウェイが1時間待ちだと投票に間に合わない。時間が有れば寄ろうと思っていた伊那前岳はやっぱり時間切れでパスだ。又、宿題が残ってしまった。
↓後は千畳敷に下るだけ。
急斜面を一気に下って千畳敷に降りるとロープウェイの行列の最後尾に付く。並んで待っていると整理券が発行された。結局、待ち時間30分でロープウェイに乗れた。3時を過ぎると待ち時間が長くなる様だ。しらび平で運良く臨時バスにも乗れたので4時には菅の台に到着した。これで投票には間に合いそうだ。
しかし、千畳敷に降りたら山は素晴らしい晴天になって、宝剣岳が真っ青な空にそびえている。チョット悔しいなぁ。
TIME カシミール
菅の台(6:00)→千畳敷(7:05)→極楽平(7:45)→三ノ沢岳分岐(8:05)→(8:40)宝剣岳(8:50)→宝剣山荘(9:10)→(9:25)中岳(9:30)→(10:00)木曽駒ヶ岳(10:25)→(11:30)濃ヶ池分岐(11:35)→(11:50)濃ヶ池(12:10)→駒飼ノ池(13:00)→(13:45)乗越浄土(13:55)→(14:25)千畳敷(15:00)→(16:00)菅の台 往:210km 3h 復:190km 3.5h