『ありがち日記』

12月文楽公演'17

9月の地方公演から3か月ぶりの本公演!
演目は「ひらかな盛衰記」から、義仲館の段、大津宿屋の段、笹引の段、
松右衛門内の段、逆櫓の段でした。

逆櫓の段は観たことあるんですよ、確か。
で、子供が取り違えられた話だよなってことはわかってたんですけど、
やっと通しで観ることが出来ました。大津宿屋の段、そういう感じだったのね!と。

女性の人形には足が無いものなんですが、義仲館の段(約30年ぶり上演らしい)で
巴御前は武者姿で登場しまして足がありました!珍しいものを見れたなという感じ。
女性でも男性のような勇ましい姿の場合は足があるもんなんですね。

笹引の段も、これまた久しぶりの上演らしいですが、これがすごい場面の連続でして…
取り違えてしまった子供も討たれちゃうし、山吹御前も旅の疲れと心労で事切れちゃうし、
お筆さんがいきなり笹をバサッと切って輿代わりに山吹御前の亡骸を引く…
かなり見せ場だったと思います。

松右衛門内の段からは、よくある身分隠しがバレていろいろ解決するやつです(笑)
メインとなるのは家族の絆と主従関係かしらね。
ちょっと今じゃ信じられないくらいの主従関係の重要さが垣間見れます。
家族よりも大事なのがねぇ、な~んか納得いかないところもあるんですけどね~。
逆櫓の段は、「ヤッシッシ!」という掛け声とダイナミックな見せ場が多いので盛り上がります。

権四郎の玉也さん、けっこう出ずっぱりで大変だったんじゃ…表情からはわかりませんが。
お筆の簑二郎さんも見せ場が多く、素敵でした。
あと今回は清志郎さんの三味線がすっごくて、見入っちゃう、聞き入っちゃう!
特に今回は床がとても近かったので、直に撥の圧も感じられるほどでしたから。

鑑賞教室は観られなくて残念でしたけど、今年最後の文楽は満足するものでした。
若手の皆さんも頑張っていられますね。また来年もできるだけ鑑賞したいと思います(^^)/


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