そんな○○に魅せられて

久しぶりのMoMA

ユダヤ教のPassover、キリスト教のEasterなど宗教的な行事、祝祭日が多い4月は
その期間、公立私立ともに学校が10日間ほど春休みになっていることが多いです。
というわけで、日帰りレジャーやバケーション旅行に出かけるご家庭もあります。

今年も我が家は特に遠出の予定もないので、ふと思いついて
久しぶりに近代美術館(the Museum of Modern Art, MoMA https://www.moma.org)
に家族で行ってみました。いつでも行ける、と思っていると全然行かないんですね。

しかし。
観光客も多いこの時期、春休みのミッドタウンは人の波。既に入館待ちの列が延びていました。
前売りチケットを持っていても「入口で手荷物チェックがあるので並んで!」
結局、20分ほど並んで入りました。

既に館内はかなりの人。久しぶりなので進行方向が分からず挙動不審になっていました。
館内から見える庭はとても美しく、ちょっと日本の石庭を思わせるような穏やかな空間です。

ミーハーな私、とりあえず有名どころの作品は見ておきたくてスタスタ歩きました。


モネ「睡蓮」

アンディ・ウォーホル「キャンベルスープ缶」

それとは別に、個人的に一番興味深かったのはこちらの作品です。
John Giorno's Dial-A-Poem

黒電話がいくつか机に置かれていて、受話器を取ると録音されている詩の朗読が聞けるというものです。
壁には電話番号も書いてあり、自分のスマホからでも電話できるようでした。
詩も1種類ではなく沢山あり、元々は1968年に無料の詩の電話ホットラインとして始められたそうです。
作品としては1970年にMoMAに展示されたと、作品紹介のところに書かれてありました。
私は「うわー、この電話機!懐かしい!」と思ったのですけれど、
デジタルネイティブで黒電話を使ったことがないと思われる若者が、
次々と珍しそうに受話器を取っていたのでした。
座ってじっくり詩に聞き入ってる若者もたくさんいました。これはいいですね。

他にも見たい作品はまだありましたが、館内にいる間もどんどん入館者は増える一方。
これも久しぶりの人混みに酔ったようになってしまって、予定より早めに外に出ました。

とはいえ、様々なかたちの芸術作品を鑑賞できて、気持ちはすっかりリフレッシュ。
まず建物自体、内外ともデザインがとてもスタイリッシュで芸術作品なのですね。
展示もゆったりしていて、ソファーやベンチも多いので、疲れたら腰掛けて作品を見られます。
また来たいなと心から思いました。





芸術もいいけど食い気が勝る子どもは「カフェに行きたかった〜!」とずっと言っていたので
次は余裕を持って、カフェにも寄りたいです。
ただ、気づかないうちに歩きすぎていたようで、今も膝が少し痛いです。歳ですね〜。

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