『ありがち日記』

文楽 平成30年12月公演

今年最後の文楽鑑賞!12月の本公演と鑑賞教室に行ってきました。




鎌倉三代記(かまくらさんだいき)
     局使者の段
     米洗いの段
     三浦之助母別れの段
     高綱物語の段


伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)
     八百屋内の段
     火の見櫓の段


鎌倉三代記は初めて観ました。
大坂の陣を描いているのですが舞台は鎌倉時代に仮託。
う~む、難しい話だぁ。

すじがきなどを読みやっとわかってきた…ところです。
文楽の時代物ではよくある策略やらどんでん返しやら“偽物が本物”やら、てんこ盛り!
北条時姫が振り回されて可愛そう…と思ってしまった。
好きな人(夫?)の母親を殺して縁を切るか、自分の父親を討つか。
それしか選択肢はないの?と言いたくなるほど。
それにしても高綱さんよ…面倒くさいことしてますな(笑)
この物語を複雑にしているのは、この高綱さんのやっていることが大半かもね。

伊達娘のほうは、火の見櫓の段は知っていますが、その前の八百屋内の段は初めて。
こちらは割とわかりやすいですね。
火の見櫓の段は、お七の狂わんばかりの気持ちがよく伝わるシーンで、
火の見櫓を髪を振り乱しながら登る姿は、人形ならではの人間離れした恐ろしさすら感じます。
そこまでさせてしまう吉三郎への想いってのはすごいね。
芳穂太夫さんの声の迫力には驚きました。すごい!

本公演もけっこうボリュームがあってお腹一杯…って感じでしたが、
その後は社会人のための文楽鑑賞教室。
通常の鑑賞教室は行ったことあるんですが、社会人のためのってどういうことだろう?
という気持ちがあっていつか行ってみたいと思っていたのでした。
まあそんなに変わらないかな(^^;少し大人向けな内容だったとは思いますが。

久しぶりに三味線解説の友之助さん。
控えめでしたけどやっぱり鈴木京香推しなのね(笑)

人形解説は玉翔さん。
まさかのハズキルーペで一番笑わせていただきました。
さすがですね、最新の話題をどんどん盛り込んできてます。

菅原伝授手習鑑の寺入りと寺子屋はお馴染みですが、
松王丸には毎回泣かされますね…
後ろの席のほうからグスグス聞こえてきました…
わかりますよー。すごかったですもんね。
あと、咲寿さん、今まで高音のほうがお得意なんだろうなぁと感じていましたが、
今回けっこう低音もよく響いてらしたように聞こえました。素敵でした。
こうやって次の世代もどんどん進化しているんですね。
私も頑張らねば!

良い時間を過ごしましたー。終わったのは夜の9時半前!!
14時から見始めて、途中で休憩は挟むものの、長時間椅子に座りっぱなしはしんどいね。
せめて座り心地の良い椅子ならと思うけど、そうしたらますます寝ちゃいそう。

でも今回は半蔵門線沿いのホテルを予約していたので移動はとてもスムーズに済みました。
しかも地下鉄駅から直結なので便利!リピート決定かなぁ~(笑)



こんな可愛いクッション、フットマッサージ機が備え付けですもん。癒されました。
この日はけっこう遅くまで起きててしまったので、次の日はゆっくりめのスタートでした。
その様子はまた次回に…


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