遠州のかめの『山へ行かまい』

山の景色・花の写真、山歩きの記録。

念丈岳・烏帽子ヶ岳(南信) 2013-06-01

2013年06月05日 | ・念丈・烏帽子

念丈岳・烏帽子岳(ねんじょうだけ 2291m えぼしがだけ 2194m) 天気:曇り

 今日は、鳩打峠から念丈岳を目指す。そうだ、雨が降っても、陽が暮れても、足が痛くなっても、絶対に行くんだ!!。

 ↓朝の烏帽子ヶ岳。晴れていたのはこの時だけ・・

 松川インターで高速を降りたら次の信号を左折して鳩打峠に向かう。登山口の駐車場には1台のみ。朝飯を食べていたらもう1台到着したが、今日のお客は少ないのかな。朝は良い天気だったのだが、どうやら空が白くなってきている。

 ↓登山口

 駐車場の50m先が登山口、だが、その5m先に新しい登山口ができている。もちろん、そちらから登る。今日は先が長いので小八朗岳はパスして巻道を進む。水平な巻道は楽ちんだが、最後に少し登りがある。登った先で小八郎岳を超えてきた道を合わせると3/10地点だ。この先は笹原にブナや落葉松の林。ふと見れば道端にヨウラクツツジが咲いている。5/10の標識を超えると今度は道脇にイワカガミが咲いている。

 ↓イワカガミ

 

 どうやら雲ってきたようだが気温は高くて汗が噴出す。ナギの淵から烏帽子ケ岳方向を見ると、山頂は見事に雲の中に頭を突っ込んでいる。これは午後から雨になりそうだ。雨が降っても念丈まで行くんですよね、ね、かめさん!!。オオカメノキの白い花を横目に登ればやっと飯島ルートの分岐に立つ。

 ↓飯島ルート分岐

 

 登山口からここまで2時間20分かかった。「先が長いのでゆっくり歩いた」とブログには書いておこう。分岐の先はセキナギの淵を避けて作られた新しい道を登る。新しい道はちょっと歩きにくい。その先で道端にバイカオーレンを見る。

 ↓バイカオーレン

 この先から道は急登になる。8/10を過ぎると登山道に岩が多くなってくる。段差が有って歩きにくい。今日も足が上がらず息が上がっている。

 ↓9/10地点

 行きは烏帽子岩の直登ルートをたどる。最初の岩を越えれば後は問題ない。烏帽子岩に登ってみれば辺りは真っ白。登ってきた尾根も全く見えない。あきらめて烏帽子ヶ岳の山頂に向かう。烏帽子ヶ岳の山頂からもやっぱり360度の真っ白いガスが見られた。

 ↓烏帽子ヶ岳山頂

 今日は小八郎岳をパスしたのに登山口から4時間かかっている。このまま念丈まで行くと陽が暮れるんじゃないかな。かめさん、陽が暮れても行くんですよね・・・。烏帽子ヶ岳に到着すると、すぐに後続のパーティが登ってきた。追い出される様に出発する。

 ↓進む先も真っ白。いつ雨が降る?、今でしょう!。

 烏帽子ヶ岳から真っ白い尾根に突っ込む。一段下って尾根に登る斜面は、去年はガチガチに凍っていて難儀したが、今年はもう氷のかけらも無い。尾根の北側に少し雪が残っているが、登山道にはほとんど残っていない。烏帽子ヶ岳の先の道脇にはやっぱりバイカオーレンがたくさん咲いている。

 ↓池ノ平山への登り

 急な登りも無く、烏帽子ヶ岳から40分ほどで池ノ平山の山頂に着く。笹原が広く切り開かれており、展望は無いが落ち着く山頂です。ここは今回の縦走路の最高点ピークですね。到着は11:30。腹が減ったのでコンビニオムスビを一個、急いで平らげる。

 ↓池ノ平山山頂

 さぁて、もう結構足が痛いぞ。そうです、足が痛くなっても行くんです。念丈まで行くしかないんです。這ってでも行くんです。がんばれかめさん・・・。ですが、本当は、這ってでは念丈まで行かれません。いちおう、13:30リターンってことでお願いします。

 ↓バイカオーレンの群生地

 池ノ平山から笹原の道を緩やかに下る。道端にはショウジョウバカマの花が咲いている。すぐに樹林帯に入ると登山道に残雪が現れる。が、大した量ではない。一度下った道は小さく登り返す。少し開けた尾根から行く先が見渡せるが、念丈岳は雲の中にすっぽりんと頭を突っ込んでいる。雨が落ちてこないのが不思議な位いの天気だ。

 ↓念丈岳は雲の中にすっぽりん

 尾根道は小さく登ったり下ったりして進む。道ははっきりしており、笹もうるさくはない。樹林の道端にはやっぱりバイカオーレンがあちこちに咲いている。開けた尾根では展望がききそうだが、今日は真っ白で何も見えない。池ノ平山から1時間辺りで今日一番の残雪にぶつかる。ここは、そのまま雪上を登ると、残雪の終点で雪の下から夏道の続きが現れる。

 ↓残雪

 残雪の先で急な登りを少しあえげば「奥念丈・越百山」の標識が道に置かれている分岐に出る。奥念丈への道はシャクナゲと五葉松の藪の下に怪しい踏み跡が有る様な無いような・・・。

 ↓奥念丈岳分岐

 ここまでくれば念丈岳はすぐ先だ。笹と五葉松の尾根を2分進めば、思ったより早く12:50に念丈岳に到着した。山頂は真っ白で何も見えない。山頂標識の岩に腰かけて、残りのコンビニオムスビを食べる。

 ↓念丈岳山頂。まっしろ。

 真っ白だった山頂も少しだがガスが引いてきた。それでもアルプスはおろか池ノ平山も大島山も見えない。誰もいないし、静か~な山頂に満足。カウベル系の熊鈴の音が聞こえた様な気がしたが、誰も登ってこない。帰りも遠いんでそろそろ帰りましょうか。

 ↓山頂から池ノ平山方面。すこしガスが引いた。

 池ノ平山の登り返しがキツイかと思っていたが、それほどでもない。それより、烏帽子ヶ岳からの急な下りが足に来る。展望も期待できないし、足も痛いので、帰りも小八郎岳はパスして巻き道を戻る(だらしねぇなぁ)。

 ↓ヤマツツジ

 

 足を引きずりながら、結局雨にも降られず、なんとか日暮れ前に帰って来られた。正直、ヘロヘロです。去年の念丈岳よりキツかったけど、コース自体は烏帽子ヶ岳経由の方が楽だろうな。次は紅葉の時期に来たいですが、帰りは絶対日が暮れますね。どうしよう。

 登山口の標識通り、行きは6.5時間、帰りは4.5時間でした。あっ、小八郎岳パスしてたっけ・・・。

  TIME  

鳩打峠(6:25)-飯島ルート分岐(8:50)-(10:30)烏帽子ヶ岳(10:40)-(11:30)池ノ平山(11:40)-(12:50)念丈岳(13:20)-池ノ平山(14:30)-烏帽子ヶ岳(15:10)-(17:40)鳩打峠  150km 3h


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