三ノ沢岳（中央アルプス） 2014-07-26

三ノ沢岳（さんのさわだけ　2846m）　天気：晴れ

　今日は０時半に菅の台に到着して車で仮眠。４時前に起床してトイレを済ませる。どうも調子が悪いので朝食は抜きにしよう。４時２０分にはバス待ちの列に並ぶ。始発か２番には乗れるはずだったのだが、切符の購入に１人で１５分もかかっているじぃさんが居て、自分が購入する前に始発も２番バスも行ってしまった。結局切符を買うのに３０分もかかってしまった。それでもザックを置きっぱなしにしておいた場所に割り込んで５番目のバスに乗ったら６時２０分には千畳敷に上がる事ができた。

　↓新型のゴンドラ。見た目は、、あまり変わってないかと・・

 

　空が真っ青なので、まずは剣ヶ池へ行ってみる。今年は残雪が多い様で、カールにも雪が残っている。遊歩道も一部分は雪の下だが、アイゼン等は必要なさそうだ。

　↓剣ヶ池から宝剣岳。

 

　千畳敷駅に戻ってトイレに寄る。腹具合はチョッと深刻で、水を飲むのも控えておこう。改めて極楽平に向かう。今年は遅くまで雪が残っていた為か、まだ花が少ない。シナノキンバイが少し、コイワカガミがチョッとだけ。。稜線の手前に残っている残雪を５ｍだけ歩く。

　↓極楽平直下。登山道はアイゼン等不要。

 稜線に登りつくと極楽平だ。向こう側に格好良いピラミッド型の三ノ沢岳が見える。

　↓稜線のハクサンイチゲと三ノ沢岳

 

　コマウスユキソウを探しながら三ノ沢岳の分岐へ向かう。稜線は風が強くて涼しいが、ギラギラと日差しが強い。天気予報も言っていたが、今日はメッチャ暑くなりそうだ。

　↓コマウスユキソウ

　稜線の道は緩やかに１５分登って三ノ沢岳の分岐に着く。目の前には宝剣岳の岩峰。右手には南アルプスが、振り返れば中央アルプスの縦走路が空木・南駒まで続いている。

　↓駒ケ岳、中岳、宝剣岳

 

　↓空木、南駒

　↓南アルプスと富士山

　分岐から西に向かうハイ松の切り開きに入り、今日の目的地の三ノ沢岳へ向かう。登山道は一旦最低鞍部まで250ｍ下り、再び三ノ沢岳まで250ｍを登り返す２時間の道のりだ。実は三ノ沢岳よりもここの方がチョッとだけ標高が高い。なので行きよりも帰りの２時間の方がキツイ。

　↓三ノ沢岳へ向かう

　いや～、しかし今日はメッチャ暑いっすね。すでに汗だくなので、長袖を脱いで半そでのアンダーシャツで歩きます。

　↓ナナカマドの花と空木岳、南駒ケ岳

　半そでだとハイ松の枝が腕を引っ掻くしぃ、紫外線で腕がチリチリするしぃ、だが、暑いので長袖は着たくない。腕の皮がむけるのは４～５日後かな。

　↓おっ、しゃくなげだ。

 

　↓トイレ詰まっとりそう、、じゃない、ツマトリソウ

　最低鞍部で一服。眠いし暑いしで、すでにヘロヘロだ。考えてみれば朝から何も喰って無いし水も飲んでいない。このままではやばいので、水を少し飲んで山行直前に買っておいた熱中症対策の塩分補給タブレットを一つ食べる。とたんに腹がキュゥキュゥ言い出す。う～ご勘弁を。。

　↓あそこを越えれば天国が・・・死ぬな、かめさん。。

 

　最低鞍部からの登り返し。覚悟してかかればさほどの登りでは無かったと記憶しているが、、今日は、キツイ。登りは地獄、あのピークを越えれば天国のお花畑だよ、がんばれ。

　↓ピークを越えた。これより先、天国！！

 

　ピークのすぐ下を乗越せば眼前にお花畑が広がる。すぐ先の分岐は右に行けば山頂への直登ルートだが、まっすぐ行って山頂直下のお花畑を楽しむべし。

　↓振り返ったところ

 

　今年はコバイケイソウは葉っぱは有るが花は全く付いて無い。その代わりシナノキンバイ、ハクサンイチゲ、ハクサンチドリが入り混じって咲き誇っている。わたしゃ、一面のコバイケイソウやマルバダケブキよりも、こっちの方がずっと良いと思うよ。

　↓白・黄色・紫

　こっちはシナノキンバイの群落。真黄色だよ。

　↓シナノキンバイ

　↓なんと、まだバイカオーレンが咲いているじゃん。

　巻き道は山頂の左を回りこんでずっとお花畑の中を進む。

　↓あそこが山頂

　最後に回り込んでちょっくら登れば山頂の三角点に到着。その先を１分進めば最高点の岩山のピークだ。今日は良い天気で展望が広がっている。山頂の大岩の上が空いている様だが、炎天下なのでそこでは休む気にはならない。岩峰の下の日陰で休憩しよう。

　↓山頂

　まだ何にも食べる気にならない。熱中症タブレットを１つ口に放り込むが、口の中でなかなか溶けない。水を１口だけ飲んでみる。ん～、こんな調子で帰れるかなぁ。。日が暮れないうちに帰れる様に、早めに出発しましょう。（まだ10：30だよ、かめさん）。

　↓山頂から木曽駒、中岳、宝剣岳

 

　帰り道は最低鞍部までは順調によたよたと進んだが、その先からは思った通りの楽しい登り返しになった。すれ違ったおばちゃんパーティに「なにっ、この人、だいじょうぶ・・・」とつぶやかれた先で、｛食糧は有るからビバークしようかしら｝とまじでひらめいてしまったり。クタクタになって、なんとか、やっとこさで千畳敷に帰ってきた。正直ほっとしましたよ、生きてて良かったぁ、ここにはトイレもあるしね。ロープウェイは１時間半待ちだが、かえってゆっくり休めるってもんだで。今日は本当にキツかったばい。あの念丈岳よりもキツかったよ。いや～、調子の悪い時には山に登ってはいけませんよね、本当に。。

　そういえばＲ１５１の豊根グリーンポートの道の駅が、来春建て替えだそうで取り壊されていた。いつもトイレ休憩するので、チョッと焦ったのでした。なんか、今日はトイレネタばかりだった様です、ご容赦を。

　　ＴＩＭＥ

(6:20)千畳敷(6:40)－極楽平(7:30)－三ノ沢岳分岐(8:00)－(10:05)三ノ沢岳(10:30)－分岐(13:00)－極楽平(13:15)－(13:40)千畳敷　R151-飯田山本=駒ケ根 160ｋｍ 3h 780円

PS.反動でしょうか、翌日は午前中に３回朝食を食べてもまだ腹が減ってしょうがなかった。