遠州のかめの『山へ行かまい』

山の景色・花の写真、山歩きの記録。

烏帽子ヶ岳(南信) 2008-10-12

2008年10月16日 | ・念丈・烏帽子

 烏帽子ヶ岳(えぼしがだけ) 2194m 天気:晴れ

 やはり1分でも早く着きたいので(というか1分でも寝ていたいので)行きは高速を使う。松川ICを降りる時に前方で火災の表示。インターを降りて信号を左折すると前を消防車が走っている。後ろも消防関係車両らしい。挟まれたままあたふたして走っていたが、前方に烏帽子ヶ岳への看板を見つけて急いで左折。中央高速の下をくぐると高速にも消防車が走っていた。舗装の狭い林道は、要所に小さな案内板が設置されており、こんな狭い道で良いのだろうかと心配しながらも順調に鳩打峠に到着する。ダートながら2ヶ所の広い駐車スペースに20台程度は停められそうだ。

 ↓下の駐車場。朝はとっても天気が良かった。


 天気は上々。駐車スペースから南アルプスが望まれる。登山口は駐車スペースのすぐ上。山道に入ると笹百合保護の看板があちこちに立てられている。そして、小八郎岳まで1/10の看板。樹林の中をジグザグに一登りで5/10の看板が小八郎岳と巻道の分岐点に着く。まずは分岐から小八郎岳に向かう。山の天気はわからないので、晴れている内に展望を堪能しておこうとの企み。

 ↓登山口は駐車場のすぐ上。           ↓丁度1時間で小八郎岳。
 

 登山口から1時間で、東屋のある小八郎岳に到着。すすきが風に揺れ、伊那谷を隔てて南アルプスの高峰が並ぶ。松虫草の名残りが一輪、二輪。振り返れば烏帽子ヶ岳が高く・遠い。その前には一本だけ真っ赤に色づいた紅葉の木。

 ↓小八郎岳からの展望は素晴らしい。小八郎岳からのパノラマ。


 小八郎岳から一旦下り、鞍部には左に降りる道を分けるが、そのまま進んで5/10の分岐から来た巻き道の合流点に着く。ここには新たに烏帽子ヶ岳まで3/10の看板が有る。ここからしばらくはブナやカエデやダケカンバに笹の茂った中を緩く登っていく。やがて落葉松が多くなってくるとなぎの縁を避けて新しい付け替えられた登山路が続く。

 ↓小八郎岳への分岐。                ↓なぎの縁から烏帽子ヶ岳を望む
 

 なぎの縁を巻く道は笹を開いて新しく通した様で少し歩きにく。安全下山道の看板が随所に掛かっているので古い道に入り込む事は無いだろう。徐々に急な登りになるが、やがて樹林の中の飯島ルート合流点に着く。

 ↓飯島ルートが合流。                ↓セキナギ
 

 合流点から低くなった笹の道を進み、すっごい崖を覗くセキナギの鞍部を通過すると、8/10地点に着く。

 ↓烏帽子ヶ岳まで8/10。ここから山頂まで急登。   ↓・・・
 

 ここから岩がちの道となり、これは違うなとすぐわかる偽烏帽子岩を通過したら、もう一登りで烏帽子岩を望む尾根に出る。烏帽子岩の上には沢山の人が見える。中学生だろうか、引率登山の様だ。

 ↓烏帽子岩が見えた。もう少しだ。


 最後はこれでもかの急登りになる。烏帽子岩直登ルートを右に分けるが、巻き道ルートを進む。木の根をつかんで登ると烏帽子岩を巻いて山頂との鞍部に出る。烏帽子岩は中学生グループと引率者でいっぱいなのでそのまま山頂に向かう。
 山頂に着けば素晴らしいパノラマ。少し雲がかかって来たのが残念。

 ↓山頂は岩だらけ。


 山頂には2組4名の登山者が休憩中だが、すぐに引率登山の団体が到着していっぱいになってしまった。しかし展望は最高。眼下に伊那谷、その向こうに南アルプスがズラ~~と並んでいる。その先には八ヶ岳。蓼科山の奥は浅間山でしょうか?。さらにその先にうっすら見える山はどこだろう??。

 ↓山頂から南駒ヶ岳。 山頂から悪沢~赤石岳 山頂からのパノラマ。


 中央アルプスの擂鉢窪には避難小屋の屋根が見える。念丈岳へ続く道は赤や黄色に色づいている。

 ↓念丈岳への縦走路。


 とにかく素晴らしいとしか言葉が無い。やっぱり南アルプスには見とれてしまう。1時間以上も滞在したが、帰りも遠いので、そろそろ烏帽子岩に寄って帰りますか。

 ↓山頂直下の烏帽子岩。


 ↓烏帽子岩からも絶景。眼下の尾根が登山路。


 4時間の登りは厳しいが、素晴らしい展望の山でした。ん~、自分、パノラマ撮影の腕を上げねば・・

 鳩打峠駐車場(7:50)→(8:50)小八郎岳(9:00)→飯島ルート分岐(10:30)→(11:50)烏帽子ヶ岳(13:10)→烏帽子岩(13:20)→飯島ルート分岐(14:15)→(15:15)小八郎岳(15:20)→(15:50)鳩打峠駐車場

 松川ICを出て最初の信号機を左折。橋を渡ると左に小さな「小八郎岳・烏帽子岳方面」の青い看板が有り、そこを左折。左片桐ダムへの道を分け、中央高速をくぐり、左へ4t以上通行禁止の橋へは曲がらず、道なりにずんずん進む。まっすぐが下りで左が登りの分岐は小さな看板に従い左へ登る。草が覆い穴が空いた道は最後まで舗装路で、上に3~4台、下に15~20台ほどのダートの駐車場に着く。上には簡易トイレが有るが、締め切って使うにはきつい。登山口は舗装路を1分進んだ先に有る。

 行きは中央高速 210km 2.5h ¥5100 帰りは中央高速飯田山本ICからR151 150km 3h15m ¥350(通勤割)。飯田山本ICからR151まで三遠南信道路が出来ており、信号の無い高規格道路で区間5~6分。天竜峡-鳳来間は2h。R151は一車線の細い部分が有るが、飯田山本へはR257-R153回りよりも若干早いか。しかし、高速回りでプラス¥5100はコストパフォーマンスが低すぎる。三遠南信道路が早く出来ないかなぁ。。

 カシミール やはり4時間は中高年タイムだなぁ。


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