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恵那山(えなさん 2192m) 天気:曇り・晴れ
去年、黒井沢ルートを登った時に「来年は前宮ルートを登ろう」と言った通り(この人大ウソ付きだなぁ)陽が長くなったので土曜日に行って来ました。
愛知県内の県道32号線は玖老勢(くろぜ)から田峯(だみね)が夜間通行止め。久々にクネクネのR257へ迂回する。稲武(いなぶ)を過ぎて岐阜県にはいり、岩村からR363に曲がると今年も通行止めの標識が有る。良く見ると6月12日から通行止めと書いてあった。R363は広くて良い道が続くが、最後の5分間だけが狭い。川上(かおれ)に抜けると標識に従って恵那神社へ向かう。神社の手前に大きな駐車場が有り、そこに車を停める。先着の車は無い。今日は一人旅かも。予定は登り7時間、下り5時間。ひぇ~、歩けるかなぁ。
↓左に駐車場
天気予報では天気は回復するつもりなのだが、朝のうちは雲が多い。駐車場から綺麗な雨上がりの山村風景が展開する。
↓・・・
恵那神社から林道に入る。ダートで少し荒れているが、車でも入れそうだ。10分位い歩くと道脇の空いたスペースに関東ナンバーの車が一台停まっている。先行者が居る様だ。この車、帰りにもまだ有ったので、先行者は山頂避難小屋泊りだろうか。林道歩き20分で登山口の標識が有る。登山路は林道を右に降りて川を渡る。渡渉場所の木の橋は手前側が川の中に落ちているが、石を伝って橋に乗り移れば対岸に渡れそうだ。対岸の渡った先にも登山口の標識が有る。
↓渡渉地点
登山口から山道になる。最初は暗い植林帯を進む。道は檜の枝葉で埋まっているが、昨日の雨で水分が多い。「対東沢」の標識のある沢を渡ると、対岸の斜面の登りになる。しばらく急な斜面をジグザグに登り、傾斜が緩くなってくると5合目の標識が有る。登山口から1時間位い。一旦尾根道になるが、崩壊地の先で巻き道になり、急な植林帯を一直線に登ると、大きな枯れた木が現れる。ここに「枯大桧」の標識が有る。
↓枯れ大ひのき。「元気ですかー!」。(それいのきだし、しかも枯れてるから元気じゃ無いし・・)
道はずっと樹林の中。足元は濃い笹原だが、きっちりと刈り払いがされている。朝一からスパッツを付けて来たが、体に触れる笹はごくわずかだ。枯れ桧から一登りの尾根の途中に中の小屋跡の広場が有る。左手に石垣が有り、小屋が建っていたと思われる。右手の岩陰には「中の小屋跡の不動明王像」の標識が有り、小さな石像が置かれている。
↓中の小屋跡の不動明王像
急な尾根道を登ると樹林が切れて見晴らしが利く場所が有る。上空は青空も見えているが、周りは雲が多くて展望は望めない。登山道は笹原を切り開かれた明るい道になり、緩い登りを目前の小さなピークに登っていく。樹林に入ると小さなピークで、「空峠・八右衛門の頭」の標識が有る。これって読み方は「からとうげ」で良いのだろうか?。 ここはやっとこさ地図上の1801mピークですね。出発して4時間近いですが、山頂まで何時間かかるのでしょうか??。
↓空峠(八右衛門の頭)
この先の尾根道から恵那山が現れる。(写真)目前に屏風の様なでかい山頂部が横に伸びている。まだまだ遠いし、あの屏風の左端から右端まで行くんだぜぇ。ワイルドだなぁ。この先の尾根の途中に「13合目」の標識が有る。微妙な数字だなぁ。すぐその先の岩の上には「物見の松」と続く。岩の上から見晴らしが利きそうだが、今日は真っ白。恵那山への尾根にも北側からガスが上がって来ている。この後の天気はチョッと微妙な感じ・・。物見の松から下りるとその先の道脇に何とシロヤシオが咲いている。ここでシロヤシオ見られるとは思いもよらなかった。
↓シロヤシオツツジ
少し先には今度はシャクナゲのピンクの花が咲いている。さっき見えていた恵那山はあっという間に雲の中だ。
↓シャクナゲ。いつ雨が降るか? まだでしょう!
笹原に枯れ木の道から岩がちの樹林の道を下ると、先の岩場に「行者越」の標識が見える。ここの岩の間に小さな「役の行者」(えんのぎょうじゃ)の石像が有る。岩陰にバイカオーレンの花を見るが、これはこの先のバイカオーレンスペシャルロードへのプロローグだった。笹原の尾根に戻ると14合目。良く見ると、木の「14合目」の標識の傍らには古い石の標柱が有り「十四合」と彫られているのが判る。この先の16合目にも有り、18合目は石の標柱だけが有る。前宮ルートは古くは良く歩かれた登山道だった事がうかがえる。
↓まだ3kmもあるの・・・
14合目に先にあと3kmの標識。ここから500m毎のカウントダウン標識が始まる。この先16合目まではチョッと急な登りが続く。登りの途中に「空八丁の標識」。これって読み方は「からはっちょう」で良いのだろうか。雲行きもだいぶ怪しくなってきて上空は黒い雲に覆われている。陽は無いが湿度が多くて蒸し暑い。あと2.5km標識の先に16合目。この辺りからバイカオーレンが沢山現れてくる。道は徐々に緩やかになり、笹原にうっそうとしたとっても良い感じの森が続く。緩やかに登り下りして森を満喫する道は1.5km標識の先まで続き、右手の尾根に上に一乃宮社の小さな社を見る。
↓一乃宮社
この先はうっそうとした森の中のすごいバイカオーレンの群生の道を進む。これはすごい。道の両側にバイカオーレンが群生している。花が小さいので地味だけど、すごい数が群生していると思います。
↓バイカオーレンスペシャルロード
写真を撮りながら少し歩けば前宮・神坂ルート分岐の標識が有る。ここからは一人旅というわけにはいかない。すぐに何人かとすれ違う。この先にあと1km標識が有り、二乃宮社が見える。墜落現場の尾根に咲いているのはミツバオーレンでしょうか。少し登れば三乃宮社。振り返ってみても登って来た尾根は真っ白で何にも見えない。見えていれば「良くぞ登ってきたもの」と感動もののはずなんだが。
↓開けた尾根
四乃宮社から奥に入って展望が無い事を確認する。ところが、ここで大キジを撃ったやからが居て、でかい落し物とトイレットペーパーをそのまま置いていきゃぁがった。誰だ馬鹿やろう、片付けにきやがれってもんだよ、まったく。カメさんプンプンに怒ってます。プンプン、臭いもプンプン。あ~あ、こんなもん見たら飯喰えないじゃないか・・・。
↓避難小屋
さぁて腹が減ったなぁ(おぃおぃ)。避難小屋前はワールドカップ決定後の渋谷前の様な人ごみだし(それほどじゃ無いでしょ)、トイレにも長い行列が出来ている(だからってあそこでしてはダメ!)。元気を持て余している若者、じゃ無い、今は元気すぎるジジババ連中が大騒ぎしていてうるさいこと・・。今日は展望が無いので小屋裏の岩場が無人の様だ。そこに移って昼飯にしよう。天気は時々日が射したりガスに覆われたり。基本は曇りで展望は全く無い。
↓避難小屋下のヤマザクラ
登りはここまで6時間半。ほぼ予定通りなので、帰りも予定通り5時間かな。昼飯を喰って一服したら三角点山頂へ向かう。山頂部高原は木々も笹も新緑の緑が濃くなっている。地面はちょっとぬかるんでいるので、木道を外すと泥が靴跡だらけになる。違った、靴が泥だらけになる。
↓木道
避難小屋から10分もかからず三角点山頂に到着。ここも人だらけで、団体さんの山頂写真待ちの行列が出来ている。丸い私設山頂標識が目立っているけど、これって違和感が有るので外して欲しいな、と思う。写真待ちの行列が終わったかと思ったら、すぐに次の団体さんが到着した。だめだこりゃぁ。さぁさ、帰りましょうか。
↓三角点山頂
帰りは時々陽が差すがやっぱり曇りの天気。帰りも先行者がいる様で、熊鈴の音が聞こえていたが、すぐに遠くになり聞こえなくなってしまった。帰りも長い。おっとぉ、往路で見なかったマイヅルソウやゴゼンタチバナも発見。無理せずゆっくり下りましょう。
↓マイヅルソウ ゴゼンタチバナ
距離は長いが、帰りは大きな登り返しが無いので、その分は楽だ。途中ですごいスピードの単独者に追い越されたが、今日、前宮ルートですれ違った登山者はこの方だけだった。結局、雨にも降られずなんとか明るい内に下山して本日終了。やっぱり足が痛いけど、良く歩きました。
前宮ルートは歴史を感じる良い雰囲気のコースでした。チョッと長すぎますけどね。標準タイムで歩く普通の人は私のタイムを参考にしてください。私が歩けたんですから、普通の人でも頑張れば歩けると思います。歩き切れば、良いコースですよ。。私はもう来ないですけどね、本当ですよ・・・たぶんね・・・。
TIME
恵那神社(5:40)-登山口(6:10)-5合目(7:20)-中の小屋跡(8:35)-空峠(9:30)-16合目(10:40)-前宮・神坂分岐(11:35)-(12:10)避難小屋(12:40)-三角点山頂(13:00)-前宮・神坂分岐(13:40)-空峠(15:10)-5合目(16:20)-登山口(17:15)-(17:35)恵那神社 120km 2.5h