ムーミンパパの気まぐれ日記

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ピカピカの一年生

2008-04-09 | column
 世の中は入学・入社シーズンである。なんとなくサイズが合っていないような気がする制服姿でお母さんと手をつないでいる小学一年生の姿なんかを見かけると、思わず微笑んでしまう。その一方で、いつまで経っても学生気分の抜けきらない新人サラリーマンの集団を見て「世の中甘くないんだぜ」と一言言ってやりたくもなる。そんな季節である。
 学校関係者と話をしてみると、最近は高校や大学の入学式では両親どころか祖父母まで出席し、学校の体育館や講堂では入りきれなくなることも多いという。中には生徒一人に2人までという制限をかけて事前に入場券を配っているところもあるらしい。思い返してみれば、その昔東大の入学式には親が出席するといって、やれ過保護だの教育ママだのと週刊誌で揶揄されていた記憶がある。それから比べれば、まさに隔世の感であろう。別に親が子供の入学式に出席することを一概に否定する気もないが、大多数がそうなっていることに、ちょっと違和感を覚えるのである。大体、思春期の子供というのは親が出てくることを嫌がったりするものではないだろうか。特に男の子の場合はそういう傾向が強いものである。私自身は大学の入学式に母親が出たいと言ったのを「来ないでくれ」と言った記憶があるし、母は母で「私は来るなと言われた。」と近所の友達にぶうぶう言っていたようである。それがまあ親離れ・子離れというものではないのだろうかと、私なんかは思うのである。それに母親はともかく父親なんか最初からそんなものに興味はないという感じだったし、小学校の父親参観日(今はこういう言い方はしないらしいが)に来るだけでも、どこか照れくさかったりしたものである。思えば、どこの家も忙しかったし、そうめったやたらに学校行事になんか出られないのが当然で、そういう中でたまに来てくれたりするからこそ価値があったような気もするのである。
 重ねて言うが、今のようにみんなが入学式に行くことを全否定している訳ではない。例えば、大病を患っていた子供がようやく育ってここまで来たというような入学式に、家族が揃って列席したいという気持ちになるのは当然のことであろう。ただ、親と子供はどこかで離れていかなければならない宿命であるし、それをどこまで引っ張っていくのかというのは各家庭にとって大事な選択ではないだろうかと思うのである。それは家庭によって差があるにしても、どこか遅くなりすぎているきらいがあるように思えてならない。
 大学を卒業するまで幼稚園児のように子供にかまっていた親が就職先にまであれこれと言いに来るという話は、あまりにも多すぎていまや笑い話にもならない。私自身も親から突然給料のことで相談の電話がかかってきて、あきれたことがあるくらいである。モンスターペアレンツなんて言われる人たちは、実は特別の存在ではないのではないかと思ってしまう。
 なにが原因なのか、どうすればいいのか、それ以前にそれがいい傾向なのかどうかということさえ本当はよく分からない。でも、それはちょっと私が育ってきた世代の環境とは違うことだけは確かである。
 そういえばママゴンなんて言葉を聞かなくなりましたねえ。

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2 コメント

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先日 (erima)
2008-04-10 21:44:39
このあいだ、大学受験生の子供を持つ友人と話をしたら、「最近の高校生は一人で電車に乗れない子が多い」と、そう言っていました。
なんでもみんな、予備校にも受験にも、母親がついて行くんですって(男の子)。
で、友人がそういうお母さんに「うちは一人で行かせてる」と言うと、「心配じゃないの~?」と、聞かれたそうです(笑)
彼女たちはどうやら、子供を一人前にする気はないようですね。

しかしどうやらこれは日本だけの現象ではなく、アメリカでも同じなのだと、先日CBSで特集を組んでました。
なんでも企業に「新人のご機嫌をとる方法」を講義する業者があって、人気だとか(笑)
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>erimaさん (ムーミンパパ)
2008-04-12 08:43:28
アメリカでもねえ。
イタリアでは男の子がマンマ離れをしないってのはテレビで見ました。
日本人のお母さんへの感情とよく似ているとイタリア人がコメントしてましたよ。
先進国病みたいなものなんですかねえ。
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