落とし穴

私も40代、人生の折り返し点を過ぎ、このごろは老後の問題が身近に感じられるようになってまいりました。

家庭と子どもを持つのが同世代の友人より遅かったので、まさに『人生周回遅れ』、
しかし自分の年齢が周回遅れになるわけではないので、子育てと老後の備えがきわどく同時進行中であります…。

アメリカだと、自分でかなり計画的に考えないと、本当にお金がない人か、もの凄い大金持ち以外、
老後はかなり厳しいようです。それぞれ個人で投資なり利殖なり、皆さん資産形成に余念がありません。

お金儲けとは縁がない人生でしたので、老後の備えも夫まかせ、そんなええ加減な私を啓発するためか、
夫はお金に関するドキュメンタリー番組が大好きで、「君も一緒に観ないとダメ！」といつも叱られています。

そんな夫が最近お気に入りの番組が「AMERICAN GREED」です。
アメリカの強欲。

ひらたく言うと「ええ儲け話、ありまっせ～」の詐欺の手口と、どうしてだまされたのかの検証ドキュメンタリー、
でしょうか。日本でも放送済みでしたら、目新しくなくてすみません。

要は、主に口コミを利用した「あなただけに、今なら良い話があるんだけど」的な感じで広がっていく投資話で
最後はだいたい全部破綻するわけです。

詐欺の主犯と被害者が顔見知りだったりとか、親しい人からの紹介とかで。
最初は約束どおりの高利回りの配当が期日どおりに払われるので、信用してしまうんですね。

今、番組のサイトを見ましたら、Season７で、エピソード77になっています。よくあることなのかもしれません。
エピソード77の舞台は、ニューヨークのブルックリンですね。おお。

夫は番組を一緒に見ながら、
「な、世の中にはこんな悪いやつらがいっぱいおるんやから、気ぃつけなアカン!!」
と私の無関心ぶりをチラチラ横目で見ながら力説するのですが、
「んなもん、そんな美味しい話が、なんで自分に？ていう時点でおかしいと思うやん普通は？」
と言い返したら
「むう～」
と黙ってしまいました。