台風19号 災害対策 被災者に寄り添った早期の支援メニュー確立を 12月議会で一般質問

●市議団news/No3/2020年1月26日号 
●太田市議会・議会中継のページ
　議会での質問や討論の録画映像が見られます。


　12月議会の一般質問では、昨年10月12日から13日にかけての台風19号における市の初動の遅れをただしました。

市長が強弁
「初動の遅れはなかった」

　日本共産党の石井市議の質問に「初動の遅れはなかった」と答えた市長に、「深く反省」と答えた総務部長と同じ認識をもつことが今後に生かす教訓を引き出すうえで重要と指摘。「市民から不満の声はなかった」との市長答弁を傍聴席から聞いた人が帰る途中、「傍聴席からものが言えるなら、『私は不満だった。もっと早く市に対応してほしかった』」と話していたことも強調し、沢野地区を中心に甚大な浸水被害が発生していた13日に災害対策本部を廃止せず継続していれば、もっと早く被災者支援を確立することもできたはずだと力説しました。

　しかし市長は、13日の災害対策本部廃止を最後まで正当化。情報収集・発信の遅れを認めただけにとどまりました。

　市は今後、浸水危険区域には避難所は設置しないとしています。

　他の議員も災害関連の質問をし、排水施設・ポンプの整備・増設、堤防のかさ上げは求めましたが、河川掘削は求めませんでした。しかし市長は立憲民主党の神谷市議の質問に、堤防のかさ上げができない地域では、河川掘削を県や国に求めると答えました。

防災ラジオの導入を提案

　また私は、集中豪雨や台風で尾島の防災無線の音声が聞こえないケースが少なくないことも指摘し、板倉町が19年度から導入した、屋内に設置する防災ラジオの導入を提案。市長も検討すると答えました。

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