「(加計学園の)決定のプロセスに一点の曇りもない」と7月の閉会中審査で強弁した国家戦略特区ワーキンググループ(WG)八田達夫座長が実際にはウソをついていて、「一点の曇りもありあり」だったようだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/72/1f/87b964068e4fd0fc831bda1459cc2bf8_s.jpg)
6日からの時系列の動きはこうだ。まず朝日新聞が下記の記事を特報。
朝日新聞)特区会議に加計幹部 議事要旨に出席・発言の記載なし 岡崎明子、星野典久 2017年8月6日05時00分
要点としては、政府が「すべて公開し、透明性が高い」と説明していたWGの議事内容だが、2015年6月にWGが獣医学部の新設提案について愛媛県と同県今治市からヒアリングした際、学校法人・加計(かけ)学園の幹部が同席していたにもかかわらず、公開した議事要旨には記されていなかった。隠蔽していたとしかいいようがない。
これに対し、八田座長は6日に内閣府の国家戦略特区のHPで「国家戦略特区WG(平成27年6月5日)の議事要旨について」という苦しい言い訳を展開した(この文の末尾に全文を転載)。要点としては、加計学園の3人を同席させたのは今治市の独自の判断であり、加計の3人は「説明補助者」であり、参加者と扱っていないので開示しないのが普通だから議事要旨には開示しなかった、といったところ。
笑わせるなと言いたい。国民の関心のないテーマの議事録ならまだしも、今回のWGの議事録は国民の関心が高いうえに、さらに焦点は加計ありきだったのかどうか。それなのに、WGに加計関係者が参加していたのに「制度上の参加者ではないから開示しませんでした」と。そんなことが通用するのか。しかも、開示しなかった判断に八田氏がかかわっていることは説明資料からは明白である。
これほど後ろめたい隠蔽工作があるにもかかわらず、八田氏は「一点の曇りもない」と大見得を切ってしまった。それが事実上のウソであったことを、くしくも言い訳の説明資料で示してしまったのである。
この説明資料によって、朝日の続報だけでなく、各メディアが記事を書いています。一度ウソをつくと、ウソをつき続けなければいけない、という典型です。
朝日)加計幹部同席の不記載「通常の扱い」 WG座長が見解
毎日)戦略特区WG 加計学園同席も記載なし 議事要旨
ロイター)加計学園同席も記載なし(共同通信)
----------八田氏が特区HPで公表した言い訳(公表PDFから全文転載)-------
国家戦略特区WG(平成27年6月5日)の議事要旨について
2017年8月6日
国家戦略特区WG座長 八田達夫
8月6日付朝日新聞で、「特区会議に加計幹部 議事要旨に出席・発言の記載
なし」との記事が掲載されていますが、事実関係は以下のとおりです。
1、国家戦略特区WGで自治体等から提案を受けるヒアリングを行う際、提案者
の要望により「非公開」と扱うことは、通常の取り扱いとして行っています。
すべて公開を前提とすれば、提案者が十分に情報を示せなくなり、国家戦略特
区における提案制度の趣旨にかなわなくなることがあるためです。
平成27年6月5日の特区WGは、提案主体の愛媛県・今治市から、「議会
対策、反対派・競合相手との関係上、非公開の希望」があり、非公開の前提で
議事進行しました。
しかし、その後、今治市が国家戦略特区に指定され、提案が実現したことか
ら、議論経過をできる限りオープンにすべきと私が考え、提案主体とも再度協
議し、本年3月6日に議事要旨を公開しました。その際、当初は非公開を前提
としていた経緯も踏まえ、公開する内容を調整しました。
2、6月5日のヒアリングでは、今治市が、独自の判断で、説明補助のために加
計学園関係者(3名)を同席させていました。特区WGの提案ヒアリングでは、
通常、こうした説明補助者は参加者と扱っておらず、説明補助者名を議事要旨
に記載したり、公式な発言を認めることはありません。
6月5日のヒアリングでは、非公開との前提で、提案者以外の者(加計学園
関係者)の非公式な補足発言も認めていましたが、議事要旨の公開に際しては、
通常どおり、提案者以外の発言は掲載しませんでした。
なお、提案者から、説明補助者の参加・発言について議事要旨に記載してほ
しい等の特段の要望があった場合は、議事要旨に記載している場合があります
が、今回はこうしたケースにあたりません。
3、以上のとおり、特区WGの議事要旨の公開については、国家戦略特区の制度
趣旨にかなうよう運営しているところであり、今回のケースは通常の取扱い
どおり行ったものです。
問合せ先 内閣府地方創生推進事務局 TEL 03-5510-2151
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/72/1f/87b964068e4fd0fc831bda1459cc2bf8_s.jpg)
6日からの時系列の動きはこうだ。まず朝日新聞が下記の記事を特報。
朝日新聞)特区会議に加計幹部 議事要旨に出席・発言の記載なし 岡崎明子、星野典久 2017年8月6日05時00分
要点としては、政府が「すべて公開し、透明性が高い」と説明していたWGの議事内容だが、2015年6月にWGが獣医学部の新設提案について愛媛県と同県今治市からヒアリングした際、学校法人・加計(かけ)学園の幹部が同席していたにもかかわらず、公開した議事要旨には記されていなかった。隠蔽していたとしかいいようがない。
これに対し、八田座長は6日に内閣府の国家戦略特区のHPで「国家戦略特区WG(平成27年6月5日)の議事要旨について」という苦しい言い訳を展開した(この文の末尾に全文を転載)。要点としては、加計学園の3人を同席させたのは今治市の独自の判断であり、加計の3人は「説明補助者」であり、参加者と扱っていないので開示しないのが普通だから議事要旨には開示しなかった、といったところ。
笑わせるなと言いたい。国民の関心のないテーマの議事録ならまだしも、今回のWGの議事録は国民の関心が高いうえに、さらに焦点は加計ありきだったのかどうか。それなのに、WGに加計関係者が参加していたのに「制度上の参加者ではないから開示しませんでした」と。そんなことが通用するのか。しかも、開示しなかった判断に八田氏がかかわっていることは説明資料からは明白である。
これほど後ろめたい隠蔽工作があるにもかかわらず、八田氏は「一点の曇りもない」と大見得を切ってしまった。それが事実上のウソであったことを、くしくも言い訳の説明資料で示してしまったのである。
この説明資料によって、朝日の続報だけでなく、各メディアが記事を書いています。一度ウソをつくと、ウソをつき続けなければいけない、という典型です。
朝日)加計幹部同席の不記載「通常の扱い」 WG座長が見解
毎日)戦略特区WG 加計学園同席も記載なし 議事要旨
ロイター)加計学園同席も記載なし(共同通信)
----------八田氏が特区HPで公表した言い訳(公表PDFから全文転載)-------
国家戦略特区WG(平成27年6月5日)の議事要旨について
2017年8月6日
国家戦略特区WG座長 八田達夫
8月6日付朝日新聞で、「特区会議に加計幹部 議事要旨に出席・発言の記載
なし」との記事が掲載されていますが、事実関係は以下のとおりです。
1、国家戦略特区WGで自治体等から提案を受けるヒアリングを行う際、提案者
の要望により「非公開」と扱うことは、通常の取り扱いとして行っています。
すべて公開を前提とすれば、提案者が十分に情報を示せなくなり、国家戦略特
区における提案制度の趣旨にかなわなくなることがあるためです。
平成27年6月5日の特区WGは、提案主体の愛媛県・今治市から、「議会
対策、反対派・競合相手との関係上、非公開の希望」があり、非公開の前提で
議事進行しました。
しかし、その後、今治市が国家戦略特区に指定され、提案が実現したことか
ら、議論経過をできる限りオープンにすべきと私が考え、提案主体とも再度協
議し、本年3月6日に議事要旨を公開しました。その際、当初は非公開を前提
としていた経緯も踏まえ、公開する内容を調整しました。
2、6月5日のヒアリングでは、今治市が、独自の判断で、説明補助のために加
計学園関係者(3名)を同席させていました。特区WGの提案ヒアリングでは、
通常、こうした説明補助者は参加者と扱っておらず、説明補助者名を議事要旨
に記載したり、公式な発言を認めることはありません。
6月5日のヒアリングでは、非公開との前提で、提案者以外の者(加計学園
関係者)の非公式な補足発言も認めていましたが、議事要旨の公開に際しては、
通常どおり、提案者以外の発言は掲載しませんでした。
なお、提案者から、説明補助者の参加・発言について議事要旨に記載してほ
しい等の特段の要望があった場合は、議事要旨に記載している場合があります
が、今回はこうしたケースにあたりません。
3、以上のとおり、特区WGの議事要旨の公開については、国家戦略特区の制度
趣旨にかなうよう運営しているところであり、今回のケースは通常の取扱い
どおり行ったものです。
問合せ先 内閣府地方創生推進事務局 TEL 03-5510-2151
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