カナダにいらっしゃい!

カナダ留学・クリティカルシンキング専門家。Canadian Prairie/EcoCabin在住。 

カナダ留学への心構え - 2022年夏

2022-07-10 06:22:43 | カナダ留学

オミクロンの派生型がまた感染数を急激に増やしています。

日本でも、カナダでも、世界でも。

パンデミックに蹂躙され、それでも気を取り直し、希望通りカナダの大学留学を果たした日本のみなさんも多いと思います。

頑張ってほしい!と、カナダの大平原から応援を送ります。

 

しかし、カナダ社会がコロナ前に戻ることはないでしょう。

パンデミック中に大きく分断された社会、そして不満を爆発させているのがWhite, Male, Disgruntledな人たち。

異常なインフレと相まって、経済が困窮し、武装銀行強盗がまるで普通のように起こるようになりました。

バンクーバー、カルガリーなどの街に出ると殺気を感じるくらいです。

 

それでも、日本の優秀な皆さんには勇気を出して、カナダの大学を目指してほしいと願っています。

自分でしっかりと危機管理が出来るようになってから。

大学は外の世界に出ること。

高校までは十分学力も精神力も、親元で鍛えてから。

 

非常にレベルの高い数学・理科の基本を日本の高校で学んだ後、その基本学力を今度はカナダのクリティカルシンキングの渦の中で伸ばしてほしいですね。

「日本の学生の基本能力の緻密さ+カナダのクリティカルシンキング教育」の組み合わせ、これは、今の世界に自信を持って出ていく宝物のような能力ですから。

 

そんなみなさんへの応援として、カナダ大学留学成功への秘訣を少しお話しましょう。

現実を知り、自分がどう対処出来るかを入念に準備したのと、全く無知な「思い込み留学」をしてしまうのとでは、カナダでの学業・生活すべてに大きな違いが現れます。

とにかく、情報を集め、分析し、準備すること。 これが大学留学成功への鍵です。

カナダに大学留学する日本人はどんな困難に遭遇するか?

1.カナダで出会う人達とつながりが作れない。。。

 

カナダではいっぱい友達を作り、社会的にもカナダの中に入って行きたい!という希望を持って太平洋を飛んで来た日本の若者が一番大きく落胆するのが、「人とのつながりが出来ない」だと思います。

 

新しい国での成功を約束してくれるのが、そこで出会った人たちとつながり、うまく友達を作れることです。

しかし、カナダの大学はそうは簡単に友達作りの環境は提供してくれません。 何ヶ月経っても、つるむのは日本人か他のアジア人留学生ということも普通に見られることです。

 

また、英語での’friend’の定義は日本の考え方とは大きく異ることも認識しておくことが大切です。

日本では、ほんの知り合い、クラスメートなども「友達」と広い定義で呼ぶことが多いですが、英語の’friend’は特別に気が合い、心を許せるほんの数名の(1人か2人程度)親しい人を指します。

単に大学のキャンパスが一緒というだけでは、また授業が一緒というだけでは、親しく話せる相手を見つけるのは非常に難しいことです。

 

そして、一番のバリアーは言葉です。

生まれた時から英語で育ち、英語での高いレベルのクリティカルシンキングが備わっているカナダの大学生と話が出来るだけの英語力、英語での常識、機知に富み相手を引きつける会話術を持っている日本人留学生はほんの少数です。

英語力とカナダ社会の常識が伴っていない留学生には、大学での友達どころか、近所に言葉を交わせる知り合いを作ることも至難の業です。

 

じゃぁ、どうしたらいい?

 

大学での勉学を頑張って下さい。

高度なレベルの内容を聞き、読み、書くことで英語も英語での常識もレベルがどんどん上がって行きます。

同じクラスでみかける学生に、授業のことなどで意見を聞いてみると、親しくなるきっかけになるはず。

まずは、自分の実力を高め、カナダの大学生から見て魅力的で興味を持てる人間になること、これです。

 

悲しい現実ですが、カナダで人とのつながりが作りにくい大きな原因が人種問題です。

これについては下で述べてます。

 

2.経済的な問題

 

留学生の学費は現地学生の3〜5倍です。

トロント大の年間授業料平均が$60,000という恐ろしい数字で、専攻によっては$70,000 に達します。

税金の安いアルバータ州のアルバータ大学でも$55,000。

そこに衝撃の円安で、日本円からの費用が大きく上がってしまいました。

 

それに追い打ちをかけるようなインフレ。

カナダの生活費は約8%以上も値上がりしてしまいました。

住居を借りるのにも驚くほどのお金が飛んで行きますので、寮で少しでも費用を安く抑えることがお勧めです。

 

日本からの仕送りも、初めて親元を離れた大学留学生には計画的に使うことが出来なく、常に金欠状態という人も多いのではと思います。

大事な授業料を引いた後のお金をどううまく使うか、この先社会人になるまでに賢い経験がたくさん出来るよう、真剣に取り組むことが必須ですね。

 

3.雇用

 

労働人口を保つため、世界からの移民を多数受け入れているカナダでも、学生が仕事をみつけるのは難しいです。

特に英語が完全ではない留学生には。

また、留学生は雇用主からは敬遠される傾向があるのも困ったことです。

雇用するには政府規制が多く、ややこしいことを避けたいのが理由です。

 

学費や生活費を補うための仕事探しのコツは、まずカナダの労働市場をよくリサーチすること。

それから、大学での専攻分野も雇用主にとっては決めてになることがありますので、自分の有利な点を考え仕事探しをすることが大切です。

 

それでも残念ながら、留学生の多くは、低賃金の労働しか見つけられないことが普通です。

移民の経営する小さな食堂の手伝いとか、フードコートで一日中天ぷらを揚げているとか。

 

でもそんな仕事でも、継続出来る仕事を見つけることは、今の時代の大学生活を続けるには必須です。

大きな社会体験でもあると信じ、前を向いて頑張って下さい。

 

4.住居

 

気に入った住居に何の問題もなく入れることはまずありません、特別な大金を叩かない限り。

バンクーバー、カルガリー、トロントなどの大都市では普通のことです、残念ながら。

また大学に近い地域では値段が上がるのも普通におこることです。

大学生って不利ですね!

 

寮に入れなかった場合、また寮は希望しない場合は、アパートのルームシェアがお勧めです。

カナダでは、特別知り合いでなくても、アパートシェアをするケースが多いです。

その方が問題があった場合に解決しやすいそうです。

 

それでも最近の住宅費高騰により、例えばバンクーバー地域の2bedroomアパートをシェアしても一人分が部屋代だけで1,000〜1500になる状況ですので、苦しい選択肢になりました。

そこに、インフレに直撃された様々な生活費がかかります。

スマホも日本に比べると「なんでや?」と思うくらい高いですし、光熱費も資源の豊富なカナダのくせに〜〜!と叫びたいほと高額です。

 

寮ですね、お勧めは。

 

5.カルチャーショック

 

新しい国に来て新しい文化の中で暮らすことは非常にストレスの多い疲れる体験です。

特にカナダの文化とは真逆の日本から来る留学生には、心理状態がよじれるほどのストレスがあると感じています。

 

一番の解決法は、近所に知り合いを作り、いっぱい質問し、教えてもらうこと。

大学でもどんどん知り合いを作り(友達作りは1番で述べたように非常に難しいですから)頑張って一緒に行動させてもらい、周りの人の行動からどんどん学ぶこと、です。

日本の文化に興味を持っているカナダの学生を見つけたら、やった!です。

 

6.心理的混沌に陥る

 

家族もいない、親しい人もいない国に来ることは、心理状態への大きな否定的要因となります。

あなたの文化も言語も知る信頼出来る大人が周りにいない留学生活は、社会から切り離されていると感じ、そのネガティブ思考がどんどん強くなって行きます。

 

社会から、周りから切り離されていると感じている留学生には次のことがお勧め

・学生のサポートサービスを使う

・大学とは別の活動(エクササイズなど)に参加する

・地域の社会活動に参加してみる

 

とにかく忙しくすることで、隔離されているという心理に陥る暇がなくなると思います。

また、自らが色々な活動に参加することで、生活にバラエティが出て、社会との接点も作り安くなりますから。

 

7.学業

 

ほとんどの留学生は必死で勉強します。努力すれば報われると信じて。

しかし、カナダの大学では、努力だけでは成功は約束されないのが現実です。

 

アカデミックなエッセイに苦しむ日本人留学生がカナダには非常に多いと感じています。

日本式にいくら頑張っても、カナダの高度なエッセイレベルには届きません。

方法がわからず、努力も空回りし、成績も取れず、単位さえも落としてしまうケースを頻繁に目にします。

 

言語の壁、日本の教育との大きな違いが相当大きな障害となります。

良いアイディアがあったとしても、それを英語でのエッセイ形式に従い、採点者が理解出来るものが書けるまでにはかなりの訓練を要するのが現実です。

 

私がコラムや「カナダ大学正式留学eBook」などで口を酸っぱくして「留学するまでに英語レベルをかなり高くすることが必須。特にエッセイスキル、クリティカルシンキング思考法、論理的思考の一貫性を日本にいる間に特訓すること。」と発信しているのは、これが理由です。

 

また、最近特に、日本からのカナダ大学留学生が大学入学後もカナダクラブを通じてのアカデミックサポートを必要としています。

日本で成績が良く、TOEFLなどのスコアが取れても、カナダの高い大学レベルに対処するには、まだまだ大きなギャップが存在するのが原因です。

何とか頑張ってほしいと、日々声援を送りながらカナダクラブから指導中です。

 

アカデミックサポートを通じて、6番の「心理的混沌」問題にも大きな力になれていると感じています。

 

8.活動的であること

 

異国に来て一人で頑張る留学生は、引きこもりがちになります。

せっかく高いお金を払って留学したのに”Happy”ではなくなっていきます。

人とのつながりを作れないことも大きな要因、またカルチャーショックもかなりの影響を与えます。

大学留学生、特に日本人留学生は、得てして部屋に閉じこもり、宿題に追われ、試験の勉強をするだけの生活に引きこもってしまいます。

 

それでは、問題がどんどん増え、結局落ち込み、傷心帰国することにも成りかねません。

 

何でも、楽しそうなことを見つけて参加すること。

運動でも、趣味でも、何でも。 やってみること。

”Happy”になりたいなら。

 

9.差別

 

カナダに来る留学生が経験する残念な事実です。

差別にも様々な種類があります。

 

黄色人種であること、英語のアクセントが受け入れられにくいなども大きな要因です。

1番で問題にした「人とのつながりを作れない」のには、これら差別が巨大な壁となり立ちはだかります。

 

移民・多文化国家であるカナダには実に多くの異なる人達が暮らしています。

大学キャンパスも同じです。

そんな環境のカナダでは、現地のカナダの学生は移民や留学生と交わることに余り興味を持っていません。

日本と違い、外国人は珍しくも何ともないですし、言葉や考え方の違う人達と交わることに抵抗もあるようです。 

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わぁ!

いっぱい問題がありますね。 でも外国で勉強するのですから当然です。

大丈夫、頑張って乗り越えた先には、”Happy”な大学生活が待っているはずですから。

最初の2年間くらいは、キツいですが、前に前に進んでいると必ず太陽が顔を出しますからね。

落ち込まないで、諦めないで、困ったらヘルプを求めること。

一人で閉じこもらないで、周りにヘルプを求めること。

 

困っているけど、カナダに信頼出来る大人の知り合いがいない?

言葉の壁で相談しにくい?

 

じゃ、カナダクラブにいらっしゃい。

40年近く日本からの留学生のヘルプを行った立場から、着実にトンネルを抜けられるようリードしますから。

気楽に相談して下さい。

 

カナダにいらっしゃい!

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