ムーミンパパの気まぐれ日記

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粉砕骨折 その1

2019-12-22 | column
 このブログをお休みしている期間で、個人的に最も大きい事件といえば骨折である。

 休日出勤をしなければならなかった朝。午後までに職場に着けばいいので、たまには健康のためウォーキングでもするかと思い立ったのが、今から思えば運命の分かれ道であったのであろう。およそ8kmほど歩いてから、地下鉄に乗ろうと改札を抜け階段を下っている時に事件は起こった。まあ、事件とは言っても、完全な自損事故ではあるのだけれど。
 ホームに向かっていた私は階段を変な感じで踏み外した。後から考えれば、そのまま転んでしまえば良かったのだが、踏ん張ってしまった結果、大股で2、3段跳んだ挙句に踊り場に左手を突き倒れたのである。よく事故を起こした時のことはスローモーションのようになると聞くが、まさにその通り。空中を飛んでいる間に、次の階段の下に停まっていた電車を見ながら、あそこまで落ちたら死ぬなとか、左側にそびえる踊り場の壁を見ながら、あれに激突したらヤバいなとか思いながら、早く着地しなくてはと考えていたのである。ほんの一秒あるかどうかの時間だったのにである。
 踊り場にはいつくばった私が一番先にやったのは、腕時計を見て時間を確認することだった。午前11時47分。なぜそう思ったのかは分からないが、事故の時間を正確に記憶したのは、後々いろいろな書類を提出する時に役に立つことになる。人間の行動というのは本当に不思議なものである。時計の確認をした私は上体を起こし、足や腕を順番に触りながら、大きな傷や出血などをチェックした。どうやら足も腕も変な形で曲がっていたりする個所は無さそうである。これだけ派手に転んだんだから、体のあちこちが痛むのはしょうがないと思いながらその場で座り込んでいると、傍らを通り過ぎる何人かの人が「大丈夫ですか」、「駅員さん呼んできましょうか」などと声をかけてくれる。ありがたいのだが、恥ずかしい。丁寧にお断りをし、しばらくしてから立ち上がり、左肩がひどく痛むなあと思いながら地下鉄へと乗り込むことにしたのである。

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