日刊スポーツさんのウェブサイトに、横浜DeNAベイスターズに移籍した大田泰示選手から
北海道日本ハムファイターズのファンへ、メッセージが掲載されていました。
大田選手の人柄が偲ばれる温かい内容でした。まさに「惜別の辞」。
ありがとうございました。
「5年間はかけがえのない財産」DeNA移籍大田泰示から日本ハムファンヘ
https://www.nikkansports.com/baseball/news/202112200000833.html
最初は前に書いた「大田泰示選手が横浜DeNAベイスターズへ移籍」の記事に
メッセージが掲載されていたことだけ追記するつもりでした。
何度も読み返すうちに、とても深い話だなと思って別の記事に改めることにしました。
ファイターズにトレードで来る前、大田選手はドラフト1位で入団したジャイアンツに8年間在籍していました。
そのジャイアンツ時代のことについては
「1回、ジャイアンツの大田泰示を忘れてください」
12球団で歴史も注目度も人気もファンの数も一番の、ジャイアンツ。
それを「忘れてください」と言った大田選手。
私はその頃、日本のプロ野球の話題からほぼ離れていたので何があったのかリアルタイムでは知りません。
おそらく大田選手はファイターズ在籍中と同様、練習に励み日々頑張っていたのだと思います。
その言葉に込められた大田選手の8年間の思いを推測すると、なんとも言えない気持ちになりました。
そしてファイターズでの5年間。
ジャイアンツ時代よりも短い期間だったけれど、大田選手は
「本当に少しでもいいから、僕自身がファンの方々の思い出に残ってくれたら」
と言っているのですね。
「忘れてください」から、「思い出に残って欲しい」と願えるまでに大田選手が変われたのは
メッセージにもあるように、ファイターズファンの皆さんの、いつも温かい応援のおかげだと思います。
動画などで見ても、ファイターズファンのかたの応援は
ファインプレーには大きな声援を、ピンチには励ましの掛け声を送る姿がほとんどです。
実際、球場で試合を見た時も常にポジティブな応援で、私が他球団で聞き慣れていた罵倒系のヤジなどは
ほとんどなかったことが驚きでした。
いいぞ!がんばれ!ありがとう!と温かい応援を程よい距離感で続けるファンと、
そんなファンの喜んでくれる姿を見たくて、練習に励み、持てる力を試合でしっかり発揮していく選手。
ファンと選手との理想の関係性を見たような気がします。
大田選手がファイターズでの5年間で得たたくさんの楽しく幸せな思い出、そして積み上げた実績と共に
前向きな気持ちでベイスターズへ移籍していくことができて良かったです。
まだ何度も見られるはずと思っていた「ファイターズの大田選手」。
新型コロナのことなど全く考えていなかった2019年に球場へ観戦に行き、
大田選手の実物ホームランを体験できたのは幸運でした。
ベイスターズでもファンの前でいいプレーをたくさん見せてください!
やっぱり、ベイスターズの試合も見に行きたくなっています。