今回は、窯のレンガ作りの体験レポートです。この写真は、4月に山に登って耐火度のある土を採取したときの様子です。窯のレンガに使用するため、高温に耐えることが必要条件。昔からこの地域では周辺の山から条件にあった土が取れるとのこと。以前はレンガを専門につくるレンガ職人の方が大勢いらっしゃったようです。
これは8月。採取してきた土を乾燥させ、木の根っこや砂利などの不純物を取り除いたもの(写真1)に、赤土を混ぜ、水を適量加えてひたすら練り合わせます。これが大変でした。
均等に練るために、足で踏んで混ぜ合わせていきます、粘土遊びのようで気持ちいい~。きれいに練った土を木枠に空気が入らないよう、隅々まで押し込んで整えます。ゆっくりと木枠を外してレンガの完成、今回は170~180個ほどのレンガが出来上がりました。
ここは、『畑の原登り窯跡(国指定史跡)』。平成12年(2000)9月6日、波佐見焼の歴史を語る上で欠かせない5基の古窯跡と 2箇所の窯業関連遺跡が国史跡に指定されました。
波佐見焼は大村藩が朝鮮から連れ帰った陶工・李祐慶兄弟らによって始められました。開窯は1599年であるといわれています。初期の頃は陶器が焼かれていましたが、17世紀になるとやがて磁器も作られるようになりました。主な製品は庶民向けの日常食器類ですが、中には大村藩の御用窯として使われた窯もありました。波佐見町最古の窯といわれる畑ノ原窯跡は1993年に復元され、保存されています。
10月最初の土曜日、制作したレンガを窯に詰めました。きれいに焼き上がるか心配ですが、楽しみでもあります。最高温度は1200℃ぐらいを目標にしています。焼成日は10月14日(土)17:00~15日(日)17:00です。
さあ、いよいよ窯焚きです。気合い入れるぞ~
コメント一覧
ma-mac
とも
ma-mac
たけきよ。
最新の画像もっと見る
最近の「陶芸」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事