遠州のかめの『山へ行かまい』

山の景色・花の写真、山歩きの記録。

毛無山(天子) 2012-09-29

2012年10月01日 | ・天子・毛無山

毛無山(けなしやま 1945m) 天気:晴れ/曇り

 第二東名の新清水ICで降りてR52を北上する。途中でコンビニに寄ればほぼ1時間で上沢の交差点だ。左折すれば早川そして奈良田。右折して本栖みちへ入り、トンネルを抜けると右に下部温泉が見える。右折して川を渡るとJR身延線の線路を越える。左手が下部温泉駅で駅前を進んで温泉街へ入る。温泉街の奥へ進むとあまりに道が細いので心配になって地元の方に道を聞いた。そしたら、とにかく道なりにまっすぐ行けば良いとのこと。旅館にはさまれた車幅1台分の道を抜けると左へ橋を渡り、後はずっと川の右岸を登って行く。湯乃奥の集落をコンクリート舗装の登りで抜けると林道に入り、すぐにゲートが有る。冬季は閉められる様だが、そうなると登山口まで3km程歩く事になる。この先も綺麗な舗装路が続くが、所々に中小の落石が散らばっている。ゆっくりと走ればやがて毛無山の登山口が有り、その向かい側に5台ほど置ける駐車スペースが有る。出発の準備をしていると山梨ナンバーの単独のおじさんが到着した。結局、今日、ここから登ったのは我々2人だけだった様だ。

 ↓登山口。谷側に駐車スペース。

 

 登山道はしばらく斜面をトラバースするが、折り返してジグザグに登り始める。展望の無い植林帯の道をひたすら登る。キツくてつまらない我慢の登りは登山口から1時間で山の神の標識を見出す。大木の根元に道祖神の様な古い石が置いてあるが、古すぎて何が書いて有るのか良く判らない。

 ↓山の神の辺り

 山の神から15分ほどで中山金山遺跡の看板が有る。武田信玄の金山で、江戸時代まで採掘されていたとの事。看板を見ると、かなり大規模な金山だった様ですね。登山道には女郎屋敷跡、大名屋敷跡の標識が有るが、それぞれ小広い平地が有るだけだ。

 ↓遠山の、違った、中山金山遺跡の看板

 大名屋敷の標識を過ぎると道は斜面をトラバースして小さな沢身に降りる。ここに水のみ場の標識が有る。沢にチョロチョロと水が流れているが、細い沢水なのでここの水場は頼りにしないほうが良いでしょう。ここにはマツダランプのホーロー看板が有り「七人塚跡」と書かれている。道は涸れた枝沢を少し登って左へ抜け、斜面を登っていく。もう尾根は近そうだ。

 ↓水のみ場。

 水のみ場から10分ほどで尾根に乗る。登山口からは2時間かかった。ここは上の地蔵峠で、麓へ下る分岐は右へもう少し下った下の地蔵峠に有る。ここは東側が開けており、富士山が正面に見える。

 ↓上の地蔵峠からの富士山

 毛無山へは左へ尾根道を登る。道は植林帯を抜けて明るい林の道になる。気持ちよい道だが、しばらくは急な登りが続く。もう9月も終わりなのに今日も随分と暑い。汗だくの登りを30分で道の東側に富士山の展望台が有る。富士山が望めるのは地蔵峠とここと後は山頂だけだ。

 ↓登山路脇にはトリカブト

 急な登りは左の尾根に乗るところでクランク状の曲がり、ここから先は傾斜が緩くなってくる。尾根の林の中にほぼ水平に進む様になると、右から麓からの道を合わせる。富士山の展望台から30分強。

 ↓分岐

 分岐の直ぐ先にアルプス展望台の岩が有る。「ガスってるけど晴れそうですよ」と言う方と入れ替わりに岩に登れば、徐々にガスが取れて、南アルプスから八ヶ岳までの展望が現れた。先の方に山頂で「見えましたよ」と告げると「もう少し待てば良かった」と残念がっていました。展望台から尾根を水平に5分進んで最後にチョッとだけ登れば毛無山の山頂に到着した。山頂には6~7名位いかな。切り開かれた山頂の東側はガスっていて富士山は見られない。一服だけして大見岳へ向かう。

 ↓毛無山山頂

 大見岳への稜線に入ると東側のガスが上がって富士山が現れた。あらら、富士山の山頂には笠雲がかかっている。台風の影響だろうか。

 ↓翌日の18時に台風17号は豊橋に上陸。

 高原を過ぎて樹林に入ると左へ分岐が有り、直ぐ先が大見岳山頂だ。分岐には標識や目印などは何も無いが、割とはっきりした左へ分かれる道の分岐だ。通り過ぎると明らかに道が下るので行き過ぎたら戻りましょう。

 ↓大見岳山頂・・・こんな山頂はいやだ・・・

 ガスが晴れて頭上には青空が広がっている。日が射すと今日は暑い。下界では30度を越えた様だ。大見岳の下の草原で昼にする。

 ↓稜線は毛無山高原

 台風接近の影響か、今日はパラもハングもグライダーは全く飛んでいない。ところでハングライダーではありません、ハンググライダーが正解です。ハングライダーは自炊で野宿しながらバイクで旅をするハングリーライダーの略です(ウソです)。寝転がって空を見上げれば、朝霧側から雲が湧き上がっては飛び去っていきます。

 ↓寝転がって見上げれば青空。

 今日はピストンなので飯を食ったら来た道を戻ります。毛無山へのチョッとの登り返しが随分とキツイ。毛無山山頂からはやはり真っ白で富士山は見えなかったが、地蔵峠の上の富士山展望台ではバッチリ見えた。麓では何かイベントを行っている様で、大音量の音楽がここまで聞こえてくる。上の地蔵峠から湯乃奥への道に入れば静かになるが、やっぱりこの道は長くてつらく感じるなぁ。

 ↓湯乃奥から1ッ目のゲート。冬期は閉鎖される模様。登山口まで3km。

 ↓JR身延線・下部温泉駅

 マズイぞ、今日も下りはよれよれで足が痛くなった。これが念丈岳を往復した足かとがっかりするが、これが現実の実力ですね。いよいよトレーニングでもしないと歩けなくなるかなぁ。。

  TIME

湯乃奥登山口(7:45)→山の神(8:50)→上の地蔵峠(9:40)→(11:00)毛無山→大見岳→毛無山(12:40)→上の地蔵峠(13:45)→(15:00)湯乃奥登山口   150km 3.5h


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