雨が匂う
粒を噛み締めて
舌の上転がして
貴方を想い起こして
膝を抱えたら
ちょっぴり涙が出た
吸い取られて逝く
水玉を守るやうに
欠伸を殺して
強気な瞳見据えたの
止まったままの時計に
心許す弱さも
陽が咲く頃には
埋めなきゃいけない
だから早く
笹舟に乗せた蜘蛛を
孤独の波間から
密かに逃がして
粒を噛み締めて
舌の上転がして
貴方を想い起こして
膝を抱えたら
ちょっぴり涙が出た
吸い取られて逝く
水玉を守るやうに
欠伸を殺して
強気な瞳見据えたの
止まったままの時計に
心許す弱さも
陽が咲く頃には
埋めなきゃいけない
だから早く
笹舟に乗せた蜘蛛を
孤独の波間から
密かに逃がして