道徳を国から頭ごなしに無垢な子供たちに押し付けられる体制は、戦時下の「いつか来た道」です。前川さんは文科省初等中等教育局長だった2014年、下村博文・文科相(当時)から、教育勅語について従来の同省見解を覆す国会答弁を指示され「困った」エピソードを語られたそうです。こうした「面従腹背」の勇気こそ、国家100年の計を考え、この国をいい国に導いてきた官僚の本尊。故・佐橋滋氏時代の「官僚たちの夏」のような人間として一本筋の通った役人が1人でも多くいることを、一民間人として願ってやまない。
前川・元文科事務次官
道徳教育の危険性指摘 「自分で考えさせて」 豊中で講演 /大阪(会員限定有料記事 毎日新聞2018年11月27日 地方版)
前川・元文科事務次官
道徳教育の危険性指摘 「自分で考えさせて」 豊中で講演 /大阪(会員限定有料記事 毎日新聞2018年11月27日 地方版)