蕎麦粒山・高塚山(そばつぶやま・たかつかやま) 1627m,1621m 天気:曇り
素晴らしい秋晴れだった先週の土日は仕事。今週は金曜の天気予報で土曜日が「晴れ」に変わった。この誘惑は多分・・・と思いながらも、本当に晴れたら後悔するぞ、と、出かけたがやはり・・・だった。たとえ気象予報士でも美人の誘惑には要注意ですね(何のこっちゃ)!。
登山口は山犬の段。↓山犬の段から大札山。紅葉が見事だが、すでにどんより天気。
山犬の段にはりっぱな無人避難小屋と広い駐車スペースが有る。小屋は広く、綺麗だ。蕎麦粒山への登山路は小屋の脇から始まる。広葉樹に笹の登山路をゆっくり登ると40分で蕎麦粒山に着く。雲の向こうに富士山が望まれる。
↓山犬の段。内部。
↓広く立派な登山路 ↓蕎麦粒山からの富士山
蕎麦粒山から紅葉の林を下る。一度尾根を外れるが、樹間の道は展望がきかない。黒法師岳が木の間越しに見えるのみ。
↓ガレの縁から黒法師岳。周りは紅葉の森。
やがて五樽コース下降点のコルに着く。ここから再び道は登りになる。色着いた自然林の中をゆっくり登ると三合山に着く。
↓五樽コース分岐点。 ↓広葉樹の森の中を行く。
三合山の山頂部は広くなだらか。振り返れば大無間山が見える。山頂から高塚山への道が分岐している。
↓三合山(みつあいやま)
一旦急激に下るがたいした距離では無く、その後は水平に高塚山へ向かう。道はやはり自然林の中の良い道が続く。鞍部で二重山稜に出るが、こちら側の尾根には笹の中に道が有り、向こうの尾根には笹が全く無い。そこから苔むした倒木を見ながら緩く登っていくと広く静かな高塚山の山頂に着く。
↓高塚山へ向かう。山頂手前の尾根。
6~7名のパーティと前後して山頂に到着。時間と天気が微妙になってきたが、とりあえず10分の休憩で三合山に戻る。
↓高塚山山頂。
三合山に戻り昼食にする。天気は下り坂で雨の心配も出てきた。少し迷ったが、最悪千石平はパスするという事で先に進む事にする。道は細くなり、背の低い笹の中の踏み後を辿る。踏み後は尾根通しに岩を越えたり木の根につかまって下ったりとなかなかワイルドになってきた。やがてこんな道じゃ無い様な所を下るのか、と思って下ると、しっかりした登山道に出た。え~と又ルートを失っていた様ですね。う~ん、正しいルートは結構はっきりした道が続いている様ですが、カメさんどこで間違えたんでしょうね、ね、。
↓道は細くなる。 ↓千石沢下降点。
縦走路は小さなピークを登ったり下ったり、結構なアルバイトを強いられる。後半は崖の様な急激の下りと登りが続き、息は上がるが足が上がらなくなってきた。
やがて冒頭の画像の場所を通過する。一瞬「お~!」と孤独な歓声が上がる。キツイ後にこの景色は素晴らしい。そこから下ると千石沢下降点の分岐に出る。
さぁ~時間的にはいっぱいになってきたが、2時半を限度に千石平に向かう事にする。千石沢下降点から滑りやすい道を最後の登り1ピッチで千石平に着いた。
↓千石平。自分だけの山頂。涼しい風に乗って白いガスと静寂の時間が流れていく。
千石平も広く平坦な山頂。房小山への標識は左へ向いており、はっきりした道が倒木をくぐって続いている。少し進んでみると道はナギの縁を急激に下って行った。右には広い尾根が続いており、少し先にはコンクリートブロック作りの小さな小屋が有る。古い避難小屋とトイレだろうか。まだ屋根は付いているが床と扉は無く、トイレは使用不可。
さ~て今日はこれまで。誰も居ない千石平に別れを告げ、千石沢の下降点に戻る。分岐点のコルにはガスが掛かっている。沢沿いの道は雨天注意だが、30分程度で下れるはず。まだ降っていないので大丈夫だろうと、千石沢ルートに入る。
↓千石沢の下降点。 ↓少し下ると道では無くなる
千石沢の下り。下り始めは切り開きが有り、すぐに沢源頭の水が出ているが伏流となる。そこで道は無くなり、ピンクリボンを見つけて左へ水の無い沢の中を下る。すぐに、やはり水の無い本沢に合流し、本沢の急激なガレた沢の中をどんどん下って行く。これはまさしく登山道では無く登山ルート。沢の中の岩を伝いながら下っていくと沢身を離れて道が付いている所も有るが、その道も細く悪い。沢の中なので標識等は無いが、とにかくガレた涸れ沢をどんどん下る。やがて大きく沢身を離れる道に入ると、沢には水が現れる。登山路脇に水が出ている場所を過ぎると、左から水の有る大きな沢を合わせ、そこから足場の悪い沢の間の狭い尾根を下る。この場所には黄色い標識が有るが、下からで無いと見つけにくい。沢の間の狭い尾根から適当な所で左の沢の左岸に渡り、沢の合流点の下で右岸に渡り返す。渡り返す所には古い木の橋が有るが、壊れて渡れそうも無いので渡渉した。そこから1分で林道に降りた。
ルート中黄色い標識は2ヶ所で、ピンクリボンは4~5ヶ所で見たが、後は標識・目印類は無い。ルートは、下部は沢沿いに道も有るが、上部はガレた沢の中を岩伝いに行く。ルート上部の沢に水は無く、下部の渡渉も靴のままで渡れた。雨天時の通過は重要な判断。
↓千石沢源頭のガレ場を下る。 ↓下り付いた林道の登山口。
後は、紅葉した林道をテクテク山犬の段に戻る。崩壊した林道は、所々に草木の生えない大きなガレ場を造っている。やがて五樽コースの分岐点を通過し、大規模な林道工事箇所を通過するとゲートが見えてくる。あと少しで山犬の段だ。結局、高塚山を出てからは誰にも会わなかった。
↓林道から朝日岳。
山犬の段に帰り着くと辺りは大分ガスっていた。そろそろ暗くなった林道はライトを付けてもガスで前が見えず、岩だらけ穴だらけの道をそろりそろりと下ったが、正直、少し怖かった。夜間の通行、特に雨やガスの時はやめた方が良いと思う。
TIME
山犬の段(8:20)→(9:00)蕎麦粒山(9:10)→(9:45)五樽ルート分岐(9:50)→(10:30)三合山(10:40)→(10:25)高塚山(10:35)→(12:10)三合山(12:35)→千石沢分岐(13:45)→(14:10)千石平(14:25)→千石沢分岐(14:45)→千石沢登山口(15:15)→五樽ルート登山口(15:55)→(16:40)山犬の段
登山口まで::東名牧ノ原インターで降りて金谷駅方面へ進む。金谷駅手前から旧道に入り、大井川橋を渡ったら島田高校前の信号を直進し次の信号を左折。川根左の看板か次の交差点を左折して大井川左岸道路を北上する。川根本町の役場を過ぎて「大札山・山犬の段」の看板を左折して南赤石林道に入る。ウッドハウスおろくぼの入り口を過ぎ、藤川林道の分岐は大札山の南登山口になっている。さらに進むと大札山登山口の駐車場とトイレが有る。ここからダートになるが道は悪い。ダート区間は5km強だが20分以上かけて山犬の段に到着。林道入り口からだと小1時間はかかる。山犬の段には避難小屋とトイレ。水は天水で飲用不可になっている。ダート区間はセダンでも可だが、キズが付いても誰にも文句は言えない。 110km 3h
カシミール
素晴らしい秋晴れだった先週の土日は仕事。今週は金曜の天気予報で土曜日が「晴れ」に変わった。この誘惑は多分・・・と思いながらも、本当に晴れたら後悔するぞ、と、出かけたがやはり・・・だった。たとえ気象予報士でも美人の誘惑には要注意ですね(何のこっちゃ)!。
登山口は山犬の段。↓山犬の段から大札山。紅葉が見事だが、すでにどんより天気。
山犬の段にはりっぱな無人避難小屋と広い駐車スペースが有る。小屋は広く、綺麗だ。蕎麦粒山への登山路は小屋の脇から始まる。広葉樹に笹の登山路をゆっくり登ると40分で蕎麦粒山に着く。雲の向こうに富士山が望まれる。
↓山犬の段。内部。
↓広く立派な登山路 ↓蕎麦粒山からの富士山
蕎麦粒山から紅葉の林を下る。一度尾根を外れるが、樹間の道は展望がきかない。黒法師岳が木の間越しに見えるのみ。
↓ガレの縁から黒法師岳。周りは紅葉の森。
やがて五樽コース下降点のコルに着く。ここから再び道は登りになる。色着いた自然林の中をゆっくり登ると三合山に着く。
↓五樽コース分岐点。 ↓広葉樹の森の中を行く。
三合山の山頂部は広くなだらか。振り返れば大無間山が見える。山頂から高塚山への道が分岐している。
↓三合山(みつあいやま)
一旦急激に下るがたいした距離では無く、その後は水平に高塚山へ向かう。道はやはり自然林の中の良い道が続く。鞍部で二重山稜に出るが、こちら側の尾根には笹の中に道が有り、向こうの尾根には笹が全く無い。そこから苔むした倒木を見ながら緩く登っていくと広く静かな高塚山の山頂に着く。
↓高塚山へ向かう。山頂手前の尾根。
6~7名のパーティと前後して山頂に到着。時間と天気が微妙になってきたが、とりあえず10分の休憩で三合山に戻る。
↓高塚山山頂。
三合山に戻り昼食にする。天気は下り坂で雨の心配も出てきた。少し迷ったが、最悪千石平はパスするという事で先に進む事にする。道は細くなり、背の低い笹の中の踏み後を辿る。踏み後は尾根通しに岩を越えたり木の根につかまって下ったりとなかなかワイルドになってきた。やがてこんな道じゃ無い様な所を下るのか、と思って下ると、しっかりした登山道に出た。え~と又ルートを失っていた様ですね。う~ん、正しいルートは結構はっきりした道が続いている様ですが、カメさんどこで間違えたんでしょうね、ね、。
↓道は細くなる。 ↓千石沢下降点。
縦走路は小さなピークを登ったり下ったり、結構なアルバイトを強いられる。後半は崖の様な急激の下りと登りが続き、息は上がるが足が上がらなくなってきた。
やがて冒頭の画像の場所を通過する。一瞬「お~!」と孤独な歓声が上がる。キツイ後にこの景色は素晴らしい。そこから下ると千石沢下降点の分岐に出る。
さぁ~時間的にはいっぱいになってきたが、2時半を限度に千石平に向かう事にする。千石沢下降点から滑りやすい道を最後の登り1ピッチで千石平に着いた。
↓千石平。自分だけの山頂。涼しい風に乗って白いガスと静寂の時間が流れていく。
千石平も広く平坦な山頂。房小山への標識は左へ向いており、はっきりした道が倒木をくぐって続いている。少し進んでみると道はナギの縁を急激に下って行った。右には広い尾根が続いており、少し先にはコンクリートブロック作りの小さな小屋が有る。古い避難小屋とトイレだろうか。まだ屋根は付いているが床と扉は無く、トイレは使用不可。
さ~て今日はこれまで。誰も居ない千石平に別れを告げ、千石沢の下降点に戻る。分岐点のコルにはガスが掛かっている。沢沿いの道は雨天注意だが、30分程度で下れるはず。まだ降っていないので大丈夫だろうと、千石沢ルートに入る。
↓千石沢の下降点。 ↓少し下ると道では無くなる
千石沢の下り。下り始めは切り開きが有り、すぐに沢源頭の水が出ているが伏流となる。そこで道は無くなり、ピンクリボンを見つけて左へ水の無い沢の中を下る。すぐに、やはり水の無い本沢に合流し、本沢の急激なガレた沢の中をどんどん下って行く。これはまさしく登山道では無く登山ルート。沢の中の岩を伝いながら下っていくと沢身を離れて道が付いている所も有るが、その道も細く悪い。沢の中なので標識等は無いが、とにかくガレた涸れ沢をどんどん下る。やがて大きく沢身を離れる道に入ると、沢には水が現れる。登山路脇に水が出ている場所を過ぎると、左から水の有る大きな沢を合わせ、そこから足場の悪い沢の間の狭い尾根を下る。この場所には黄色い標識が有るが、下からで無いと見つけにくい。沢の間の狭い尾根から適当な所で左の沢の左岸に渡り、沢の合流点の下で右岸に渡り返す。渡り返す所には古い木の橋が有るが、壊れて渡れそうも無いので渡渉した。そこから1分で林道に降りた。
ルート中黄色い標識は2ヶ所で、ピンクリボンは4~5ヶ所で見たが、後は標識・目印類は無い。ルートは、下部は沢沿いに道も有るが、上部はガレた沢の中を岩伝いに行く。ルート上部の沢に水は無く、下部の渡渉も靴のままで渡れた。雨天時の通過は重要な判断。
↓千石沢源頭のガレ場を下る。 ↓下り付いた林道の登山口。
後は、紅葉した林道をテクテク山犬の段に戻る。崩壊した林道は、所々に草木の生えない大きなガレ場を造っている。やがて五樽コースの分岐点を通過し、大規模な林道工事箇所を通過するとゲートが見えてくる。あと少しで山犬の段だ。結局、高塚山を出てからは誰にも会わなかった。
↓林道から朝日岳。
山犬の段に帰り着くと辺りは大分ガスっていた。そろそろ暗くなった林道はライトを付けてもガスで前が見えず、岩だらけ穴だらけの道をそろりそろりと下ったが、正直、少し怖かった。夜間の通行、特に雨やガスの時はやめた方が良いと思う。
TIME
山犬の段(8:20)→(9:00)蕎麦粒山(9:10)→(9:45)五樽ルート分岐(9:50)→(10:30)三合山(10:40)→(10:25)高塚山(10:35)→(12:10)三合山(12:35)→千石沢分岐(13:45)→(14:10)千石平(14:25)→千石沢分岐(14:45)→千石沢登山口(15:15)→五樽ルート登山口(15:55)→(16:40)山犬の段
登山口まで::東名牧ノ原インターで降りて金谷駅方面へ進む。金谷駅手前から旧道に入り、大井川橋を渡ったら島田高校前の信号を直進し次の信号を左折。川根左の看板か次の交差点を左折して大井川左岸道路を北上する。川根本町の役場を過ぎて「大札山・山犬の段」の看板を左折して南赤石林道に入る。ウッドハウスおろくぼの入り口を過ぎ、藤川林道の分岐は大札山の南登山口になっている。さらに進むと大札山登山口の駐車場とトイレが有る。ここからダートになるが道は悪い。ダート区間は5km強だが20分以上かけて山犬の段に到着。林道入り口からだと小1時間はかかる。山犬の段には避難小屋とトイレ。水は天水で飲用不可になっている。ダート区間はセダンでも可だが、キズが付いても誰にも文句は言えない。 110km 3h
カシミール