トヨタのG-BOOK車載端末はWiLLサイファに搭載されたものが最初の型ですが、サイファは2005年8月までの生産でしたのでSDカードナビの更新は2010年で最後になると思われます。
トヨタのホームページの
よくあるご質問では「年度更新はいつまでされるの?」という問いに対して、「該当ナビの打ち切り後、5年間更新され、その後は最後に更新された地図ディスクが継続販売されます。」とされているからです。
G-BOOKの情報は常に更新されますから新しい場所を探すことはできるでしょうが、地図が古いままだと目的地にたどり着くのに大回りさせられることもあるでしょう。
あくまでも車は買い替えないという前提でのお話しです。
そうなると、ナビを変えればいいのでは、という指摘もあるでしょうが、残念なことにWiLLサイファのナビはビルトインタイプなので交換できないんです。ナビの下に純正オーディオが収まっている場合が多いと思いますが、ここに付ければ良いのでは無いかとも思えますよね。
G-BOOKを引き続き利用したくて最新のG-BOOK mXの端末が付くかどうかG-BOOKセンターに尋ねてみると、WiLLサイファには利用可能車種の設定が無いからという理由で断られてしまいました。物理的には付けられるんでしょうけど、G-BOOKのサービスを受けられないんだったら意味がありませんね。
ここにナビを付ける場合はG-BOOKが使えない純正ナビか、社外品のナビをつけるしかなくなります。ナビ画面が下にあると見づらい気がしますので、付けるとしたら、社外品のインダッシュナビが適当でしょう。
ところで、パナソニックのストラーダの最新機種にBluetooth対応の携帯電話を利用してナビから直接、自宅のネットワークAV製品や家電設備に接続してコントロールするなどできる[
Fクラス]というナビがあります。
最先端の機能のようですが、
ここを見るとかつてWiLLサイファの端末で、日立製作所との協力でホームネットワークの連携サービスを開発していたことが分かります。
テレビ、エアコン、照明に加えて、ホームカメラのコントロールも連携できるように開発していたようです。
でも、残念ながら実現しませんでした。
理由はいくつか考えられますが、第一にSDカードナビの接続が安定していなかったということが上げられるでしょう。「反応が遅い」「なかなか繋がらない」など、苦情もあったと聞きます。
現に、SDカードナビはWiLLサイファの端末以外で販売店オプションで1機種のみしか発売されませんでした。G-BOOKはDVDナビに変更され、その後、高速通信対応のHDDナビが開発されました。
SDカードナビは忘れ去られたナビになってしまいました。その2につづく...