長文になります。
今日のYahooニュースにジャーナリストの岩崎大輔(いわさき・だいすけ)さんの「キレるお年寄りにどう向き合う~増える暴言・暴力トラブル」という、非常に興味深い記事が出ていました。
最近、駅やスーパーや飲食店などで、駅員や店員に対して、キレて理不尽なクレームを申し立てている年寄りを目にすることがあります。
これらの、老人がキレる原因を分析した記事です。
他人事ではないです。いずれ自分も通る道かもしれないなあと思います。
以下、要約です。
・老化に伴う脳の機能の低下
感情、理性、意欲、思考を司る前頭葉が萎縮して機能が低下すると、感情を制御できなくなったり判断力が衰えたりすることで性格の変化が起こる。
・社会的な環境変化に伴う心理的な要因
高齢になれば社会での活動範囲が狭まり人との関わりが薄れることで、自己肯定感が低下し不満や不安が溜まりやすくなる。その不満や不安がちょっとしたことで怒りに転化する。
・「団塊世代」の高齢化
平日は毎日のように残業し、上司が無理な命令をしても社員の義務として我慢する。そんな「会社人間」が団塊世代の特徴だった。彼らが年を取って、会社的な束縛や制約がなくなった。この解放感が原因となり得る。
会社員時代に乱暴な行動をとれば、解雇など社会的な制裁にあう。会社や肩書きから離れたことで、社会的なタガが外れたのではないか。
・認知症
深刻なケースとして、認知症もある。認知症から派生的に表れる「周辺症状」には「意欲の低下」や「記憶障害」などと並んで「暴力」がある。「周辺症状」が疑われる場合、医師への受診が必要なこともある。
ただし、怒りっぽくなった人の多くは、認知症ではなく一般的な「脳の老化」が要因と考えられる。60歳以上の人の脳は少しずつ萎縮している。しかも、脳は使わなければ衰えていく。そうした前提から、年を取れば誰でもそうした脳の変化が起こるということを周囲が認識しておく必要がある。
それを周囲が認識していないことも、問題の一因となり得る。
・受容・傾聴・共感が重要
『受容』はまず理不尽な話であれ、無条件に受け入れる。そして真摯に話に耳を傾けてあげる『傾聴』をし、さらに相手の気持ちに寄り添って『共感』してあげる。それだけでおじいちゃん、おばあちゃんの態度は変わる。
その上で高齢者は「穏やかで怒らない」というイメージを捨て、もともと「キレやすい」「怒り出すとコントロールが利かない」という理解で接するべきである。
昔から先人がしていたように高齢者を敬う、たててあげる。順番待ちに耐えられないので優先してあげる。
高齢者に対し『どうせ暇なんだろ』という無下な態度はとらない。失礼な対応が反発や疎外感を引き起こし、自己中心的な高齢者をますます生み出してしまっている可能性がある。
人間誰でも年を取っていくもので、いずれ自分もそうなると思えば、横柄な高齢者にも優しく接することができるのではないでだろうか。
今日のYahooニュースにジャーナリストの岩崎大輔(いわさき・だいすけ)さんの「キレるお年寄りにどう向き合う~増える暴言・暴力トラブル」という、非常に興味深い記事が出ていました。
最近、駅やスーパーや飲食店などで、駅員や店員に対して、キレて理不尽なクレームを申し立てている年寄りを目にすることがあります。
これらの、老人がキレる原因を分析した記事です。
他人事ではないです。いずれ自分も通る道かもしれないなあと思います。
以下、要約です。
・老化に伴う脳の機能の低下
感情、理性、意欲、思考を司る前頭葉が萎縮して機能が低下すると、感情を制御できなくなったり判断力が衰えたりすることで性格の変化が起こる。
・社会的な環境変化に伴う心理的な要因
高齢になれば社会での活動範囲が狭まり人との関わりが薄れることで、自己肯定感が低下し不満や不安が溜まりやすくなる。その不満や不安がちょっとしたことで怒りに転化する。
・「団塊世代」の高齢化
平日は毎日のように残業し、上司が無理な命令をしても社員の義務として我慢する。そんな「会社人間」が団塊世代の特徴だった。彼らが年を取って、会社的な束縛や制約がなくなった。この解放感が原因となり得る。
会社員時代に乱暴な行動をとれば、解雇など社会的な制裁にあう。会社や肩書きから離れたことで、社会的なタガが外れたのではないか。
・認知症
深刻なケースとして、認知症もある。認知症から派生的に表れる「周辺症状」には「意欲の低下」や「記憶障害」などと並んで「暴力」がある。「周辺症状」が疑われる場合、医師への受診が必要なこともある。
ただし、怒りっぽくなった人の多くは、認知症ではなく一般的な「脳の老化」が要因と考えられる。60歳以上の人の脳は少しずつ萎縮している。しかも、脳は使わなければ衰えていく。そうした前提から、年を取れば誰でもそうした脳の変化が起こるということを周囲が認識しておく必要がある。
それを周囲が認識していないことも、問題の一因となり得る。
・受容・傾聴・共感が重要
『受容』はまず理不尽な話であれ、無条件に受け入れる。そして真摯に話に耳を傾けてあげる『傾聴』をし、さらに相手の気持ちに寄り添って『共感』してあげる。それだけでおじいちゃん、おばあちゃんの態度は変わる。
その上で高齢者は「穏やかで怒らない」というイメージを捨て、もともと「キレやすい」「怒り出すとコントロールが利かない」という理解で接するべきである。
昔から先人がしていたように高齢者を敬う、たててあげる。順番待ちに耐えられないので優先してあげる。
高齢者に対し『どうせ暇なんだろ』という無下な態度はとらない。失礼な対応が反発や疎外感を引き起こし、自己中心的な高齢者をますます生み出してしまっている可能性がある。
人間誰でも年を取っていくもので、いずれ自分もそうなると思えば、横柄な高齢者にも優しく接することができるのではないでだろうか。
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