70年の大阪万博はごくごくうっすらと「内容は覚えてないけど、とりあえず行った、よね?」という記憶はあります。
その時分は、世界的に言うとベトナム戦争がまだ続いていて冷戦まっただ中。
学生運動も先鋭化して、連日ニュースを飾っていたのですね。
沖縄が本土に復帰し海洋博が開かれ、クラスのお金持ちの子が「夏休みに沖縄行ってきてん!」と言ってたのが
とてもうらやましかったです。
と、社会不安もあるけれど、まだまだ日本の未来は明るい、成長するぞ~!と言う感じでバブルな大学生になったのでした。
私の年代は、生まれてから就職するまでの22年間、基本、日本はイケイケだったんですね。
しかし、幼い頃から「アメリカはすごい」もっと可能性を求めるならアメリカンドリームだ~!みたいなのもあり、
10代の頃はアメリカンポップス全盛期で「やっぱりアメリカ、特に大都会はいいなあ」と思っていたのでした。
そんな感じで、今もNYCに夢を求めて来る人というのはいます。
特に芸術とかデザインとかITとか、クリエイティブ系は多いですね。
周りには自分で起業とかブランド立ち上げとかやって軌道に乗せ、
クライアントも沢山ついて夢を実現しました!というかたが大勢います。
素直にすごいなあと思います。
一方で、夢を求めて来ている人があまりにも多いので、その夢が実現可能かどうか見切りをつけるタイミングも
なかなか難しそうです。
成功している人が手が届きそうな範囲にたくさんいるので、いつか自分も、いつか自分も、で結構時間が経ってしまったり。
特にライセンスがいらない仕事だと、自称○○でも誰も何も言わないですし。
ただ、日本人含む外国籍の場合は法的に滞在出来なくなった時が潮時、というかたも多いようです。
そこらへんは自分の中で折り合いをつけて、本当にやりたいことは●●だけど、生活を立てる仕事はxxで
と割り切っているかたもいます。そして結構両方上手くやっていたりします。
まあ私自身はかなりのダメ人間で、何も言えない立場であることは十分承知で、
夢があって実現に向けて頑張っている人は素晴らしいし、応援しています。
が、そんな私でも明らかに「それはちょっと無理じゃあ…」とわかるケースもあるわけで、
そんな時はどんな言葉をかけたらいいのか、本当に難しいですね。
最終的には大人なのだし本人の自己責任、ということになるのですけれど、
もう何年もお金と時間を無駄にしていて、さらに無駄にし続ける状況、見ていて辛いものがあります。
無難に頑張れとか、すごいねというのも違う気がしますし、かと言って
正直に言ったところで無駄だろうなあ、というのもヒシヒシ伝わってきます…。
そういう意味ではNYCって罪な街ですね。
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