お服加減はいかがでしょうか・・？

今日、我が家に素敵な女性が訪ねてきてくれました。
彼女の名前はDeanna.　アメリカ人ですが「日本の家庭の様子が知りたい・・」という彼女の要望で、知人が連れて来たのです。

ちょうど、到来ものの祇園銘菓と薄茶がありましたので、お薄を一服点てて差し上げることにしました。
とは言え、日本人でも抹茶の苦手な人は沢山いますから、果たしてDeannaが飲めるかどうか・・。
でも、私の心配をよそに、Deannaは黒の楽茶碗に入った濃い緑色の液体をきれいに飲み干してくれたのです。
「お服加減はいかがでしょうか・・？」という私の問いに、彼女はニッコリとして「Good！」

この『お薄』という飲み物、多分、彼女は始めて口にしたはずですけれど、少しの違和感を感じさせることなく美味しそうに飲み干したのは、きっと、私に対する思いやりではなかったかと思っています。
彼女の人柄がしのばれました。

明日は成田から帰国の途に着くそうですが、いつかまた、会えるときがあるでしょうか・・？