ムーミンパパの気まぐれ日記

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食卓の風景

2010-11-29 | column

 どちらが先だったのかは詳らかにしないが、藤原正彦氏の著作でベストセラーになった「国家の品格」やテレビドラマとして放映された「ハケンの品格」などの影響で、世間にはさも新しい言葉かのように「品格」という言葉がもてはやされていた。この頃は少し落ち着いてきたようであるが、「国家の品格」を読んだこともなければ、「ハケンの品格」すら見たことのない私としては、どちらかというとカビ臭ささえ覚える「品格」なる単語が、突然として最新流行語となったことにかなりの違和感を感じたことを覚えている。広辞苑によれば、「品格」とは「1 物のよしあしの程度。しながら。 2 品位。気品。」の意とあるが、分かったようで分からない説明ではある。要するにかなり感覚的な言葉なのであろう。だからこそ、みんなが自由にいろいろな定義をしながら使える言葉として「品格ブーム」を巻き起こしたに違いないと思っている。
 そんなまあ、違和感の話はともかくとして、最近「品格」を考えさせられる場面に多く遭遇するのも確かである。一番よく思うのは、食事のマナー。世の中に箸をちゃんと持てない若者のなんと多いことであろう。迷い箸とか刺し箸とかいう以前に、そもそも普通に持ててないのである。しかも、箸の持ち方が悪いと指摘すると「ちゃんと食べられるから問題ない。」とか「箸の持ち方にも個性がある。」とか、それはもう言い訳のオンパレード。注意をしてくれる人がいることがどれほど大事か分かっていないのでしょう。圧倒的多数は横目で見ながら、心の中で馬鹿にしているだけなのになあと溜息をつくばかりである。ちなみに、私の部下は家に帰ってから上司に箸の持ち方を指摘されたと言ったところ、両親から恥ずかしいと言われて遂に家庭でも特訓中だという。これが普通の感覚というものであろう。モンスターペアレントが会社にやってきて「パワハラです!」なんて怒鳴りこまれる心配をしなければいけないご時世、たったこれだけのことで喜んでしまう現実にうんざりとしてしまう昨今である。もうひとつ気になるのは、食事中に帽子をかぶっている男の子が多いことである。別にハンバーガーショップで立ち食いしている時にまで帽子を脱げなんて野暮なことは言わないが、普通に着席して食事をする時には男性は脱帽するのが原則。これに関しては関西の方がうるさいと聞いたことがあるので、地域差があるのかもしれないけれど、カウンターの隣に帽子をかぶったままの奴がいると、埃が落ちてきそうで格段に食事がまずくなる。
 ・・・なんだか、書いているうちにむかっ腹が立ってきたので、この辺でやめることにするが、かつてさんざん親に言われた言葉を思い出す。
 「お里が知れる。」
 親がちゃんと教育してくれなかったんだね。可哀そうに。。。って、あなただけじゃなく家族までが一緒に馬鹿にされることなるんだよってことなんだけどね。そんなこと言うと、逆に「別に家族なんて関係ないじゃん」なんて言われちゃうのかな。
 ああ、日本よ一体どこへ行く。。。やれやれ

 冒頭の写真は「ハケンの品格」で主役を演じた篠原涼子です。綺麗な人ですね。せめてもの口直しにどうぞ 。


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