そんな○○に魅せられて

クールジャパンを考える その2

前の「クールジャパンを考える」の記事、ちょっと言葉足らずかもと思いましたので追加です。

日本が大好きな、ニューヨークの日本人の子どもたち。
日本ってすごいんだよ~、いいんだよ~と思うと同時に、今住んでいるニューヨークも大好きです。
そして、アメリカや他の国や地域を見下したりけなしたり、ということはしません。
ニューヨークには移民も多いので、子どもの日系の友達も、お母さんは日本人でもお父さんの出身国は様々です。
お互いのお父さんの国の言葉や食べ物、季節の話なども折に触れてしているようです。
もちろん両親とも日本人という子もいますし、お父さんが日本人でお母さんは外国人という子もいます。

そういう様々なバックグラウンドがありながらも、「日本が好き」をキーワードに繋がりを持てるって良いなと思うのです。
アメリカ人だけでなく、お父さん、お母さんたちの母国にも「日本が好き」が広がっていくかもしれません。

少し話がずれますが、日本が大好きでも、子どもたちが日本語を習得するのはなかなか大変です。
優秀なお子さんは日英両言語バッチリ。しかし我が家の場合、親に似て凡才の我が子は、現地校に行き始めて
一気に英語が優位になってしまい、日本語の発音もなまってますし、「てにをは」やオノマトペも微妙です(汗)。
意欲はあっても、日本の文科省標準の学年レベルの日本語力には全然及びません。親の努力不足と言われればそれまでです(大汗)。
そうなると、日本国籍を持っていても、日本語を勉強する場や方法も限られますし、費用もかかります。

要は「国語学習」なのですが、折しも4月は日本では新しい学年の季節。
申請すれば日本政府から義務教育中は学年相応の教科書はいただけます。それは大変有り難いです。
しかし他には特に支援も、子ども手当などもありません。私が知らないだけかもしれませんが。

なので、前回の記事の「クールジャパン」関連の青少年云々に予算が150億円、とか、
平成25年度の外国人留学生受入れ予算は、総額で約294億円とか
ちょっと複雑な気持ちです。
2014年度国費外国人留学生(日本語・日本文化研修留学生)募集要項をみてみますと、
留学生の学費は大学負担で、月額奨学金(2013年度実績:一人あたり月額117,000円)まで支給されます。
ただし「申請時に日本国籍を有する者は、募集の対象とはならない」。
つまり、例えアメリカで生まれ育ってアメリカの大学に在学中でも、日本国籍を維持していると対象にならないんですね。
逆に「日本人の留学促進支援制度」の対象も「日本在住の日本国籍の大学生、社会人」を想定しているようで、こちらにも入れない。

アメリカの行政や各種団体、日本の民間団体から出る、利用可能な非営利の文化・教育活動に対するファンドなどを、
日本人の子どもたちのために一生懸命探して申請下さるかたもいて、その頑張りには頭が下がります。
億単位は無理でも、外国籍留学生一人分の月額奨学金の額でも、日本政府から支援がいただけたら有り難いな、と思います。

もちろん、外国生活を選択したのは自己責任で国民の義務を放棄しているというご批判もあることでしょう。
それは仕方ないです。でも日米双方にとって将来良き人材となる可能性を秘めた子どもたちに、何かできないかと思うのです。
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