そんな○○に魅せられて

マット・キーオさん安らかに

1987年から阪神タイガースで活躍されました、
マット・キーオさんの訃報がありました。まだ64歳。
心から安らかにとお祈り申し上げます。

元阪神エースのマット・キーオ氏が64歳で死去 来日1年目で開幕投手を務めるなど通算45勝
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200503-00764727-fullcount-base

1985年に日本一になった阪神タイガース。
その熱が冷め始めた頃に、エースとして活躍したのがキーオ投手でした。
キーオ投手先発の時だけ、安心してプロ野球ニュースの結果を見ていた記憶があります。

実は、キーオさんの名前がきっかけで読み始めた本があります。
昨シーズン、久しぶりに野球をかなり時間を割いて見て、
子どもの頃から好きだった野球観戦、改めて、ワクワクしながらペナントの行方を追っていました。
しかし、私が子どもの頃とは野球の数字の見方が全然変わっていたのでした。

選手名鑑にもいろいろデーターが載っていたので、またネットであれこれ検索して、
オーランド・アスレチックスのノンフィクションで「マネーボール」という本にたどり着きました。
”統計データを駆使した野球界の常識を覆す手法で球団を改革。チームを強豪へと変える”
と本の紹介文にあります。

この本に、Matt Keough(マット・キーオ)の名前があり
「え、キーオや!懐かし〜!」と興味を持ったのでした。
ペーパーバックの「MONEYBALL」が安く入手できたので、時間はかかっていますけれど読んでいます。

キーオさんについてはいくつか記述があり、
'In his rookie year, 1978, he'd pitched in the All-Star Game."(p22) 
(新人の年の1978年にオールスターゲームで投げた)とあります。素晴らしい投手だったのです。

試合や選手を見た感じのイメージや直感ではなく、膨大なデーターから、
効率的な得点ができるのはとか、相関関係を導き出し数式化する、
個人が簡単に使えるコンピューターがない時代に、これをプロでもないのにやり遂げた人がいる。
「どんだけ野球好きやねん!」
とまず単純に思いました。

試合を見るのは好きでも、個々の選手やチーム全部の数字をここまで追求するのは
数学的センスも必要でしょう。
ここに魅せられた数学や科学の専門家たちも加わって、またプロが価値を認め、
野球が変わっていく。最初は否定していた人たちも認めざるをえなくなっていきます。

そして、抜群の運動神経と恵まれた体格を持ち、
選手としては超期待されながらも成功できなかったビリー・ビーンが
オーソドックスなスカウトたちが「いい選手だ」と勧めるポイントをバサバサ切りつつ、
冷静に数字を見ながら、必要な選手をチームに集めていく過程も面白いです。

私のような昭和の人間には、超基本ともいえるセオリー、
「バント、盗塁、ヒットエンドラン」
これらについて効率的な攻撃とは反対の「大っぴらに恥をかくのを恐れての戦術」
(fear of public humiliation)
と言い切ってるのもすごいです。

MONEYBALL、まだ最後まで読み切れてないので自粛期間中に頑張ります。
この話は、北海道日本ハムファイターズのチーム戦略にも通ずるとどこかで読みました。
確かに補強についてはそうかな、と思いましたが、日米の事情の差もあり
ファイターズがドラフトで高校生の指名が多いのはちょっと違うかな、と思ったりしています。

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