1988年(昭和63年)には、彫刻家イサム・ノグチが計画に参画。モエレ沼公園の基本設計が策定されました。モエレ沼公園は、「札幌市環状グリーンベルト」構想の北部系緑地の核となる都市公園です。ゴミ処理場として利用した後、1982年(昭和57年)から公園造成を開始されました。イサム・ノグチによる、「公園をひとつの彫刻」とするダイナミックな構想により造成が進められ、2005年(平成17年)7月1日にグランドオープンしました。
イサム・ノグチのファンならば、見るべし遊ぶべし!ということで行ってみましたよ。

まずは、『ガラスのピラミッド』。モエレ沼公園のシンボル的な建築物で、「全体をひとつの彫刻とみなした公園」の中心的な施設だそうです。アトリウムは太陽光が射し、公園内を見渡せます。

ピラミッドの内部。骨組みの美しさが青空に映えています。


高さ30mの『プレイマウンテン』は、イサム・ノグチが1933年に構想し長年温め続けたアイディアが、この公園において初めて実現したものです。ピラミッドや古代の遺跡を思わせる花崗岩の斜面(階段)と、ゆるやかな坂道を合わせ持つ雄大な山です。

『サクラの森』。遊具は全てイサム・ノグチのデザインによるものであり、彫刻作品と言えるオブジェ。子供たちは暑いのを感じさせず、身体いっぱい使って遊んでいました。

『モエレビーチ』。美しい海辺をイメージしており、サンゴで舗装されています。池の中の3ヵ所の吹き出し口から出た水は、波紋を作りながら自然に消えていくそうです。家族連れでいっぱいのビーチ。無料の施設なんて信じられない豪華さです。

『テトラマウンド』。テトラマウンドは、直径2mのステンレス柱の組み合わせによる三角錐(高さ13m)と芝生のマウンドで構成されています。金属製の大きな存在感は他のモニュメントとまた違った印象を受けます。

『海の噴水』。これには、めちゃめちゃ圧倒されました。この噴水は、イサム・ノグチのイメージしていた噴水に類似したマイアミのベイフロントパークの噴水を参考としてつくられているとのこと。「水の彫刻」と呼ぶにふさわしい形態を兼ね備えています。最大噴上高は25mともなり、ダイナミックな水の動勢は生命の誕生、そして宇宙を表現し、公園全体に生命の息吹を与えます。夜にはライトアップされているようですよ。
詳しくは・・・『モエレ沼公園』
ほかにもいろんな施設があってすべて無料。公園はかなり広いので自転車を借りました。歩いてだと結構時間がかかると思いますよ。もうちょっと居たかったですが、この後の日程もありましたので名残惜しく去りました。やっぱりすごいぞ!イサム・ノグチ!満喫の半日です

