全10話見終わりました!
(→前回の記事:台湾ドラマ「悪との距離」見始めました! - 『ありがち日記』)
うーん、最初の1、2話でも重いなぁと思っていたのだけど、もっとしんどい展開が多々あった。気軽におススメできないけれど、観る価値はあるよ、とだけ。
登場人物は、ある殺人事件の関係者たち。事件で息子を失ったチャオアンはテレビ局で働いており、その部下として名前を変え素性を隠して働いているのが事件の犯人の妹ダージー。お互いにそうだとは知らずにいるのだけど、ある時ダージーはチャオアンが被害者遺族であることを知ってしまう…。後にチャオアンもダージーのことを知ることになるわけだけど、一番辛かったのは、ダージーの兄で犯人であるシャオミンの死刑執行が行われたところから。もう胸が苦しくて…。あのシーンは二度も見たくない。
そしてシャオミンの弁護士であるワンシャー。動機を明らかにすべく奔走しているのだけど、家族の命を危険にさらしてまで、なぜ殺人犯の弁護をするのかと妻は問いただす。夫の仕事に対する姿勢を評価したい気持ちと、まだ小さい子供とお腹に赤ちゃんもいて家族を第一に考えてほしいという気持ち。妻もこの事件に巻き込まれてしまった一人なんだよね。
ダージーの下宿先のスーユエとその弟スーツォンとの問題もまた、ワンシャーやその周りの人を巻き込み絡み合いながら展開することに。
9話まで見て、この物語はどこに向かうのか?と思っていたのだけど、最終話で少し救いがあってホッとしたというのが正直なところ。そんな簡単に気持ちの整理はつかないだろうけれど、前を向いて進めるようになったのか。同じようなことで苦しむ人間が今後出ないようにという願いも込められていたような気がする。
非常に重厚なテーマを扱っているので、観た後の疲労感が半端ない…
いろいろと考えさせられる社会派ドラマでございました。