今年はヒップホップ誕生50周年。誕生の地とされるNY市では
市の公式サイトにも掲載され、これまで様々なイベントが行われています。
NEW YORK CITY HIP HOP 50
https://www.nyc.gov/assets/hiphop50/index.html
"Founded in the Boogie Down Bronx, hip hop helped New Yorkers turn their pain into purpose, give a voice to the voiceless, and call for change in the streets." (上記サイトより引用)
(ブギーダウン・ブロンクスで誕生したヒップホップは、ニューヨーカーが、痛みを目的に変え、
声なき人々に声を与え、ストリートに変化を呼ぶのを支えた。)
その一つとして、ブルックリン中央図書館でJay-Zの「The Book of HOV」という
展覧会が開催中です。会期は今年の7月14日から12月4日までです。
先日、ようやく立ち止まって見る機会がありました。
青い空に、白い平面にリリックが黒で記されたシンプルな壁がよく合っていました。
A major new Jay-Z exhibit is now open in Brooklyn
https://www.timeout.com/newyork/news/a-major-new-jay-z-exhibit-is-now-open-in-brooklyn-071423
エントランス前の広場に置かれた立方体のモニターには、
Jay-Zのパフォーマンスが映し出されています。
館内を入るとすぐ、ホールに様々な展示がされていて、図書館前の広場同様、
大型の立体モニターが目に入ります。
こちらの展覧会はJay-Zの会社であるRoc Nationにより作成され、入場無料で
誰でも見ることができます(一部の展示スペースは一度に入れる観覧者数の制限があります)。
大判のカラーのパンフレットも用意されています。こちらも無料です。
私はあまりヒップホップは詳しくないので、あくまで浅い感想ですけれど、
マイク1本、自分の身体とセンス次第でストリートからスターダムになることも可能なラップは
究極のアメリカンドリームなのではと思います。
中でもJay-Zは、売れてから以降もビジネスで長期的な成功を収め、かつ
このように自分の生まれ育ったコミュニティに利益を還元し続けている、
また私生活でもビヨンセとパワーカップルとして幸せな家族像を築いている、という点で
ロールモデルとしても出色の存在ではないかと思います。
とはいえ、ショウビズの世界で成功するのは競争も激しく険しい道のりですね。
ただ、ラッパーになるならないは別にしても、感性と言語感覚を磨き、
思考をきっちり言語化する作業自体はメリットの方が多いのは確かだな、
もっと図書館で借りてでも本も読まないと〜、と展示を見ながら思いました。