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長者ヶ岳~地蔵峠(ちょうじゃがだけ じぞうとうげ) 天気:曇り
先週開通した新東名の新富士ICで降りたら、まずは麓集落の毛無山登山口に向かい、公衆トイレの前に折りたたみ自転車をデポする。田貫湖から長者ヶ岳へ登り、縦走して下山したら自転車で田貫湖へ戻る計画だ。トイレで本来の用事を済ませてから田貫湖畔の長者ヶ岳登山口へ向かう。ところが、朝霧オートキャンプ場から田貫湖へ行く道路が、工事中で通行止めになっている。田貫湖へは随分と大回りしなければ行かれない。これはまずい。帰りは猪之頭あたりから東海自然歩道に入って、自転車を押して歩いて戻るしかないかなぁ・・
↓長者ヶ岳登山口
田貫湖畔から長者ヶ岳までは東海自然歩道の良い道が続く。朝方は良い天気で青い空が広がっていたが、山中に入るとガスに覆われて真っ白になってしまった。歩きにくい木の階段に思いのほかの急登が結構きつい。真っ白で景色もなんも見えない中をひたすら登って長者ヶ岳に着く。山頂には中年パーティや夫婦ペア、単独者など10人ほどの登山者がいる。
↓長者ヶ岳山頂
さぁて、長者ヶ岳からは北の尾根へ向かう。道自体はしっかりしており、所々に県遭対協や富士宮西高の標識もある。少し進むと後ろから4人組みのランナーに抜かれた。尾根は小さな登り下りが続き、最後に少し登った所に右へ道を分岐し、その直ぐ先が1373mのピークだ。ピークには天狗岳三角点と書かれた標識が有る。下の分岐の標識には降りる道の方向に「小田貫湿原」と書かれている。
↓天狗岳
天狗岳のすぐ先にミズナラだろうか、ガスの中に枝を広げた大木が立っている。チョッと幻想的だ。天狗岳から少し下り、尾根を巻いて戻る様に登り返すと、小さな小屋が建てられている送電鉄塔の下に飛び出す。小屋は小さいし戸が取れているので、雨をしのぐ位いだろう。小屋の外で休憩したら出発だ。
↓送電鉄塔下の小屋
送電鉄塔から一段下ったコルが湧水峠だ。ここから右へ湯の奥林道へ降りる道を分岐する。ガスはどんどん濃くなってくるみたいだ。明るいのでひどり雨にはならないと思うが・・
↓湧水峠
湧水峠の先で3人のランナーに追い越される。熊森山までは長い登りなのでゆっくり登ろう。道ははっきりしているし、笹薮は無いし、特に急登でもないので、、まぁゆっくり登ろう。峠からほぼ1時間で熊森山山頂に到着。かたわらには真新しい「雲守山」の標識が有る。ネットで調べると、どうも猪之頭側の名称が「雲守山」で身延側は「熊盛山」の様だ。だが古い標識は熊森山・・・。おかしな争いにならなければ良いのだが・・(ならないって)。
↓熊森山(雲守山)
熊森山で昼のコンビニむすびを平らげる。天気は悪いし、先はまだ長いし、なので、直ぐに出発しよう。出発直前に2人連れのランナーさんが到着した。
熊森山からは滑りやすい急な道の激下りだ。おっと、山頂で後着したランナーさんが直ぐに追い越して行った。激下り20分余りでコルに降りる。ここには猪之頭峠の標識と湯の森林道へ降りる細い道が分岐している。
↓猪之頭峠
大きく下ったので、猪之頭峠からは長い登りが待っている。こちらの登りは急登で笹も出てきたが、完璧に刈り払いされており、歩く邪魔にはならない。しかし、ここまで歩いてきてこの登りはきつい。ひぃこら・・。わぉ、単独のおじさんランナー追い越されたぞ。やっと道が水平になると笹原の中の雪見岳に着いた。
↓雪見岳
山頂からは左の斜面を下る。直進の尾根通しは道が無いので間違えることは無いでしょう。こちらも滑りやすい急斜面を下るとコルからの登り返しになる。さぁて最後のひと山を越えるぞ。雪見岳よりも短い登り返しなのでなんとか30分で金山に到着した。やったー、、後は下りだけだ。
↓金山
金山から5分程は水平な尾根を進み、さらに10分も下れば見覚えの有る地蔵峠に下りつく。ここには雪見岳で追い越された単独のランナーさんと中高年の山歩きパーティさんが休憩中だった。ここでチョット風が強くなりパラパラと雨が降って一段と寒さを感じた。パーティは雨具を着てザックカバーを着けた。自分はウィンド無礼かーだけを着てそそくさと下ることにする。単独のランナーさんは毛無山へ向かった様だ。
↓地蔵峠
地蔵峠からは急な斜面をロープで下る。直ぐに沢の詰めになり、ガレた道を急激に下る。左への巻き道になると、5mほどの断崖をロープで下る。沢を渡って尾根を越え、巻き道から枝尾根に乗って少し下ると、金鉱石の窯の後が有る。枝尾根を沢身まで下ると、4回かな・・渡渉しながら沢筋を下る。比丘尼(びくに)の滝という割と立派な滝を見る。さらに左岸から右岸、もう1度左岸へ同じ沢を渡り返して直登ルートと地蔵峠の分岐に出た。もう毛無山の登山口までは10分もかからない。
↓毛無山登山口
麓集落の公衆トイレ脇に停めておいた自転車で田貫湖まで戻る。まずは国道へ出てコンビニの交差点から猪之頭の集落へ向かい、猪之頭から東海自然歩道へ入る。ほぼずっと下りなので楽チンだが、猪之頭から田貫湖へ行く東海自然歩道が判りにくかった。猪之頭の郵便局の先で右に曲がったらうろうろして東海自然歩道の標識を見つけた。少し先の猪之頭オートキャンプ場の手前で左に曲がり、まだ枯れ野原の小田貫湿原を左に見れば、直ぐ先が朝の駐車場所だ。この間の東海自然歩道は全て舗装路だったので、約1時間のサイクリングで田貫湖に戻ってきた。
↓小田貫湿原
そういえば今日は登山者よりもランナーの方が多かった。帰ってからネットで調べてみたら5月18日~20日にここで山ランナーの大会が有るみたいだ。なので、登山の方はこの期間は避けた方がよいかも。何百人も全力で走ってきたら、そんなとこ歩いていても楽しくないですよ。それに、急斜面や痩せ尾根で接触したら危険ですしね。
それから、先週開通したばかりの新東名高速を、清水JCから新富士ICまで通りました。新しい道路でキレイなんだが、走っていると違和感が有ってチョット気持ち悪い。慣れなんでしょうね。でも新東名は東名よりも山側を走っているので、今までよりもアプローチが便利になりそうです。
Time カシミール
田貫湖(7:30)→長者ヶ岳(9:17)→天狗岳(10:20)→湧水峠(10:50)→(11:45)熊森山{雲守山}(12:00)→猪之頭峠(12:22)→雪見岳(13:10)→金山(13:40)→地蔵峠(14:05)→麓登山口(15:35)→自転車→(16:30)田貫湖