第6弾は、Ash "NU-CLEAR SOUNDS"、1998年発売の3rdアルバム。
彼らの日本での大成功は次の"Free All Angels"(2001年発売)を待たなければならないが、私はアルバムとしてはこちらの方が好き。
まだPOPに寄り過ぎてはおらず、かといって初期のようなゴリゴリの疾走系ロックでもない。
哀愁とハードさとPOPさがアルバム全編にわたってほどよくブレンドされている。
90年後半にピークを迎えたバンドとしては、OASIS / RADIOHEAD / Teenage Fanclub / Blurに並ぶ逸材で、このアルバムはそんな中でもひときわ光彩を放っている。
こちらは、映画「A Life Less Ordinary」主題歌としてヒットした作品。
絶妙なバランスの上に成立したロック・チューンの代表作。
が、これはアルバムのCDボーナス・トラックとして収録されたので、実はアナログ盤には収録されていないので要注意。
このCDが発売されたのが1998年9月だから、もう26年も前。
直接の担当ディレクターではなかったけれど、同じ部署で仕事をしていたので、メンバーに挨拶しにイギリスまで出張した思い出。
そう、日本でのリリースに携わっていた思い入れある作品。
当時30歳の若輩者が、いまや定年に迫っているわけだから、時の移ろいは早いものだ。