『ありがち日記』

「そして父になる」

まさか映画館で観ることになろうとは!
福山雅治主演で、カンヌ映画祭はじめ、様々な映画祭でも評価が高くて…
あんまり福山雅治が好きってわけでもないので、DVD出たら観ようかなぁ~ってくらいだったのに、
今日観る気満々だった「地獄でなぜ悪い」がさ、ちょうど良い時間のがなくってさ…
仕方なく…うっうっ…ハセヒロ~
午前中の1回目にも関わらず、年配のご夫婦や、若い女性なんかでかなり席は埋まったほう。
正直驚き。そんなに注目度が高かったのか!
(メジャーな邦画をあまり観ないから、どんなもんか比較できない!

キャストの皆さんの演技が、自然というか嘘臭くなかったような気がする。子役も含め。
特に男性陣にタイプの方がいない私としては(笑)、女性陣の尾野真千子さん、真木よう子さんが、
観終わった今でも印象に残っているというか。
福山パパも、仕事第一っぽいパパ像を淡々とクールに演じて、そこからの葛藤や、
次第に子どものことや家族のことを考えるようになっていく複雑な過程を、 
静かに無理なく演じてらっしゃった、のでは。
次第に明らかになる福山パパの育ってきた環境。なるほどって。
夏八木さんが、短い出演時間ながらも存在感のある父親を演じてらっしゃいました。

一つ分からんのは、リリー・フランキーのパパだな。
子どものこと、家族のことを第一に考える良い父親のように描かれているけれども、
訴訟関係ではお金にこだわっているように見えるし、
いまいちその人物像というのが定まっていないような気がして、ずっと違和感。
福山パパに、そんな上から子どものこと言えるような父親なのかなぁ?
父親ってのはこうじゃなきゃならん!っていうのがあるわけじゃないだろうに…

そこだけ妙に引っ掛かってしまって、時々ふっとストーリーに集中できない瞬間があった

それにしても、子どもの取り違えって、ゾッとする話だ。
この映画では、看護士が自ら罪を認めていたけど、その理由も甚だおかしいし。
そんなんで人生を狂わされる家族の身にもなれって。
自分は時効も成立して、ちゃっかり幸せに家族と暮らしている…
そこにはさすがに子どものいない私でも腹が立ったのでした。
いろいろあるんでしょうけど。

自分が産んだ子が分からなかったのか?
そんな問いも残酷で、胸が痛くなった。
私は子どもを産んだことがないからわからないことが多いのだろうけど、
出産を経験した母親の皆さんは、どんな気持ちでこのシーンを観ていたのかな。

いろいろなことを考えさせられる映画ではありました。
当初の予定とは違ったけど、結果としては良い作品を観られたので良かった。

ぜったい今度こそ「地獄でなぜ悪い」観るんだー! 


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