1987年春に購入。かれこれ32年間使用しているサンスイのエントリー・モデルにあたるアンプ。
たしか、6~7万円で購入したもの。
それが、いまも毎日のように現役で稼働している。
私は本当に、この音が好きだ。
いまはメインのオーディオ・システムではなくPCオーディオとして活躍。
とにかく、デジタル音源との相性が抜群だ。
デジタルアンプやLUXMAN L-505uXをPC環境で試してみたりしたけれど、山水には敵わない。
ブーストした感じのないマイルドな低音、主張しすぎないのに綺麗に鳴る高音、すべてが美しい。
最新のアンプは、デジタル音源をデジタルらしく固く鳴らしてしまうが、こいつは繊細にしてマイルドで厚みがあるのだ。
スピーカーは、BOSE 111ADとパイオニア SC-N301-LRを繋いで、気分によって使い分けている。
BOSEの時はLOUDNESSボタンを押して、BGMとして。
パイオニアの時はソースダイレクトで、ちゃんと音と向かい合う。
30cmのウーファー、JBLの青箪笥が神だと思っていた頃から、大幅に変わってしまった。
今となっては、JBLの出す低音はガサツだとしか感じない。
耳が、感性が、音を聴く環境が、音楽に求めるものが、年齢とともに変わったからだろう。
スピーカーの好みが変わっても、変わらないのは、このサンスイのアンプ。
いい音と好きな音は違う。
スピーカーの周波数特性を計測してフラットだ、フラットでないだで悦に入っているオーディオ・マニア、本当に可哀想だと思う。
お気に入りの音に出会えていない、あるいは自分にとって最高に心地よいの音の見つけ方を知らないのだろう。
SANSUI AU-α607を完成させてくれた人には、本当に感謝しかない。
ハイエンドでないのに、30年前の人たちはこんな素晴らしい製品を作っていた。
しかも、30年故障しない信頼性で。
80年代後半の日本は輝いていた。
それが、いまや韓国や中国の製品にマーケットを駆逐される始末。
韓国製は信用できないが、中国製はある程度信頼性を高めてきている。
私は、ソニーを買うくらいならamazonで評価の高いブランド名知らない中国製を買った方がましだと思うところまで来ている。
そんな悲嘆に暮れてしまうくらい、わたしはこのサンスイのアンプの素晴らしさに感嘆している。
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